月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
4月初旬、
散り始めた桜が毎年このイベントの到来を告げます。そう、インターナショナル競輪(国際競輪)です。
普段、競輪は日本人同士でレースを行なうのですが、
4月~は『外国人短期登録制度』が認められ今年も7名(男子)の外国人選手に交付されました。
今後数ヶ月間、外国人選手が『競輪選手』として登録され我々日本人選手とレースで対戦する事になるんです。
と言っても『競輪』は日本発祥のオリンピックスポーツ。
外国人選手が混ざろうが大した事では無...
って大事なんです?
ちなみに昨年、
外国人選手が参加したトーナメント大会(開催)ではなんと優勝確率90%以上...だそうです。
ほぼ優勝です。
しかも日本人最高クラスであるS級のカテゴリーに参加しての成績です。
車券オッズも外国人選手が1人でもレースに加わると1.5倍や2倍などの低オッズが並び、きっちりとそれに応える。
競輪ファンの信頼も厚くまさに『外国人選手様々』。
悔しいですがこれが今の現実です。例に漏れず僕も何度も一緒に走りましたがとにかく常識が通じない。
捲くってくる外国人選手に極上のブロック(牽制)を味わせてやろうと待ち構えていたら、軽く2m以上離れた上バンクを鼻歌交じりに通過されましたね。
そこはさすがにブロック届かないわ苦笑。
競輪は総合的(脚力、戦術、テクニック)な能力が1つでも欠けると勝てないスポーツと言われています。
そうですね...陸上で言うと『障害物競走』の要素がある。
しかし外国人選手はとにかくベースとなる『脚力』が違いすぎるんです。
極端ですが戦術とテクニックは不要。言うなれば障害物を超える必要が無いんです。
『障害物を超えて行くのは危ないので、僕は障害物が絶対に置かれていない大外を走ります。20mくらい距離をロスしても勝てますから』と言う事です。
ぬうう...
なんか原稿書いてて当時を思い出しちゃいました笑。
しかし!なにげに僕も外国人選手とラインを組んだことがあります。
ええ、今年度も参戦している日本でもおなじみの元世界チャンピオンでした。
ここでほっこりエピソードを1つ皆さんにお話しましょう。
ある日のレース番組。完全に僕が外国人選手の番手を回る番組でした。
『絶対に抜いてやるぜ!』
当時の僕は気合い乗りも抜群。
レース前の作戦会議時も(日本人として舐められちゃいけない。強気に行こう)と決めていました。
そしてレース前、通訳さんを挟んでこう聞きました。
『先行するのか?』
と。
すると間髪入れず
『ノー!!(行かない!)』
と。
通訳要らんやん!笑
とツッコミそうになりましたがそこは僕もグランプリレーサー。
冷静に聞き続けます。
『ワンラップ?(1周カマシは行くのか?)』
すると...
『ノー!!(行かない)』
と。
もはや通訳無しでのコミュニケーションです。
平静を装いながら続けて聞きました。
『ファーストコーナー?(1コーナー捲くりは行くか?)』
すると...
『ノー!!(行かない)』
と!
本当に驚きましたね。
こんな作戦会議成立するのかと笑。
そう心の中で思いながらも念の為聞きました。
『セカンドコーナー?(2コーナー捲くりだな?)』
と。
すると...
『ノーーー!!(行かなーい!)』
と!!
思わず反射的に
『じゃあオマエどこから仕掛けるんだよ!!笑』
とジャパニーズツッコミを入れていましたね笑。
そのアンサーは...
『ハーフラップ!!(3角捲くりだよ!)』
でした苦笑。
思わず僕は
『オーノ~~』
と外国ナイズされた返事をしてしまったのは言うまでもありません。
まぁとにかく当時は日本の常識が通用しなかったなぁ笑。
結果はと言うと最終バック8番手3角捲くり1着。
上がりタイムは10.6笑
有言実行です。
ええ、
僕は豪快にちぎれ4着...
レース後その外国人選手に
『ワンラップハーフ!(1周半から出ろ!)』
『ミドルダッシュ!(ダッシュはほどほどに!)』
『ラインフィニッシュ!(ラインをゴールまで連れ込め!)
と僕の負け惜しみとも言える
〝ジャパニーズ説教〟
が検車場に虚しく響き渡りました...
P.S
今の外国人選手は日本の競輪に順応してラインで決めるようになりましたよね!?
あれ、
僕のおかげでですから(ニヤリ)