月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
お餅とお雑煮を食べまくって一週間で4キロ太った2021年お正月。
つい最近の出来事のように感じるがすでに3月になってしまった。
大人になると月日が経つのが早く感じると言うがそれを実感するどころか想像を超える速さで月日が過ぎる。

私はこの2ヶ月何をしていたのだろうか…
さしたる事柄も思い出せないままで虚しさだけが残る。
いや…
きっと頑張っていたはずだ。
とにかく全国飛び回って忙しくしていた覚えだけはある。

そう忙しかったんです。

だが体重は4キロ太ったまま。

ガッデム

さぁ我が競輪界も早くも今年一発目となるG1全日本選抜競輪が行われた。
結果はと言うと郡司浩平(神奈川99期)選手が地元G1制覇となる優勝を遂げた。
今開催の郡司選手は本当に素晴らしく、4日間を通し存在感を示し続けたと言える。

"優勝すべくして優勝した"

まず郡司選手の優勝に大半の人間が驚かなかった事がそれを物語っているのではないか。
筆者は決勝戦CS解説をさせてもらったのだが
"やっぱり郡司が優勝したか…"
と言う空気が間違いなくスタジオには走った。
それだけ郡司選手の走りには安定感があったし、
何と言っても彼がこの全日本選抜競輪に向けて積み重ねてきたモノがそのままレースに現れたのではないかと思う。

決勝戦は南関東地区に移籍しG1初戦を迎えた深谷知広(静岡96期)選手がラインの先頭を務め番手には郡司選手。
そして三番手にはグランプリレーサー和田健太郎(千葉87期)選手という何とも説得力を帯びたライン。

ラインの理想形とも言えるこの形はまさに盤石と言えるのではないか。

決勝戦の対戦相手は清水裕友(山口105期)選手、平原康多(埼玉87期)選手と決して簡単な相手では無かったが深谷選手の先行力と郡司選手の総合力がそれを打ち破る形になった。

"このラインは強い…"
筆者の純粋な感想です。

何より印象に残った郡司選手の言葉、
「これからGPまでの間、南関東所属選手を一人でも多くGPに乗せる事を意識してレースを走ります」

この言葉の意味の恐ろしさを他地区のライバル選手達は痛感するであろう。
日が経てば経つほどその言葉の意味は増していく。

まず東京オリンピックに出場内定している新田祐大選手、脇本雄太選手がG1に戻ってくる夏までに勝負圏のある位置にいることが絶対条件だ。

彼ら二人が国内競輪に戻ってきた瞬間ムリゲーと化すことは間違いないのだから……

そして僕の体重も現在104キロ……
二年前の85キロに戻すのはもっとムリゲーだ。

ガッデム