月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
ついに競輪グランプリ2021に出走する9名が決定した。
当然だが素晴らしいメンバーが揃った。
しかしこの9名のラインナップに脇本雄太選手、新田祐大選手の名前が無いことに違和感を得る。
今年はオリンピック本番年と言うことで8月の東京オリンピックまでは競技に集中していた事が大きく影響した。なんせ彼らの国内競輪始動は8月のオールスター競輪からだった。
当然ながら8ヶ月のハンデはトップ選手の2人にも大きくのしかかり結果両者ともグランプリのシートを掴むことが出来なかった。
当然来年は巻き返してくるだろう。
前半戦であっさりとグランプリ2022の切符を掴んでもおかしくは無い。

さぁ今年のグランプリに話を戻そう。

まずなんと言っても平原康多選手だ。
近年は単騎の競走などが続き孤軍奮闘していたが今年は関東ラインが形成される。
まだ執筆時点では並び等のアナウンスは無いが後輩、吉田拓矢選手と宿口陽一選手の存在は極めて大きい。
賞金1億円と競輪界最高の名誉が掛かったグランプリの舞台で
『誰かの為に』
と言う気持ちを心から思って走れる選手はほぼ居ない。
一生に一度しか無いかもしれないチャンスをラインの為に捧げるのだ。
そんな気持ちを持った人間が味方に居ることが競輪GP制覇に1番近いと断言出来る。
悲願のグランプリ制覇に向けて準備は整ったと言える。

しかし当然ながらライバル選手も黙っているはずがない。
清水裕友選手、松浦悠士選手の最強コンビはそうやすやすと関東に二段駆けをさせるはずが無いし古性優作選手、郡司浩平選手も同様だ。
追い込み型2人になった佐藤慎太郎選手、守澤太志選手はいつも通り守澤選手が前で戦うのか?
(守澤選手の広島記念での落車が気になるが、GPまでに回復することを祈ってます。)

各選手の思惑が複雑に絡み合う事で最高の舞台が出来上がる。
12/30、競輪界を代表する9名は今年どんなドラマを見せてくれるのか?

筆者も地上波放送で解説をさせてもらう。
最高の選手には最高の解説で花を添えられるよう準備をしたい。