新250mバンクが完成し落成式が行われました。
2019年7月17日、日本競輪選手養成所にて、新しい木製250mバンクが完成し落成式が行われました。落成式には多くの関係者、報道関係者が訪れ、完成を祝いました。
テープカットが行われました。
新バンクは、屋内シンプルな作りで、基本は練習用バンクとして造られています。
そのため、観客席、内柵はありません。
来年に行われる東京オリンピック・トラック自転車競技は伊豆ベロドロームで行われますが、これから本格的な改修工事に入ります。そのために使用することができなくなります。使用できない期間、このバンクができたことで、海外にトレーニングに行かずにコンディション良く、日本で身体の仕上げができるのです。
競輪界の悲願であるオリンピック・ケイリン種目で金メダル獲得を達成するためにも重要な施設となりますし、250mバンクが隣接して、2か所あることによって、より継続した計画的なトレーニングが可能になり、強い選手の育成が速やかにできるメリットが生まれました。
その後の自転車競技強国を目指すためにも重要な施設となります。
この日は、ほとんどの選手が初めてバンクを走り、色々なエキシビションレースが行われ、バンクの特徴を確かめるとともに、その感触を楽しんでいました。
参加した選手は、小林優香、太田りゆ、新田祐大、河端朋之、脇本雄太、深谷知広、雨谷一樹、松井宏祐、マティエス・ブフリ、デニス・ドミトリエフの10選手と、選手候補生3名、そしてジェイソン・ニブレットコーチも出場しエキシビションレースを盛り上げていました。
深谷知広、ジェイソンニブレットによるスプリントのエキシビションレース
小林優香、太田りゆによるスプリントのエキシビションレース
選手候補生による200mフライングタイムトライアル
多くの報道陣がエキシビションレースの模様を撮影。
ゴールラインが1コーナーに近い作りになっている。
ハンデキャップレース
落成式の後に参加した選手たちの共同記者会見が行われました。
すべての選手が「JKA250バンクができたことによって、強化がより進み、東京オリンピックは無論、その後の選手強化に役立つ」と応えていました。
日本競輪選手養成所の講堂で行われた記者会見の模様。
共同記者会見に出席した全員で。
また選手たちにバンクの特徴を聞くと、「伊豆ベロドロームに比べて、癖があり、特にコーナーへの進入にテクニックがいる」とのことでした。
また、世界でどのバンクに近いというと「チリ・サンチャゴのバンクに近い」という答えが多かったです。
チリ・サンチャゴのベロドローム。JKA250バンクと同じ設計者だそうです。
バンクに腰かけられるぐらい角度があります。空気椅子状態ですが。
これで東京オリンピックへの体制が整いました。
後は、メダル獲得に邁進していくだけとなりました。2019-2020トラックワールドカップシーズンも始まります。
好成績をもって世界選手権、そして東京オリンピックへ臨んでほしいです。