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7月スタート7車立てレースに備えよう!楽しみ方はどうなる? 
7月から9月限定7車立てレースを楽しもう!
7車立てレースは、現在そんなに珍しいものではありませんよね。
A級1,2班のミッドナイト開催でも見られますし、A級3班戦は7車立て。ガールズケイリンも7車立てです。
単発レースのブロックセブンもS級7車立てレースですが、地区がバラバラですから、少し今回のレースとは趣きが違います。
期間限定で楽しみたいレースは、FI開催、およびGIII開催です。
今までは、トップS級選手の7車立てレースはありませんでした。
それが7月から9月の間の限定期間に楽しめてしまうという事なのです。
新型コロナウイルス感染拡大防止の対策とはいえ、結構ワクワクしますよね。レースがどうなるんだろうと。ある意味、日本のトップ競輪選手たちが、オリンピックのケイリンに近いレースが楽しめます。更に、競輪のルールですから、ケイリンと違い、ラインができ、ある程度、牽制もできるのですから、非常に興味深いレースとなります。
パワー溢れるトップ選手による7車立ての競輪にワクワクできない理由がありません!
しかし、7車立てのレースは分からないという方もいらっしゃいますよね。
では、どのようなものなのか?
単純に9車から2車を引いただけ。と言いたいところですが、レースは変わってくるでしょう。
9車であれば、3分戦、1ライン3人となってある程度レースの予測がつきますが、7車になると、番組の編成でラインの厚みが減って2車のラインで、3車、2車、2車が多くなるのではと思っています。となると、どうなるのか?
どんな場合も先行すれば3番手に他ラインがいるのですから、早めに仕掛けて脚を溜めておけないと簡単に捲られてしまいます。
また、番手の選手も捲ってくる選手がすぐ後ろにいるので牽制がしづらくなるでしょう。仮に外に振って、他ラインを牽制すれば、内が空くことになるのですから、そこに突っ込んでくる可能性が高く、ラインでワンツーを決める確率は低くなると考えられます。
3車、4車の2分戦の場合は、レースが早めに動いても、遅めに動いても捲るラインは4番手、5番手は確保できます。ということは、先行するラインは後ろを見ながら駆けないと簡単に捲られてしまいます。捲ってくるラインの特性を分析しないと先行するラインは無駄駆けになるだろうし、捲るラインも仕掛けるタイミングで前に出切れたり、捲り不発になるでしょう。
役割でいえば、先行選手は最終4コーナーで先頭に立っている事、追い込み選手は最終4コーナーで内を締めているテクニックが必要となるでしょう。
ではどのようになるのか予測してみると、先行は相手に合わせて仕掛けが遅くなるでしょう。しかし、先行させて捲るラインは相手に追い出しを掛けたいプレッシャーを掛けるわけですから、残り2周前での駆け引きが重要になってきそうです。
ここから細切れ戦と、2分戦では大きく変わってくるのではないかと今は予測します。
2分戦の場合
一旦前に出たラインは、スピードをあまり上げずに、持つところから踏み出すことを狙うでしょうし、捲るラインは早めに追い出しを仕掛けないと捲り不発になる可能性が出てきます。ので、この場合の車券は、ラインの番手から考え、レースの展開予想から3番手の追い込みの1着狙いなどが良いのではないかと思います。
細切れ戦の場合
とに角、目まぐるしく入れ替わってくるでしょう。こうなってくるとラインのワンツー狙いというより、力のある選手同士の組み合わせが良いのではないかと思います。2車少ない分、ゴールまで突き抜けられる脚のある選手からです。これは先行選手、追い込み選手というカテゴリーではなく、力のある選手という事です。この組み合わせから、ライン戦で有利になりそうな選手の1着から、突っ込んできそうな選手の組み合わせを狙ってみてはいかがでしょうか。
9車レースと違うところは、番手選手は待っていられないところでしょう。また、先行選手も、力があれば最終バック(333、400の場合の残り半周)後方に置かれてもゴールで突き抜けることはできます。
結果はレースにならないとわかりませんが今からレースを予測して楽しみましょう!
また、地区あっせんなので、更にレースにおける選手間の人間関係が密が重要になると思います。
選手の絆の密度、信頼の密度、経験や練習の密度の3密を是非考えて予想してください。
これは9車立てレースでも変わりませんが、よりこれらの密度が高いラインに勝機があるのではないかと思います。ラインディスタンスが変わりますから、この変化に対応してください。
最後になりますが、どうしてケイリンは6車立てが基本なのか多くて7車でレースをするのか知っています?
これは、ケイリンのルールを作った方に聞いた話ですが、最終バックで最後方でも1着でゴールできる人数を想定したと言っておりました。
最後まで買った車券を握りしめられる競輪を是非楽しんでください。