競輪には色々なクラスのレースがあります。
S級トップがぶつかり合うGレース(GI、GII、GIII)、S級戦のFIや、FIIレースのA級1，2班戦そしてA級チャレンジ戦です。どうしてこんなにクラスがわかれているのかといえば、実力が拮抗するようにして、ギャンブル的に面白味を増しています。
今回はA級チャレンジ戦の見方を解説していきましょう。

A級チャレンジ戦はA級3班戦とも言われます。このA級3班戦の特徴は、選手たちに後がないという事が挙げられます。どういうことかといえば、3期連続(1期は半年)で70点を切ってくると、下から30名が強制的に競輪選手としての資格を剥奪されてしまいます。手っ取り早く言えば辞めさせられる事となります。
走りたい選手は辞めたくないですから、必死になって頑張らなくてはなりません。
また、このクラスに日本競輪選手養成所を出たての選手たちがデビューするので、この代謝制度に引っかかれば、最短1年半で競輪選手を辞める事になってしまいます。
競輪は、実力が無ければ生き残っていけない世界なのです。

という事なので、A級3班戦には、以前はトップで活躍した選手達も多くいるクラスです。オールド競輪ファンには青春時代をともに過ごした選手達もいますし、養成所出たてのバリバリ新人選手達もはしるので、ディープ競輪ファンにとっては垂涎のクラスでもあります。
ベテラン選手に翻弄される若手選手や、デビューしたての選手に付いて、付き切れず千切れる選手など、ただ車券を的中させるギャンブル的な見方だけではなく、その裏側にあるドラマが垣間見られるクラスなのです。最近では、SNSでの情報発信を各スポーツ紙の記者や専門紙の記者が書き込んでいたりするので、その裏側のドラマも最近ではわかるようになりこれも楽しみになります。

ただ、実力差(パワー差)はあるのでギャンブル的にはデビューしたての選手以外は、大方実力がわかるので、競走得点で判断できるといえます。
特にミッドナイト競輪のA級3班戦は1番車から競走得点順に車番が決まりますので、車券購入も比較的楽にできると思います。
とはいえ競輪ですから、実力で決まるとは限りません。レースの流れ次第では、大本命の選手が飛んでしまう事や、大本命の選手が2着になることもあります。この辺りは賭けている側が天賦の才、もしくはその時の運に左右され購入した車券の当たり外れにつながってくると思います。

とある競輪好きの小説家がいった言葉だと思いますが、「競輪の予想で的中するときは、車券を買わない。買った途端に外すからだ。予想が外れ続けて、そろそろ当たるだろうという時に買う」ということを書かれたものを読んだ覚えがあります。
それだけ当たらないという事なのだか、当たるという事なのか未だにわからないのですが、運というものはそんなものだという事だと思います。
でも、本当に実力差がある時はそこから買うことをお勧めします。特にA級3班戦は。
ひねっても何しても、勝つ選手が勝つのも競輪ですからね。ただ、2着や3着を外す時はざらにありますけど。

今一番実力が拮抗していないのがA級3班戦なので、色々な見方、楽しみ方をしてより一層競輪を好きになって欲しいです。

特にミッドナイト競輪は夜遅くに開催されますから、お家で楽しむのは一番良いと思います。スマートフォン片手に簡単に投票できます。
これを読まれている方は既にインターネット投票もやられていると思いますから、A級3班戦に手を出していない方は、是非手を出してディープなA級3班戦を楽しみましょう！

※写真はイメージです。A級1,2班戦のものです。