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東京オリンピックテストイベント:自転車トラック競技
一年延期となった東京オリンピックの開催(2021年7月23日~8月8日)まで3ヶ月あまりとなった4月25日(日)、自転車トラック競技のテストイベント「READY STEADY TOKYO」が伊豆ベロドロームにて実施された。

改修を終えた伊豆ベロドロームのバンク
テストイベントでは本番に向けて競技運営やメディア対応など諸々のシミュレーションが行われるが、コロナ禍の現在、参加選手は国内チームのみとし、無観客で開催。それでも短距離陣はナショナルチームがフルメンバーで出場、東京オリンピック代表内定選手の新田祐大、脇本雄太、橋本英也、小林優香も顔を揃えるとあり、多くのメディアが集まる注目ぶりとなった。
今テストイベントでは男子がケイリン、スプリント、オムニアム、マディソン、チームスプリント、チームパーシュートの6種目、女子がケイリンとスプリントの2種目を実施。
タイム等レース結果は公式記録にはならないものの、女子のスプリント予選では小林優香が自身の持つ日本記録を更新するタイムをマーク、また男子では新田祐大がスプリントとケイリンで2冠、橋本英也も3種目で優勝するなど、オリンピック代表内定選手たちの仕上がり具合の順調さをうかがわせた。

男子ケイリン決勝。新田祐大が優勝

男子スプリント表彰式


女子スプリント決勝。小林優香が太田りゆを下して優勝

女子ケイリン表彰式


男子オムニアムは橋本英也が勝利

また、会場には東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が視察に訪れ、囲み会見では「選手の仕上がりもよく、非常に頼もしく見させていただきました。また、コロナ対策はゾーニングも含め、しっかりとできていると思いました。今日の大会を経て、これから本番に向けてどれだけのことができるか、また担当者と詰めていきたいと思います」と話した。

大会組織委員会の橋本聖子会長

東京オリンピックの自転車トラック競技は、伊豆ベロドロームにて8月2日(月)~8日(日)の日程で開催予定。
★選手コメント
オリンピック代表内定選手4名の会見がリモートで行われた
新田祐大
「世界中が大変な中で、今回この大会を開催していただくことができて、選手としてもオリンピックに向けてすごくいい一歩が踏み出せたかなと思っています」
脇本雄太
「今回はオリンピックの舞台となる伊豆ベロドロームでできる最後の大会という気持ちで臨みました。結果としてはスプリント3位、ケイリン5位でしたが、自分の出せる力はすべて出し切ったかなと思っています」
橋本英也
「オリンピック前に同じ会場でどのようなレースになるのかなと思っていましたが、結果は出場した種目全て(オムニアム、マディソン、チームパーシュート)で優勝することができて、オリンピックに向けてすごく順調なんじゃないかなと感じました」
小林優香
「200mのタイムに関しては自己ベストと日本新記録を出すことができて(※記録は非公認)、素直に日々のトレーニングの成果だなと受け止めています。ただ、レースに関しては細かいところでミスがあったので、そこを修正していきたいです」