月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
ルーキーシリーズ和歌山レポート
ルーキーシリーズ最後の和歌山は、養成所時代の在校上位者がそろいました。
それもあって決勝戦は高いレベルでのレースになりました。
120期は山口真未選手の大カマしが決まり、119期は山根将太選手、志田龍星選手、犬伏湧也選手の壮絶な優勝争いの末、犬伏選手が3連覇を果たしました。
119期、120期とものレベルが高いため、7月からも楽しみですね!!
■120期の決勝メンバー
1番車・吉川美穂(和歌山)
2番車・飯田風音(埼玉)
3番車・内野艶和(福岡)
4番車・蛯原杏奈(北海道)
5番車・山口真未(静岡)
6番車・中村鈴花(熊本)
7番車・宮本杏夏(岡山)
レースは、飯田、吉川、山口、内野、蛯原、宮本で周回を重ねる。赤板から宮本がゆっくり動く。打鐘で出切り、番手は中村と吉川で並走になった。打鐘4コーナーから山口が単独でカマし、後ろを大きく引き離した。それを宮本が追い、バックから中村、吉川、内野が捲っていくが、山口には全く届かない。そのまま山口が逃げ切り優勝。2着に中村、3着に内野が入線。

周回

打鐘前


最終ホーム前

最終バック


ゴール
■レース後コメント
優勝の山口真未
「今回がルーキーシリーズの最後だったので、タイミング見て先行しようと決めていました。それがうまくはまって本当によかったです!養成所時代からいいメンバーで勝ててなかったし、それを今回できて、自信につながりました。課題はレースで迷わない、メンタルを鍛えること、集団走が少し苦手なので、地元の男子選手や久米(詩)さんに聞いて、7月までに練習をつんでいきたいと思います。7月は地元の斡旋が決まったし、まずは先輩に認めてもらえる走りや、確定板に常にのれる強い走りを目指して頑張っていきたいです!」
2着の中村鈴花
「前々から動こうと思って初めてスタートを取りました。真未さんが来ると予想はしていたので飛びつこうかなと思ったけど、包まれて出れなくて、真未さんが行ってしまったので、そこからは落ち着いてバックからもう一回踏み直していこうと思いました。内側で宮本さんに合わせられたんですけど、なんとか2着に残れたのでよかったです。めちゃめちゃ苦しかったけど、初めて決勝で確定板に乗れたので嬉しいですね!7月にむけてもっと力をつけていきたいと思います」
3着の内野艶和
「あんまりない展開でもあったので、すごく勉強になりましたが、とっても悔しいです。応援をすごくしてもらっていて、たくさんの声援の中で優勝したかったけど、申し訳ない気持ちでいっぱいです。この悔しさを忘れずに練習して、7月からはまた期待に応えらえる走りをしたいと思います」
4着の吉川美穂
「前に入れるかと思って期待していたんですけど入れなくて、そこから立て直すのに時間がかかってしまいました。いつもだったら前に出るか、後ろを見ていれば飛びつけただろうけど、地元の決勝ということもあって固くなりすぎたかなというのはあります。いざという時にいいレースができていないことが養成所から続いているので、決勝の山口さんのような思い切った走りができるようにメンタルを鍛えていかないといけないですね」
5着の宮本杏夏
「どこの位置を取っても行こうと思っていました。一番後ろになったので前を切って、その後の流れを見て考えようと思ったんですけど、あまりにも山口さんのダッシュがすごすぎて離れてしまったけど、だいぶ粘れたと思うので自力はついてきているのかなと思いました。もっと自力とダッシュをつけていきたいですし、今の課題は追走技術なので、ついていって考える余裕をつけていけたらと思います」
6着の蛯原杏奈
「内野選手を信じてついていったんですけどダメでした。決勝に乗ることをルーキーシリーズの最低限の目標にしていたので、そこはよかったと思います。7月にむけて、自力が足りないので、しっかり練習して自力を出せるように頑張りたいと思います」
7着の飯田風音
「仕掛けるのが遅れてしまったので、もっと気持ちを入れて仕掛けたかったですね。ルーキーシリーズは全く調子がよくなかったので、7月までに調子をあげられるように頑張ります!男子選手の後ろにつく練習が多く、自力の練習をあまりしていなかったので、7月まで自力の練習を増やしていきたいと思います」

優勝の山口真未

2着の中村鈴花


3着の内野艶和
■119期の決勝メンバー
1番車・石塚慶一郎(和歌山)
2番車・山根将太(岡山)
3番車・志田龍星(岐阜)
4番車・窪木一茂(福島)
5番車・犬伏湧也(徳島)
6番車・石田拓真(愛知)
7番車・北川大成(熊本)
レースは、山根、犬伏、窪木、石田、志田、石塚、北川で周回を重ねる。打鐘前で空いた内を突いて石塚が番手までいき、志田も外から追い上げ、番手は3車並走になり、犬伏は一旦引いた。番手は石塚と志田の競り合いの末、志田が番手にはまった。最終2コーナー前から犬伏が捲っていき、一旦3番手に入って、そこから再度捲っていった。志田も捲っていき、壮絶なもがき合いになった。直線に入り、犬伏が伸びていって優勝を決めた。2着に志田。3着に山根が逃げ粘った。

周回

打鐘前


最終ホーム

最終バック前


ゴール
■レース後コメント
優勝の犬伏湧也
「あんこになった時は、あそこで粘るよりも一回下げてから整えようと思いました。そこからしっかり踏めました。前が山根、志田だったのできついなって思ったけど、志田の後ろが少し空いていたからそこで一回ニュートラルに入れて、もう一回踏み直せたのは大きかったと思います。以前はそんなことできなかったので、長い距離を踏む練習をしている成果が出たと思いますね。一戦一戦を全力で挑んだことに結果がついてきたと思うので、緊張しやすいので周りは気にせずに、7月からも今まで以上の力をつけていけるように先輩たちに鍛えてもらおうと思います」
2着の志田龍星
「浮いたら終わると思ったので番手に走って、後ろを見て行こうと思っていたんですけど。犬伏さんが絶対に来ると思ったので、バックで車間を切って後ろを見たら、だいぶ外にいて、そこから出ないとダメだなって思いました。慣れない頭まで出したんですけど、どんな手をつかっても行かせないと思ったけど、やっぱり脚をつけないとダメですね。ルーキーシリーズは色々できたり、後悔したり、半々でした。山口拳矢さんが身近にいるので、目標というか追いつけるように頑張ります!」
3着の山根将太
「犬伏さんが下がったのが見えたので、そのタイミングで駆ければいけるかと思ったんですけど、ダメでした。もっと残れたらよかったけど、3着までに入れたのはよかったと思います。7月からは自力で9連勝できるように頑張ります」
4着の北川大成
「今回、初めて決勝に上がれてとても嬉しかったです。連勝で決勝に上がりたかったけど、(2日目に2着になり)気持ちを切り替えて挑めたと思います。決勝では皆強い方がいるなかでどうゆう作戦でいこうか迷ったけど脚力不足で作戦もなにも出せませんでした。気持ちを切り替えて、また脚力をつけて本デビューでしっかり走れるようにしていきたいです」
5着の窪木一茂
「決勝は何もできなかったです。後ろ攻めを考えていたんですけど、強い相手にそれではいけなかったとはっきりと感じました。ごちゃついた時に出るか、ホームで犬伏選手をかぶせることもできたけど、迷ってしまい、まだまだでしたね。7月までにしっかり練習するしかないので、伊豆でナショナルチームに刺激をもらって、モチベーションを維持して、競輪でも頑張っていきたいと思います」
6着の石塚慶一郎
「初手であんなに後方になるのは想定外だったので、まずいと思ったので、打鐘で内があいたので番手まで追い上げてチャンスを狙おうと思いました。競り合いでいい位置は取れなかったけど、そこは自分の脚が足らないので、練習を頑張るしかないですね。7月からはラインができるので、もっと積極的に頑張って、いち早くS級にあがれるように頑張りたいと思います」
7着の石田拓真
「決勝は予選と比べ物にならないくらい皆強かったですね。上にいくほどこういう展開の早いレースになってくると思うし、それに対応できるくらい脚をつけていかなければいけないと思うので、頑張っていきたいと思います。あと1ヵ月をめいっぱい練習して、上の人たちにおいつきたいと思います」

優勝の犬伏湧也

2着の志田龍星


3着の山根将太