月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
東京オリンピック直前!
新田祐大、脇本雄太、小林優香、橋本英也 意気込みを語る。
7月11日、オリンピック直前となった沖縄合宿(短距離)の終了日に、リモートによる東京オリンピック最終記者会見が行われました。
リオオリンピックから5年。
それぞれの想いが語られました。
後はメダル獲得に向けて突っ走るだけです。
皆さんの応援が力になるはず。我々の競輪選手達にエールを送りましょう!
●短距離

短距離出場選手集合
新田祐大(男子ケイリン、男子スプリントに出場)
-沖縄合宿で意識して取り組んだことその成果は?
「最後の追い込み期間ということで、自分の体力をけずっていって、調整できる状態にもっていけることを意識していました。成果としては思った以上に梅雨の期間が長くて、雨の中の練習も多かったんですけど、気候への対応も最後までできましたし、オリンピックはもっといい環境で戦えると思うので、いいトレーニングができたと思います」
-レースのアピールポイントは?
「レースに挑む時の集中力だとか、レースに挑む姿を見てほしいです。通常はあまり見ることがないですけど、オリンピックならではで見れると思うので、一緒に集中して応援してもらえれば嬉しいです」
-強いと思う選手は?
「オランダチームですね。現在、チームスプリントの世界記録を持っているので、僕たちはチーム競技には出られませんが、オランダチームがいい走りを見せてくれると思うので、僕も楽しみにしています。」
-震災地・福島出身の選手として伝えたいことは
「僕が生まれ育った福島に伝えたいことというか、伝えたいというより僕から何か感じ取ってほしいと思っています。5年間で培った経験や精神力を養ってきたので、レースを見て感じ取っていただけるような走りをできたらと思っています」
-この5年間で一番苦しかった時期は? そのどう乗り越えたのか?
「それは終わった時にわかるのかなと思っています。」
-日本発祥のケイリンで勝つことの意義とは?
「過去、北京五輪で銅メダルを獲得した永井清史選手の背中を見て、僕たちは育ってきました。僕は高校生の時から追いかけてきて、あの映像を見てとても感動しました。まだ成し遂げられていない金メダルを獲得することは、日本の競輪、自転車競技の発展につながると思います」
-意気込み
「オリンピックに向けて、全身全霊をかけて調整してきました。その集大成をしっかりと出せるように頑張りますので、応援してください!」
脇本雄太(男子ケイリン、男子スプリントに出場)
-沖縄合宿で意識して取り組んだことその成果は?
「梅雨ということもあり環境はあまりよくはなかったんですけども、そういう中で得たものこそ、オリンピックでどんな環境で戦うことができるのかなと思って、練習に取り組んできました。成果としても、その分、力もついていると思うし、本番が楽しみです。」
-レースのアピールポイントは?
「身近に感じる自転車というものが、極限までスピードがあがるとこういう風になるんだというのを一番に見てほしいです。選手が走ってまき起こる風を機会があれば感じてほしいですね。」
-強いと思う選手は?
「新田さんも言っていましたが、オランダチームがトップを走っているのを感じるので、そこも見てほしいです。」
-亡き母へ伝えたいことは?
「もともと母の言葉が元で僕はオリンピックを目指すようになったんですけども、2011年に母が亡くなり一度は目標を見失ったこともありましたが、リオ五輪で出場することができ、そして東京五輪でも出場ができ、母はきっとオリンピックでメダルを獲ってほしいという思いがあったと思うので、今回のオリンピックでしっかり約束を守りたいなって思っています。」
-この5年間で一番苦しかった時期は? そのどう乗り越えたのか?
「やっぱり延期が決まった瞬間だったかなと思います。肉体的な痛みなどは自分たち選手はわかっているところだと思うけど、オリンピックが延期になるという精神的なダメージははかりしれなかったと僕は感じました。」
-日本発祥のケイリンで勝つことの意義とは?
「日本発祥のスポーツ・ケイリンを優勝することが、僕たち日本選手たちの悲願だと思っているので、そこに向けてしっかり頑張っていきたいと思います」
-意気込み
「東京オリンピックで、日本発祥のケイリンで金メダルを獲ることが目標です!」
小林優香(女子ケイリン、女子スプリトに出場)
-沖縄合宿で意識して取り組んだことその成果は?
「本番前の最後の合宿ということで、違う環境の中でトレーニングしてきましたが、その中でしっかり自分のやるべきことをできたので、オリンピックに向けて弾みをつけられたと思います」
-レースのアピールポイントは?
「いつも私はノホンとしているんですけど、レースがはじまると目つきも変わるし、レースの挑み方や、スタートに立った時の表情、闘い方、スピード感などを見てほしいです」
-強いと思う選手は?
「ライバルは世界中の皆さんが相手ですが、特にドイツのエマ・ヒンツェ選手はスプリント、ケイリンともに世界一になった選手なので注目してくれたらなと思います」
-昨年後半の実家での心境の変化は?
「オリンピックが1年間延期になって、精神的に落ち込んだ時もあったんですけども、その時に全日本でタイトルが獲れずにもう一度頑張ろう、やっぱり金メダルがほしいと心を決めることができました」
-この5年間で一番苦しかった時期は? そのどう乗り越えたのか?
「私も延期となった期間は苦しい時が続きましたけど、それを乗り越えて、今しっかり金メダルを目指そうと前向きになれています。」
-意気込み
「私の目標はただ1つ、ケイリンで金メダルを獲ることです。そのためにしっかり全力を尽くしていきたいと思います!」
●中距離

意気込みを持つ橋本
橋本英也(男子オムニアム出場)
-沖縄合宿の成果は?
「ロード、長い距離の有酸素運動の向上を主に取り組んでいました。オリンピックに向け、かなり調子はあがってきていると思います。」
-レースのアピールポイントは?
「レース中の僕の表情を見ていただけたらと思います。僕は苦しくなると、僕は口角があがって笑っているように見えるので、よくレース中に笑っているよねって言われるんですけど、そういう表情とかを見てほしいですね。」
-注目の海外の選手は?
「オーストラリアのサム・ウェスフォート選手ですね。スピードのある選手で、オムニアムのスクラッチのゴール前、僕とサムで争うようになると思うので、そこを見てもらうとレースを楽しんでもらえるんじゃないかと思います。」
-リオ五輪落選から5年、そこからの成長を教えてください。
「気づけば、リオの五輪落選から5年が経ちました。当時の自分は五輪が僕を変えると思っていて、そのことだけに集中していて、それで落選した時にうつ病のようになってしまったんです。それから競輪を始めたり、ロードレースを始めたり、色んな経験をしたことによって、視座が高くなったような気がして、オリンピックだけが自分の全てじゃないなって思うことによって、そうしたらリラックスした状況でレースに臨むことができて、今回も、今も大変な状況ではありますけど、リラックスしてオリンピックに向かえることが成長した結果だと思っています」
-意気込み
「オリンピックを開催してもらえることに感謝して、金メダルを目指して、頑張りたいと思います!」
東京オリンピック トラック自転車競技は8月2日から8日まで伊豆ベロドロームで行われます。東京オリンピックの中でも唯一といえるぐらい有観客で行われる種目です。
チケットがある方は現場で声を出さずに応援し、チケットない方はモニターもしくはテレビの前で応援しましょう!