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日本競輪選手養成所 121回生 中野慎詞、太田海也が早期卒業しデビュー戦へ!
12月22日、日本競輪選手養成所から2人の候補生が早期卒業をしました。
早期卒業者は117期の寺崎浩平、菊池岳仁以来の3人目、4人目となります。

向かって左が太田海也、右が中野慎詞


早期卒業証書授与

早期卒業証書授与


養成所に残る候補生達に見送られる二人

養成所に残る候補生達に見送られる二人

その中野慎詞は1月1日~3日の前橋競輪場でデビューします!
2戦目は1月10日~12日の取手競輪場の予定です。
太田海也は先日行われた全日本自転車競技選手権大会トラックレース男子ケイリンで落車し鎖骨骨折しデビュー戦が決まっておりません。
さて中野慎詞の実力は? ですよね。気になるところは。
在所時にゴールデンキャップを獲っていますから、実力的には一気にS級に特別昇級出来ると思います。また、競走訓練時の成績も優秀でなければ早期卒業は出来ないのでこれも問題はないでしょう。
では本当に?
と疑問を持たれた方が多くいらっしゃると思います。在所時の成績は良くても…と思います。
何が凄いのか? 先日の全日本自転車競技選手権大会トラックレースでの成績を見てもらえれば一発でわかると思います。
男子スプリント予選の200mFDのタイム9秒799の一番時計でした。それも現S級1班の小原佑太、新山響平、寺崎浩平を抑えてです。これはかなり凄い事で、現状では彼の上はタイム的に新田祐大、脇本雄太、深谷知広に次ぐタイムです。男子スプリントの成績は3位でしたが見事な強さを見せてもらいました。

中野慎詞

男子ケイリンでは順調に勝ち上がり、小原には負けたものの2位という成績!
これも見事でした。
という中野が1月1日から前橋競輪場でデビューします。
多分過去一番にこれだけの実績をもってデビューする選手はいなかったと思います。
是非、皆さん注目してください!
2022年の注目選手だと思います。
一方の太田は自転車競技の経験は無いですけど、男子スプリント予選のタイムが10秒303。悪くないタイムです。1/8決勝では菊池岳仁に勝利。1/4決勝では小原と対戦し敗れていますが、養成所で訓練しているとはいえ、未経験者がここまで出来るのは相当な伸びしろがあると思います。男子ケイリンでは7-12位戦で落車したので、まだ未熟なところがあると思いますが、デビュー戦では活躍することは間違いないでしょう。こちらもデビュー戦が決まり次第お知らせしますので是非注目してください。

太田海也


滝澤正光所長評価
「前回早期卒業の寺崎浩平、菊池岳仁に比べて、ずば抜けたものは無いですが、総合的なもの、バランスにおいては、非常に期待が持てるなと思います。特に太田はボートで鍛えた持久力がしっかり備わっているので、脇本雄太のようなロングスパートに活きてくるのではないかと思います。また太田はブノア、ジェイソンらのナショナルコーチに抜擢されてハイパフォーマンスデビジョンで鍛えられましたから期待が持てますよね。中野はもともとナショナルチームのAですからその実績はわかると思います。期待してほしいですね」

最後に残る候補生たちと

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