2年ぶりとなった日本競輪選手養成所の早期卒業者の中野慎詞と太田海也はそれぞれデビューから負けなしで9連勝し特別昇班しました。
早期卒業者は当然実力を認められてのものですから、特別昇班出来て当たり前というところもありますが、二人ともかなりホッとしていると思います。プレッシャーもかなりあったと思いますし関係者もホッとしているでしょう。

二人を比較すると、競走スタイルにはかなり違いがあります。
中野はラインをかなり意識しているレーススタイルですし、太田はラインを気にしていますが、最終バック過ぎから全開で後ろが離れるケースが多いと感じました。
事実配当を見れば、中野は9勝中1番人気で決まっているのが8勝、太田は1番人気では1回となっています。これはどちらが良いということではなく、単なる事実として考えれば良いでしょう。
また、これはテクニックの問題もあると思います。中野は短距離自転車競技出身で競技には慣れていますが、太田は競輪競走を走りだしてから、9勝を含めて33回しか走っていません(全日本トラックを除く)。この差が結果に現れていると思いますし、レースを上手くコントロールできる中野とパワーで押し切る太田となると思います。
どちらも、Ａ級1，2班戦、Ｓ級戦での戦い方を早く観たいですね。

いずれにしろ、次のステージはＡ級1，2班戦です。
二人とも9連勝で勝ち上がってＳ級に特別昇級してほしいと思います。

※また、中野はこの原稿を書いている時点で平塚Ａ級1、2班戦を走って2連勝しています。

中野慎詞　立川最終日

太田海也　久留米ナイター最終日

中野慎詞　岩手
「この後も9連勝してS級に特別昇級したいですね。応援よろしくお願いいたします」

太田海也　岡山
「9連勝しましたが、課題が多くあって一戦一戦重ねるたびに思っています。A級1、2班戦は自分が走ったことのないレベルで走るので不安がありますが、しっかり力を発揮していきたいと思っています」