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119期ルーキーチャンプに輝いた犬伏湧也
名古屋GIIIの最終日に119期のルーキーチャンピオンレースが行われました。
すでにS級でも活躍している注目選手・吉田有希選手の欠場もあったことは残念でしたが、吉田選手と同じく前評判の高かった犬伏湧也選手が得意の捲りでレースを制しました。
3月6日、開場72周年記念名古屋競輪金鯱賞争奪戦(GIII)最終日9レース
吉田有希選手が欠場し林昌幸選手が追加で参戦。すでにS級でも優勝を果たしている犬伏湧也選手が一番人気だった。
出場選手は
1番車・志田龍星(岐阜)A2
2番車・犬伏湧也(徳島)S2
3番車・山根将太(岡山)S2
4番車・上杉嘉槻(福井)A2
5番車・上野雅彦(香川)S2
6番車・新村穣(神奈川)A2
7番車・木村佑来(宮城)A2
8番車・橋本凌汰(香川)A2
9番車・林昌幸(愛媛)A2
レースはまず岡山勢が前を取った。
橋本-山根、志田、犬伏-上野-林、木村、上杉、新村の並びで周回を重ねる。誘導が外れて、打鐘から橋本が先行。上杉が上昇していき、最終2コーナー過ぎに出切る。山根も番手から出て行く。さらに志田も捲るが、その上を犬伏が捲っていった。4コーナー過ぎで犬伏が出切り、四国勢が続く。結果、犬伏が優勝、上野が2着、林が3着で四国のワンツースリーが決まった。

スタート

周回


打鐘

最終ホーム


最終バック

ゴール


表彰の犬伏

四国3人

優勝の犬伏湧也
「中団が欲しかったので作戦通りに取れました。(上杉が)ホームから来て、僕も出ようか迷ったんですけど、ひと呼吸おいて、捲りにかまえても行けるかなと思って、そこも落ち着いて行きましたね。けっこうしんどかったので、届くかどうかわからなかったんですけど、最後の下りで抜ける感じはあったので、しっかり踏めたと思います。四国の後輩2人がついてくれて捲りという形になりましたが、ラインで決まったのが一番大きいです!ついてくれたラインのおかげなので本当に感謝です。目標は、やっぱりGIに出たいので、もっともっと練習して頑張りたいと思います」
●2着の上野雅彦
「(3コーナーの登りで)口が空きました。道中のスピードがかかりすぎて、犬伏さんがどうするのかと思ったらあがっていって、めちゃめちゃすごかったです。(新村が内に来た時に)締めるか迷ったんですけど、バックで犬伏さん行くだろうなって思ったので、締めなくてもそのまま遅れてくると思ったんで、ついているだけでいけるなと思ってました。そしたらちょうど間をいったくらいでそのまま犬伏さん発進したんで。いやー、きつかったです。最後止まったのかなと思ったけど、全然そんなことなくて、伸びていきましたね。次に一緒になった時は僕が前で引っ張っていけるように頑張りたいです。石原(颯)さんに『もうそろそろ決勝に乗れ』って言われているし、もっと自力を出して頑張ります」
●3着の林昌幸
「ペースがあがってない時に内だけつかれないように気をつけていました。内々は警戒していたけど、前2人が外々踏んでいたので、内をついていったら離れるなと思って外に持ち出して、内はつかれたけど、その上を乗り越えられたのでよかったです。犬伏さんのおかげで、3人で決まりました。調子はよかったけど、慣れない3番手で脚に来ました(笑)。次に犬伏さんと一緒の時には前を任せてもらえるように、帰って練習頑張りたいと思います」
●4着の木村佑来
「犬伏さんが強過ぎて何もできませんでした。もう純粋に脚力をあげることを第一に、あとは周りの動きをよく見て動くことが必要だなって思いました。次の開催までに時間があるので今回みつけたことやずっと課題にしていることを少しでも改善できるように頑張りたいなと思います。一気にできるような器用なタイプではないので、1つ1つ課題をクリアしていきたいと思います」
●5着の志田龍星
「きつかったですね。車番もよかったし、先手の後ろからと思ってましたが、岡山勢が前だと思ってなかったですね。犬伏さんが前取って、引いてから行く展開になると思っていたので。犬伏さんに合わせたかったけど、もう前に踏んだ時に脚がなかったです。何もしてなかったけど、気が付いたら脚がなかったです。脚つけて、また頑張っていきたいと思います」
●6着の新村穣
「全部が想定外でした。レースなんでなるようにしかならないと思っていたけど、初手から選択肢が少なくなっちゃいました。正直、自分の持ち味を出したくても、単騎だと難しくて、でも、それでいいのかといえばお客様にも申し訳ないと思って葛藤しながら走って、いつもと違う走りで、こういう失敗もあるんだなということは学んだけど、自分の中に何も残らないレースをしてしまったのが悔しいです。でも、これからかもっと強い人とあたったり、不利になる場面は出てくるだろうし、そういう時に自分に何ができるかという課題が明確にわかったと思います。今回、情けないレースをしてしまい、自分も悔しいし、応援してくださる方も悔しいと思うので、もっともっと頑張っていきます」
●7着の山根将太
「僕が何も仕事できなかったので申し訳なかったです。1センターからの2段駆けは早いかなって思ってちょっと待ったらかぶってしまい、もう出るところがなくなりました。2車だったし、早く行くのはちょっと思ったんです。でも、今回体験してみて自分は番手戦は向いてないなって思ったので、これからは前で頑張ります。(目標は)普段のFI開催で決勝にしっかりのれるようになっていきたいと思っています」
●8着の上杉嘉槻
「少し迷いはありましたけど、でも、ちゃんと自分のレースができて最終バックは取れたので、そこはこの舞台でできてよかったと思います。ちょっと空いていたところに入ろうか迷ってしまったけど、でも、それは自分のレースではないなと思ったし、近畿の自力選手として自分で行くことが大事だと思って行きました。一本一本しっかりと勝てるように頑張っていきたいと思います」
●9着の橋本凌汰
「僕が前の時点で、最初からああゆう感じで行こうと思っていました。走ってみて力の差を感じたので練習するしかないといけないですね。これからの目標は、A級でしっかり勝てるように力をつけて、そしてS級にあがれるように頑張りたいです」