デュッセルドルフ通信 2005年7月7日
2012ロンドンオリンピック
Back the Bid at london2012.com  皆さん、もうニュース等でご存知でしょうね。2012年のオリンピックはロンドンで開催されることが決まりました。史上空前のビッグシティ対決はパリ有利という大方の見方を覆す結果となりましたね。当然、ロンドンは2番手だったので、大穴ではなかったのですが、私の個人的感覚ではパリのオッズ2.8倍、ロンドン18.5倍ぐらいの感じでした。最後のロンドンの追い上げがすごかったということなのでしょう。
 オリンピックの開催地はIOC委員の投票によって決められますが、今回の投票はシンガポールで7月6日から9日にかけて開かれるIOCの総会の初日に行われたものです。投票の方法ですが、各候補地のプレゼンテーションが行われた後、(順番はパリ、ニューヨーク、モスクワ、ロンドン、マドリッドの順でした)IOC評価委員会(候補地のポテンシャル、プランを客観的に評価する)のレポートがあり、投票となります。まずロゲ会長には投票権がありません。それから候補地が含まれる国のオリンピック委員も投票権がありません。サマランチ名誉会長ほか名誉委員はやはり投票権がなく、その他、この会議に出席できない委員、権利を剥奪された委員もいて、IOC委員116人のうち97人が最初の投票に臨みました。
 どこかの都市が過半数の票を獲得すれば決定。そうでなければ、最下位の都市が除かれ、残りの都市で再投票。この時点で落選した都市のある国の委員は投票に加わることができます。これをどこかの都市が過半数を獲得するまで続けるというルールです。初回投票ではロンドン22票、パリ21票、マドリッド20票、ニューヨーク19票、モスクワ15票ということで、まずモスクワが落選、第2回投票ではニューヨークが、第3回ではマドリッドがそれぞれ抜けていき、結局最終ラウンドへ。最後は104人の投票で54対50でした。
 最後まで過半数がとれない接戦をロンドンが制して決定した30回目の夏季オリンピック。プレゼンテーションの映像は、スピルバーグありリュックベッソンあり。投票会場にはベッカムが応援に駆けつける。開催国になれるのはお金のある都市ばかり。CNNのキャスターはニュースの終わりに"Olympic is also a business "といっていました。
 心のどこかに「スポーツの本質ってそういうものではない」という気持ちがありつつも、「もしお金のかかってないジミリンピックを見たらきっとつまらないのだろうな・・・すごいエンターテイメントに目が慣れちゃってるからな」と思ったり。
 えー、これをもちまして私、オリンピック委員会の人でもないので、「すばらしいスポーツが見られればそれでよい」という無責任男になることにいたします!ロンドン万歳!!2012年、ユーラシア大陸の東の端っこの島国から、西の端っこの島国へ最高の自転車選手を送り出せますように!!!
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