私の住んでいるデュッセルドルフからゲントまでは車で3時間くらいなので、レンタカーで行くことにしましたが、予約した時間にレンタカーが用意できていない。私の予約時間は10時。なんでも9時半に返すはずの人がまだ返しに来ないのだそう。「えぇ?そんな余裕のないスケジュール組んでるの?“昼の1時過ぎには行きます”と日本チームには言ってあるのに、間に合わねーぞ!」イライラする私にレンタカー会社の女性がのたもうた言葉は”It can’t be helped. That’s not my fault(しょうがないじゃない。私の責任じゃないわよ)”
これを聞いて私は完全にキレました。「おい!今、なんて言った?じゃあ、オレの責任かよ!予約ってなんのためだ?あぁ??レンタカーのブルース、車を借りる時の話やけど、予約した時間にレンタカーがあるかないかは・・・自由じゃないんだぁぁぁ!予約時間イズノットふりーだーぁぁむっ!!!お前じゃ話になんねぇマネージャー呼んでこーい!!!」
鬼の形相でわめく私にさすがに「これはヤベー。日本人だと思ってナメてたら、ちょっと筋が悪そうだゾ」と思ったのか「ごめんなさい。今呼んで来ますから」と引っ込み、中からスーツを着たちょっと偉そうなヒゲのおじさんが出てきました。「本当に申し訳ありません。今、前の借主と連絡をとったところ、あと30分で戻るそうですので、どこかでコーヒーでも飲んでいてください。お店の領収書はお持ちになってくださいね。こちらで払わせていただきますから」「(フン、ちったぁ話がわかるやつがでてきたな)あっそう。でも本当に時間がないので、戻ったらスグ出られるようにしといてください」ということで、近くのコーヒーショップで30分時間をつぶしました。「(あのオッサン、コーヒーって言ったけど、どうせ向こう持ちだし一番高いの頼んじゃお!)ラテ・マキアートひとつください(セコい!セコすぎる)。それから領収書ね」こうして、30分後、領収書を渡し、さらに1クラス下の料金で借りられるというディスカウントも受け、遅れを取り戻すべく、高速道路を時速200キロでベルギーへ向かったのでした(ドイツの高速は速度無制限ね)。
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