ここで、あえて辛口のお話をさせてください。これまで私は、ある程度のタイム差は展開や、技術、頭の使いようで、かなりカバーできると信じてきました。しかし昨今の競走を見るに、日本選手は超一流国選手とのタイム差が開きすぎて来ています。
ワールドカップ、世界選、さらにオリンピックという世界の土俵で表彰台を狙おうと思ったらタイムを出して行かないと限りなく偶然に近い幸運を狙いに行く話になります。
非常に乱暴な言い方にはなりますが、誤解を恐れずに私の感覚だけでものをいうと、スプリント系種目ならば、どんな個人種目でも1kmTTは1′02台、200mのフライングスタートは10″2や3をモスクワのような高速バンクではなく普通のバンクでコンスタントに出せるような選手でないと上に行くのは難しそうです。欲張りすぎでしょうか?スピード練習に特化できない競輪選手の苦しさはありますが、ならばそういうことができる体制づくりをする必要があると思います。北京へ向けて、もう他の国は走り始めています。
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世界でも指折りの高速バンク、モスクワ。走路の形状がその秘密なのか |