デュッセルドルフ通信 2009年6月29日

気分を新たに!デュッセルドルフ通信

 
 デュッセルドルフ通信をご覧いただいている皆様、いつもありがとうございます。そして申し訳ありません。前号の「子リスちゃん」号に書かれているとおり、前任者を引き継ぎ、このデュッセルドルフ通信を任されることとなったのですが、全く更新もせずに・・・申し訳ありません。いやゼロからのスタートだし、いやすごく遠かったし(何km離れているか即答できない・・・)、色々不便だし・・・と言い訳ならいくらでもっというところですが、「家もなにもかも引き継いだだけやないか!」「飛行機とバス乗ってただけやないか!」「デュッセルほど日本人が暮らしやすいとこが他にあるんかい!」と前任者にことごとく怒られそうなので、はい、言い訳はしません。しませんよ。人として。ということでお詫びかたがた、さあ、もりもりトラック競技・自転車競技のことを伝えますよーといきたいところですが、トラックは完全なオフシーズン・・・いやいや言い訳は・・・ごめんなさい。自己紹介がてら皆さんにも色々知っていただかないといけないし、そもそも「デュッセルドルフ通信」だし、ということで今回はご期待に沿えず大変恐縮ですが、軽~い気分で鼻でフンッとせせら笑いながら流して是非是非お付き合いください。
デュッセルの景色、といえばこれなんでしょうか。
デュッセルの景色、といえばこれなんでしょうか。
地下鉄にもなります。日本人は電車と言ってます。
地下鉄にもなります。
日本人は電車と言ってます。
たまに ビストロ なんてのを連結していたり・・・
たまに ビストロ なんてのを連結していたり・・・

 で、唐突ですが、ドイツに来たわけなので外国人です。外国人はやはり不法に滞在するわけにはいかないので、合法的に滞在しなければなりません。ということで、着いて間もなくふわふわした状態のままビザを取りに・・・ビザを取るには写真が必要。ということでまずは日本にあるような証明写真を撮るマシーンへいざ。お金を入れて、えー8ユーロですか、んーじゃあ10ユーロのお札を入れて、お釣りは2ユーロ、えーとお釣り、お釣り、ん、お釣りどこに出てくんの?え、ちょうどじゃなきゃ駄目ですか?お釣り出ない、はーお釣り出ないって書いてある、はーすみません。でもだったら10ユーロなんか受け付けんなよって出ないって書いてありますか。と、ちっちゃな洗礼を受けて少しブルーになりながら、写真撮影。まあ日本と同じような撮影システムなんですが、なんだかく分かりませんがなかなか先に進まず上手く撮れません。ん、ここで嫌な思い出がもわもわと私の頭の中に・・・少し立ちますが日本で免許の更新をしに免許センターへ向かったときのことです。写真を用意していなかった私はセンターへ行く前に同じようなマシーンに。で、自慢じゃないですが、私、いい感じで顔が長いんですねえ。幼少のころから馬面だの馬だの言われ、まあ馬も好きですし、いいですよそれくらい。現実は受け止めないと。ということで、マシーンの椅子をぐるぐるっと下に下げて、あ、ちなみに私、座高も高いんですね。高校生のころに身長190のやつに座高、勝った事がありますよ。ええ。なんで、結構下まで下げるのでここで少しまたブルーになるんですが、はい、目の高さも良さそうだしスタート。ぽんぽんぽんと選択ボタンを押しながら、撮影開始。するとマシーン、「それでは画面の○(まる)の中に顔を合わせてください」と。顔を上げて画面をみるとそこには○に入りきらずにはみ出た私の顔が!・・・マシーンは更に「○の中に顔を合わせて撮影ボタンを押してください」と。やっぱりはまってない。○の中に顔があわない・・・いや、分かってますよ、顔が長いのは。でもこんな密室でこんなマシーンに・・・いや、素直に言います。あれはショックでした。世間とは何かを思い知らされた感じでした。あーあの屈辱・・・と思っているうちになんだかおっちゃんが登場し人の頭を押さえつけて調整。少し手こずりながらも何とかOKで、写真撮影終了。ブルーな気分を引きずったまま、気付くと数時間後にはビザを取得とあいなりましたが、ちょっと淋しいスタートでありました。

 ドイツに来たからにはドイツ語を話さねばいかん。当たり前のようですが、これがなかなか高いハードル。でも大丈夫。私にはキャリアがありますよ。なんと、私の高校では第2外国語の授業があって、そこで私はなんとドイツ語をとっていたんですねー。私の足掛け6年のドイツ語キャリアをもってすれば、ドイツ語会話など恐るるに足らず!待てよ。思い出せよ。ドイツ語というと赤のイメージが・・・私の通った高校では1、2、3学期末にテストがあって、それぞれ100点満点で成績が出され、その平均で年間成績が決まるシステムだったのですが、私のドイツ語はほぼ毎年、1学期・赤点(50点未満)、2学期・赤点(ほんとに赤で点数が書かれてる。)3学期・死にもの狂い、年間平均・かろうじて50点で赤点を免れる・・・そう、そんなおそまつな内容の3年間だったんですね。しかも足掛け6年って、大学は普通2年間で終わるってところを3年やってるって、あなた、試験に受かんなくて再履修してるってだけじゃないですか!いやいや弱気は禁物。気持ちで負けてはいけません。私には6年のキャリアが・・・いざカフェ風パン屋さんに突撃です!私「えー、このパンとこのパンとコーヒーを2つください・・・」店員「※%*$^#!+@#$%&!」私「は?」店員「※%*$^#!+@#$%&!」私「(もじもじ・・・)」店員「(英語であきれ気味、かつまくし立て気味に)ここで食べるの?!持ち帰り?!」私「ここで・・・」特に悪いことはしていないんですけど・・・この寂しさ、バツの悪さはなんなんでしょう・・・ひゅーんと風が吹き去っていくようです。もう、ドイツ語、話すの、やめよう・・・
 でも、意外と可愛い?ところもあるんですね。すっかり弱気になり、ドイツ語では対応しないと心にとりあえず誓った私は、再度弱気は禁物、と、レストランへ!私「(強気に、ドイツ語ではなく)英語のメニューありますか?」店員「英語?ごめんなさい英語のは・・・」私「んー、じゃあこの牛肉のなんとかソースって何?(こんな雰囲気)」店員「なんとかソース、えーそれはー、ごめんなさい。ちょっとお時間くださる。ごめんなさい・・・」(離れた席へ行き、他の客に聞き再度こちらへ)店員「ごめんなさいね。それはーえー、牛肉ソースです。」言ってることも良く分かりませんが、雰囲気的に、今回は相手が下へ下がったような・・・でもなんだか後味が良くもありません。怒られるのも嫌だけど、偉そうなのもねえ・・・でもひとつの手段ではあるかもしれませんので、今後の参考にさせていただきたいと思います。
街中をさまよう人々 奥では皆ビールを・・・
街中をさまよう人々 奥では皆ビールを・・・
 ドイツというと皆さんは何を思い浮かべますか?ソーセージ、そして誰もが思い浮かべるのがビールでしょう。そう、ドイツといえばやっぱりビールです。(前任者が紹介してくれた2006年5月29日付けの当通信をぜひご覧ください!)土地土地にご当地自慢のビールがあり(デュッセルドルフ、といえばアルト・ビール(ビールの種類)らしい・・・)、また名店があり、といった感じで、有名どころでは、平日の昼間から結構な数のお客がビールなんか飲んじゃったりして、それこそ夜は立ち飲み客も多く、人でごった返してる感じです。そんなところにいって場所を陣取れば、まあ、大体すぐに店員が人数分のビールの確認にやってくるわけです。私もかみさんと2人、とある店を訪れた際、席に座るとすかさず店員がやってきて、「アルト2つか?」と聞かれたのですが、私、その、ビールが飲めないんですねえ・・・「あーアルコールだめなんですかー?」いえいえ、飲みます。毎日のように。「あー炭酸だめなんですかー?」いえいえ飲み水はガス入りで一日1リットルは飲みます。「なんだ、てめえ、安い酒はのめねえってのか!」ビールより安いサワーなんてしょっちゅう飲みます。駄目なんですねえ・・・ビール以外の酒は日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、ジン、ラム、ウオッカ、テキーラ、マッコリ・・・何でも飲みます。でもビールは・・・飲めないんです・・・「えー、ドイツ行くの?ビールのめないのに?」「それはもう行く前からドイツでの楽しみを半分捨てたようなもんだな・・・」「やめれば、行くの。」なんだかんだ色々言われてきましたが、だめなんです。あ、トライしましたよ。3舐めくらい・・・でもやっぱり、駄目・・・なんです。気落ち悪いんです。なんで「2つねー」なんて店員に言われても、「いやいやアルト1つと白ワインを・・・」と立ち去ろうとする店員を引き止めて注文せねばなりません。前任者いわくスポークホイールと化そうとするコースター(んー、ナイス表現・・・2006年5月29日付けの当通信をぜひご覧ください!)も私に場合はびゅんっとスポークを1本足してくれるでなく、汚い字でなにかごちゃごちゃっと・・・なんだこれ、と思いつつ、もう一杯注文してみると、やはりスポークではなく、ごちゃごちゃっと・・・なんだかなあ、これは、とコースターを右に左に回しながら見ていたら、なんてことはない、汚い字で4.50って値段をかいてるんですよね。しかしこっちの人の数字は読めん!カードキーとともに渡されたホテルの部屋番号を見たら306と汚い字で書いてあったので、一生懸命、何度も何度もキーを通そうとするも駄目で、通りかかった係りの人に聞いたら「これ304よ!」って、4-!今までの人生で4を6だと思ったこと、ないぞーってなことありましたが、ほんと、こっちの人の字は読めん・・・そんな感じで、私の場合、飲み物頼んでも、スポーク増えないんですよね・・・周りを見ると、ほんとびゅんびゅん引かれてて、「なんか、かっこいいなー」なんて思ってしまうのですが、なんだかのけ者のようでここでも寂しい思いをしたのでした。
これが家で保管用、もうひとつ車載用があります。
これが家で保管用、
もうひとつ車載用があります。
これが
これが
こうなると・・・
こうなると・・・
 到着当初は当然車もなーんもなく、買い物もえっちらおっちら歩いていって、ちょっと買い物してしまえば両手もふさがり、なんだかとても不便な思いをしていたのですが、車を購入!最近では少し大きなものも問題なく、また少し郊外への買い物も可能になりました。で、ドイツの車検証みたいなものなんですが、これ、歴代の所有者が記載されていて、オーナーの変遷がわかっちゃったりするのですが、私の前のオーナーを見ると「INNENMINISTERIUM NRW」と書かれています。なんだか長い名前ですなと思いきや、同じ私の欄には私の名字が記載されていて、私のには名前が記載されている欄は空欄になっています。なんだ、これ、と調べてみますと、この「INNENMINISTERIUM」、訳すと「内務省」ってことのようです。外務省に対して内務省、何やってるかは推して知るべしなんでしょうが、で、「NRW」はノルドライン・ヴェストファーレンってここデュッセルさんが属する州の名前。要は州のお役所の車だったんですねえ。ふうん、でも車の上の部分になんだか穴を塞いでるポッチみたいのが着いています。よくよく聞いてみるとなんと、この車、ドイツ全土をひた走っているパトカーだったんですねえ。そういわれてみると、シートの脇辺りが妙にこすれていたりして、「おー、これ、警棒かなんかでこすれてんのかー」と。ぱっと見はそんなの分かりませんが、言われてみて、おー!比較してみて、おー!でも、街中で見かけたり、車ですれ違う際に何とも言えない妙~な気分になるのは、言うまでもありません。でも、このPOLIZEI号で無事故無違反、安全運転といきたいものです。ちなみにヨーロッパではまだまだ少ないオートマ車で、ヨーロッパでは多いディーゼル車です。
花粉じゃないけど、こいつ見てると・・・
花粉じゃないけど、こいつ見てると・・・
 ところでドイツへ行く、となって、ん、やったー!と思ったことが・・・時期は過ぎてしまい、ピンと来ないと思いますが、花粉、花粉症です。気付けば高校卒業時から反応を起こし始め、もうずっと、例年2月中旬くらいから、ん、目が??となり、鼻はタレ、目は血走る涙目、朝からくしゃみ10連発で疲れきって、スギが終わってもたちの悪いヒノキのせいで5月のゴールデン・ウイークまでブルーな日々をすごさねばならない、あの、花粉症とさようなら!なんて素晴らしい!生きていればたまには良いことが!ほんとこれにはワクワク!出発時はもちろん花粉症真っ只中。飛行機でも鼻がいつもどおり調子悪くなんだかよく眠れないまま到着したのですが、そんなこんなのばたばたを過ごしていたある日、ん、なんか鼻、目、調子良いかも、なんて。やっぱりヨーロッパは花粉症ないんだ、ばんざーい!と喜んでいたのですが、ある晴れた天気の良い土曜日、散歩から帰ってくるとなんか目が痒いような・・・気のせい気のせい、と翌日曜、これまた暑いくらいの良いお天気で、これは勿体ないと散歩をしていたらなんだか、いや間違いなく痒い、ってはっくしょーん!そのうち、なんだかタンポポの毛みたいな綿毛みたいのがバンバン飛び出して、なんだこりゃ、退散退散と。いやあ、参った。なんだこりゃ。翌日、事務所で「なんか花粉症みたいな症状なんすよねー。」「あー、日本よりこっち遅いからねー。1年目くらいは大丈夫だけど、2年目、すごいよ。え、痒い?あー来年OUTだね。」なんだよ。良いことってそんなにないのかな・・・
 そんな日本が花粉症の最中、世間を騒がせていたのが豚インフルエンザですねー。当初日本から過剰と思える報道を、目に耳にし、周りは「騒ぎすぎなんだよ、日本は。」とか「ヨーロッパの空港でマスクしてるのほぼ100%日本人だぞ。」なんて過信していたのが、ご存知のとおり、全世界に報道されてしまったのがデュッセルドルフの日本人学校の集団感染。学校はしばらく休校になり、家族を含めて外出禁止、なんてなったりして、ちょうどその頃に予定されていた、年に1回のヤーパン・ターク、日本デーも中止の危機を乗り越えたものの水を差してしまい・・・街には色々なうわさが流れ、日本人が多い地区で外出自主規制期間にゴミを捨てるために外を歩いていたらドイツ人に通報され保健所が来ただの、スーパーで日本人がレジに並んでいるとピタッとその列には行列がなくなっただの、中国人に日本人が「お前ら日本人に間違えられてこっちはいい迷惑だ!」と言われただの、ゴミ、ダニ、以下の取扱いアンド恐れられよう・・・でも、個人的には特に感じませんでしたね。電車のってても隣に人、いたような気がするし、なんか突然言われたってこともないし・・・でも電車で隣に座ってた人、息、一生懸命とめてたりしたんですかね?
ドイツ(ヨーロッパ)人が好きなタイプ。
ドイツ(ヨーロッパ)人が好きなタイプ。
自転車置き場です。
自転車置き場です。
ドイツ人の好きなハンドル・・・
ドイツ人の好きなハンドル・・・
 なんて、だらだらとしょうもない話で申し訳ありません・・・自転車競技のお伝えはないですが、ほんのちょっとだけ、お写真を・・・一般のドイツ人こんなの乗ってる人多いです。もちろん川沿いを含め、ロードレーサーでばりばり乗り込んでる人もいますし、あ、最近私も自転車通勤してみましたが、結構みんな街中をいースピードで走ってますよ!遅刻しそうなだけなんでしょうかね?
 ということで関係ない話ばかりで申し訳ありませんでしたが、今後皆様に色々とお話を提供するべく頑張っていきますので、どうか叱咤叱咤でよろしくお願いいたします!それでは!
 
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