デュッセルドルフ通信 2009年11月17日
冬の到来はトラック・シーズンの幕開け!
 
 
わかりにくいけどスケスケなんです・・・
わかりにくいけどスケスケなんです・・・
 日本もだんだんと秋が深まり、冬の気配がさしてきて、なんて話を聞いたりしますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?お忙しいのにお付き合いいただいて、ありがとうございます。お忙しい方は今見ていただかなくても・・・いやいや、いつもありがとうございます。そんな皆様にはこちらがあっという間に寒くなって・・・なんて話をさせていただきましたが、確かに寒いは寒いのですが、あの急激に冷え込んで、とんでもねぇー、なんて思ったあの頃からは、少し回復して平行線、てな感じでしょうか?あの頃は一気に冬がやってきて、ひょえーと思いましたが、木々が色づき葉が落ち始め、あー、一応秋じゃない。ちと寒いケド。はるかに冬に近いけど。という感じです。それとなんといってもなかなか晴れないですねー。なんかいっつも曇ってて、1日に1回は雨が降り、なんて感じです。空も低いんですよ。その辺がどんよりしちゃってる感じです。そんなどんより感を開放すべく我が家で開放感を味わおう!なんて思ってもですねー、ごらんのとおり、目隠しであるはずの我が家の垣根の葉がどんどん落っこっちゃって、外から丸見え状態が近づいてきてしまってるんですねぇ。確かにこっちに来た時には丸見えだったわな、なんて思いだしましたが、この状態で開放感など楽しもうものなら通報→ドイツ追放というより、周囲の日本人の方々に・・・ということで、開放感どころか、鼻も無防備にほじれません。まあ、はなぢ防止で良いですね。
 ドイツといえば、そう、ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統合から20年でしたね。いやー、そうですか20年たったんですねえ。歳もとるはずですよね・・・でもあの頃にはドイツに来るなどとは思ってもみず、大学のドイツ語の授業でも統合ネタを教材に使われ、「なんだよこんなの、わかんねーっつうの、ドイツ語FxxK!」(ドイツの方、ドイツ関連の方、ドイツ好きの方等を冒とくするものではなく、馬鹿な学生の馬鹿さゆえの当時の素直な感想です・・・)とか思ったりもしましたが、そう、私がこっちで色々と仕事のサポート、生活の知恵を授けてもらっている事務所の同僚と結構前ですが、ボンに行ったんですねえ。ボン、いまやなんだかあんまり目立たない存在になってしまってますが、そう、ボンこそ旧西ドイツの(暫定?)首都。ドイツといえばボン。ボンといえば、うーん、ウイスキーは関係ないぞ、まあ、えーまあー、ボンこそ私が知っていた旧西ドイツの都市、フランクフルト、ミュンヘン、シュトゥットガルト、ハンブルクとそんなものしか知らなかったわけですが、そんなドイツの都市の中のひとつというか、西ドイツは社会科的にボンですよ。あはは。(知識が浅い・・・)で、そんなボンに行った際にその同僚に「ボンって昔のドイツの首都だったんだよねえ・・・(少し感慨にひたってるっぽく・・・)」と聞くと「ドイツの首都はベルリンですよ。」「いや、一緒になる前、西ドイツ時代、西ドイツの首都、ボンだったでしょ?」「あー、ベルリンしかわかんないですー。」がーん。同僚はポーランド系のドイツ人で、4歳か5歳のころにドイツに来たらしい。そして現在24歳。当時は・・・物心つくころを考え、しかも移住を考えれば東西統合も当時知る由もなし・・・んー歳、とったなあ・・・
 まあ、そんな話もありまして、そう、以前、働いている事務所が引っ越しするお話なんてさせていただきました。無事、色々ありましたが引越しも完了し、もうすでに3か月目を迎えています。引越しをする前は、なんだこのヤロー生意気だ、と言われそうですが、事務所は日本でいう、銀座の中にあるような場所でして、まあ、買い物客の多いところ、そんな中にまみれて出勤、なんて感じ、(そんななかに通っていると実はなにも感じず、何も知らなかったりするのですが・・・)だったのですが、今度のところは中央駅の前。中央駅ですので、当然交通の要。人の往来も激しく、朝の出勤時にこの駅を拠点に動いている人はとても多いんです。でも、ヨーロッパに限らないんですかね、中央駅ってどこもその周辺はあやしいことが多いんですよね。デュッセルドルフの中央駅も馬鹿でかい、というわけではありませんが、やはりそれなりの駅でして、これもご多分にもれず、少し怪しい気配あり。どこからどうみても、いつも、朝なのにビールを飲んでいるうらやましい人たちがいるエリアがあったり、なーんか目的もなくたむろしている人たちがいたり。「さっき下の入り口の前で人がうつ伏せで寝てたよ。寝てるだけかなあ・・・」という外から戻った人からの報告があれば、「昔この辺でおばあさんが腰を直角に曲げて立ってたんだよ・・・(つまり腰から上は道路に平行・・・)なんだこりゃって思ったら隣でおじいさんが注射打ってた・・・」とのリポートあり、更には「今日そこの公園のゴミ箱で日本のパスポート拾った・・・」との話まで。盗難されたパスポートが近くのゴミ箱に捨てられていたみたいなんですねえ・・・どうやら少し離れたホテルに宿泊していた日本の方が朝食時に盗まれたらしく、移動してきた犯人がぽいっとその近くの公園に捨てて行ったようなんです・・・うーん、やっぱり不思議な・・・いや少し緊張感のある・・・部屋で開放感も味わえず、職場で緊張感?いや、それくらいが、ほっとくとぬるま湯につかりっきりの私には良いのでは・・・
 なんて、もちろん場所も変わり、多くのことが変わったわけですが、大きく変わったのが鍵。前の事務所ではまず、下の入り口の鍵、それからメインの事務所がある2階の鍵、我々の部屋の3階の鍵、その先の扉の鍵、倉庫の鍵・・・なんだか鍵、カギ、かぎでどれがどれやら・・・鍵もじゃらじゃらといっぱい付けられて、とにかくこの鍵の印象が強烈だったのですが、事務所が引っ越して、与えられたのは2つ。ひとつはカード・キーで、これは時間外になるとエレベーターで我々のフロアに上がるのに必要なもので、残りの普通の鍵が下の入り口とオフィスの部屋の鍵でほぼ実質的に1個だけ。あー、楽ちんですな、という感じ、あのじゃらじゃらと重量感のあるかぎ君たちと共に行動するのはおさらばとなったのでした。しかーし、しかし、その重量感、これこそが実はカギだったのか、ある出勤時、家の鍵をかける際に、一緒にいた事務所の鍵を、「あとで面倒じゃないからいれとこ。」と思ってズボンのポケットにすっと入れた私。近くの駅まで行く、普段はのらないバスに乗り、空いてる車内にどかっと腰をおろして座り鼻歌まじり。そこからは電車で中央駅へ行き、とことこあるいて出勤。さあドアで鍵。鍵はポケット、あれ、あれ、ない。いれてなかったっけ、あれは夢?絶対右のポケット。左ではない。ありゃー。おちたか?ということで家へ電話するもそこにはなし。あ、あれだ。バスだ。そこで落ちるか・・・ついてないな・・・ん、反省、などと思っていたのですが・・・他の事務所もあるし、下の共通の入り口も地下倉庫も空いちゃう鍵だしまずいなあ・・・オーナーがなんていうかなあ・・・賠償保険入ってる?入ってない・・・んー最悪これは個人負担になっちゃうかもしんないなー、ん十万円レベルで金かかっちゃうかも、うーん、となんか変な方向に・・・私も探しました、かみさんに頼んで通ったルートに落ちてないか、自分でも2回ほどそのルートの探索、バス、電車の会社の落し物係、中央駅のもっと大きい電鉄会社の落し物係、この国(ヨーロッパは多いらしい)では何故か落し物を郵便局に届け出る習慣があるらしいので、郵便局、そして警察・・・でもちょっとしたストラップに普通の鍵が1個。これ、拾っても、届けませんよねえ・・・バスのドライバーも見つけたとしても申請するのもめんどうなので、ポイッとどこかにやってしまいそうな代物・・・私でもそうします・・・って、でもそれが今は重要なんです・・・結局今まで出てきていないんですが・・・ま、もう出ませんよね・・・今後どうなってしまうのか・・・とにかく私に出来るのは反省・・・そして再発防止。でも昔から自転車の鍵、しょっちゅうなくしたしなあ・・・不安でいっぱいなのです・・・何か鍵をなくさない良い知恵はありませんでしょうか・・・
魔法の水全景
魔法の水全景

拡大・・・笑顔のクリス
拡大・・・笑顔のクリス
 そんな寒さ、ブルーな出来事の中、いよいよ、09-10年のトラック・シーズンが幕をあけました。舞台は昨年に引き続きイギリス、マンチェスター。いや、空席は見えるものの、VIP用に取っておいた席だったり、立ち見も大勢いますし、チケットもソールド・アウト。収容3,000人ですが、広げればもっと入ってしまいそうな・・・私も少しは早めに現場に行ってましたが、会場前に並んでいる人だっていますから、いやあやっぱり根付いているんですね・・・まあ、それもそのはず、強い人たちが、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるわけですから、観客も見に行こうと思うわけです。実際、イギリス勢の登場時、そしてあの人、サー・クリス・ホイの登場時はとりわけ会場が!そしてそれを裏切らない彼のパフォーマンスの数々・・・本当に、更にこれが相乗効果として良い方向に向かっていくんだろうな、と感じさせられます。2012年はロンドン・オリンピック。他国のことなんて、と言われてしまうかもしれませんが、これに向けてのイギリスの戦略(種目変更に合わせてやっていくだけ、といたって冷静、シンプルなコメントだけが伝わってきています・・・)、そして、それに向けて、その後、イギリスの自転車競技シーンがどのように変化していくのか、やはり興味を感じざるを得ません。そして日本は・・・そんな日本にエールを贈りたい、そして少しでも力になりたい、そう思った私は噂で聞いたサー・クリス・ホイの魔法の水に手を出してしまいました。これで、これを飲めば私も少しは日本の力に・・・そう。生まれ変わるのです。それを飲んだ私は今、回復途上ですが風邪をひいてしまいました。やはり、サーの水は私には・・・それともこれとともにケロッグのクリス・ホイ・シリアルを朝食にきちんととらなかった私はいわば使用法を間違えたのか・・・(残念ながらでかくてシリアルは・・・持って帰れませんでした・・・ので写真はありませんが、しっかりとパッケージにクリスが・・・)とにかくこれでもあちこちへ旅をさせていただく身、新型インフルと疑われたくもないので早く風邪っぴきを治したいと思います。やっぱりただのミネラル・ウォーターっぽい水じゃなくてシリアルだったかー・・・
熾烈な争いになりそうな女子ケイリン、中心はこの3人か・・・(表彰はケイリンではありません・・・)
熾烈な争いになりそうな女子ケイリン、
中心はこの3人か・・・
(表彰はケイリンではありません・・・)

どうだ、バーンの滝澤先生
どうだ、バーンの滝澤先生
 とかく、イギリス・チーム、そしてクリス率いるこちらも実質イギリス・チームのスカイHDの強さばかりが目立ってしまったマンチェスターでしたが、これもオリンピックの種目変更のうわさからきているのか、まあ、女子ケイリンのエントリーの多さがこれまた目立っていました。出場選手が33名。いままで多くて20もいかない程度でしたから、今後に向けて場数を踏んでいかなければ、という思いが皆をそうさせたのでしょうか。また同様に盛り上がったケイリン・イベントのJKAインターナショナル・ケイリン。結果はレポートでお伝えしたとおりですが、1回戦、敗者復活戦、2回戦と組み合わせはそれぞれ走る直前に決まります。その組み合わせ抽選を行ったのが我らが滝澤先生。表彰のプレゼンターと併せ、この抽選者も2つ返事でお引受けいただいて・・・今回BBCの生放送も入っており、それにこのインターナショナル・ケイリンの抽選まで流れたのかは、すみません、不明ですが、しっかり場内の大型ビジョンにはこの姿、幾度となく、そしてマサミツの名は場内に幾度となく連呼され、そのカメラに向かうパフォーマンスは回を重ねるごとに・・・
 さあ、トラック・シーズンも始まったばかり。風邪などひいていないで新たな魔法の水を探しつつ、日本より強力だというレッド・ブルをばんばん飲みながら目を血走らせるだけでなく、しっかりレポートしていきたいと思います。今後も皆様、よろしくお願いいたします。
 
 
TrackMania
 
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved.