WEB月刊競輪世界選レポート(前検)
 
 
第1報 【4月3日】
 
 ロンドン五輪の出場枠を懸けた最後の大会となる自転車トラック種目の世界選手権は4月4日、開幕する。オーストラリア・メルボルンのハイセンスアリーナを舞台に8日まで5日間に渡り、世界トップ選手がしのぎを削る。


ハイセンス・アリーナ。この辺りは
スポーツコンプレックスになっていて
色々なスポーツ施設があります。
ハイセンス・アリーナから観た
メルボルンシティー。
内側からみたバンク。 明日からの舞台となる250バンク。
 男子チームスプリントには渡邉、雨谷、中川の3選手がエントリーした。北京オリンピック代表の渡邉は2月に行われたロンドン五輪のテスト大会を兼ねたワールドカップ(W杯)で7位に入るなど好調を維持している。男子オムニアムには西谷が出場。中川は個人スプリントと1キロタイムトライアルにもエントリーした。
 女子は石井と前田がチームと個人のスプリントに出場予定。先月、日本競輪学校の卒業記念レースを制した加瀬はオリンピック出場枠獲得の可能性が残るオムニアムで上位進出を狙う。スピードスケートでオリンピックに出場した田畑はポイントレース、スクラッチなどにエントリーした。


中野強化委員長が、前田佳代乃、石井寛子にアドバイス。

 前日練習は午後から行い、日本勢は男女5選手ずつが走路の感触を入念に確かめた。松本監督は「オリンピックへ向けての最後のチャンスになるので、ここで何とか1人でも多く出場枠を取れるように頑張りたい」と選手の気持ちを代弁した。



松本整総監督。
 オリンピック出場枠は2010年からこの大会までの主要大会に応じて付与されるオリンピックランキングの集計結果に基づいて決定され、5月上旬にJCF(日本自転車競技連盟)の選考委員会で代表選手が決まる。

【選手のコメント】

渡邉一成
「オーストラリアの往復で(3月24日のレースに出場しスプリントで優勝)、ちょっと疲れています。行きも帰りの飛行機が一杯で休めなかったからなんですけどね。今回も全力で頑張ります!」

新田祐大
「疲れが出ている感じがしますが、頑張ります。」

中川誠一郎
「疲れはもうありませんから、体調は大丈夫です。出場種目はチームスプリント、1kmTT、スプリントと、前半に集中していますので頑張ります。」

雨谷一樹
「疲れは特にないです、良い感じとは言い切れないですけど。昨年の世界選の時はバンクが重かったので、それよりはいいです。種目はチームスプリントとスプリントを走ります。」

前田佳代乃
「調子はぼちぼちです。」

石井寛子
「2月よりは良くなっています。スプリントに出られるので頑張ります。」

加瀬加奈子
「絶好調です!オリンピック目指して頑張ります。」

上野みなみ
「個人追抜き、団体追抜きに出場します。なんとか頑張ります。」





日本ピットの様子。今まで以上にピットが狭く、通るだけでも一苦労。
 ロンドンオリンピックの出場権を懸けた最後の戦いがメルボルンのハイセンス・アリーナで明日4月4日からスタートします。
特にオリンピック種目のスプリント、ケイリン、チームスプリント、団体追抜き、オムニアムは、最後の枠取りのボーダーラインにいる国が必死になって臨んでくると思います。
 今回はその辺りが見どころになってくると思います。
日本はラッキーなことに、男子オムニアムが1枠、女子スプリントも1枠増えたので、ロンドンオリンピック出場に向け、最後の力を振り絞って出場権を狙いに行きます。
日本からの応援よろしくお願いします。
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