ワールドカップ第1戦シドニー大会レポート
 
配信日:11月20日
 
 
■11月19日(最終日) 天候 快晴 気温27℃ 観客2600人


 これが本当の夏だ。本来あるべき照りつける日差しになったと思ったら、すでにワールドカップは最終日。今シーズンの幕開けとなったワールドカップシドニー大会最終日。日本チームはチームスプリントに出場した。昨日、スプリントで強豪と何度もフルパワーの激闘を演じた渡邉一成はチームスプリントを走る予定だったが、力を使い果たしたこともあり、体調をおかしくしてしまった。かわって急遽、金子貴志がチームスプリントを走ることになり、第1走者成田和也、第2走者金子貴志、第3走者及川裕奨で挑むこととなった。
チームスプリント
<チームスプリント>


 2組ずつ走るスタートは6番目。3番目に走ったSISチームが44″675を出して場内を沸かせている。まわってきた出走はバック側からのスタート。号砲とともに成田が飛び出し、金子、及川と続く。ホームからスタートしたスペインよりもすべてのラップで先着したものの、タイム的には平凡な46″125に終わり、総合10位に終わった。当然、メンバー変更の影響は否めない。
走りを終えて戻ってきた成田
<走りを終えて戻ってきた成田>


 優勝はクレイグ・マクリーン、ロス・エドガー、クリス・ホイのイギリスで44″286。2位は44″511でテアン・ムルダー、テオ・ボス、ティム・ヴェルドのオランダ。上位チームは、全く順当といったところ。
チームスプリント表彰台
<チームスプリント表彰台>


 ショックだったのは中国にまた負けたこと。中国のタイムは45″689。昨シーズン、国際大会ではワールドカップモスクワ大会、マンチェスター大会、世界選手権と3回負けている。その前までは中国なんて眼中になかったのだ。それが昨シーズン3度も負けて、今シーズンものっけから後塵を拝した。これは、もう偶然ではない。中国が力を伸ばしてきているという事実。そして、アジアの王者の座が日本から中国に持っていかれそうになっているという現実。



 阿部良二コーチのコメント
 「渡邉が昨日のスプリントで頑張りすぎてガス欠をおこしました。今は飯も食えない状態。スプリントで出し切ったということには、一定の評価ができるでしょう。しかし、体調をコントロールするというのは自覚の問題。メンバー変更が痛かったと言えなくもないが、一番の敗因は第1周回、前の選手にしっかりつけるということが出来なかったこと。昨年のマンチェスターで失敗して、また同じことをやっている。これも自覚の問題と言いたいが、選手がアドバイスを心に刻めないと言うのは、我々の指導力不足もあるでしょうね」





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