さて、全ての競技が終了した後、この開催のトリを飾るインターナショナルケイリンイベントが再び始まった。まずは、セカンドラウンド。ここで、くじ引きが呼んだ幸運か、日本人選手は同じヒートになった。スタート後、永井、成田、矢口が並ぶ。それを追うボジェ、ムルダー、エドガー。
ペーサーが退避すると、エドガーがあがってくる。それに呼応するように永井がそのまま逃げ体制。成田がそれを援護するかのように微妙に車間をあけて、追走。矢口も少し遅れてそれを追う。外にいるエドガーを追う形で、ボジェ、その後ろにムルダー。ラスト2周の第2センター付近で、ボジェが突然パンクし落車。その影響で矢口は後退、内側で逃げていた永井にも勢いがなくなってくる。そのスキに外からムルダーが外からやって来る。成田はその2人にマークする形で、ゴール。
結果、エドガーが逃げ切り、ムルダーが2着。成田は3着に入り、決勝に進出。このイベントで日本人選手としてはじめてファイナル出場を果たし、自分の28歳の誕生日に自身で花を添えた。日本人選手のいなかったヒートからは、ホイ、パーキンス、ビノクロフがあがっている。
続いて、セカンドラウンドで4着以下だった選手による7-12位決定戦。先の競走でそれぞれ4着、5着だった永井と矢口はこちらに回る。ペーサーの後ろを取ったマレーシアのジョサイア・ヌグに矢口が並ぶとヌグが迎え入れ、さらに車を下げて永井にも場所を与える。これで周回は矢口、永井、ヌグ、チェコのアダム・プタクニック、ドイツのマキシミリアン・レビー。
ペーサー退避にあわせてレビーがあがってきたのを見た矢口は、前に出られないようにスピードを上げる。うまくあわされてしまったレビーは徐々に後退。残り1周、今度はプタクニックが捲っていく。それをヌグが追走して、日本人ラインと外国人ラインの戦いとなる。結局プタクニックラインがこの戦いに勝利し、そのままなだれ込み。1着プタクニック、2着ヌグ。3着には矢口、4着永井となった。
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