大菅小百合 B世界選500mTT金メダルでアテネ五輪出場枠を獲得!

配信日:2003年7月10日
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"B"世界選手権自転車競技大会レポート(3日目)




WCCエイグル競技場
(屋内 周長200メートル 木製 カント47度)
7月9日 晴れ後くもり 28度
64ケ国 360名 参加
観客400名


<女子500MTT>
優勝 大菅小百合(日本) 35秒709
第2位 S.キム (韓国) 36秒727
第3位 S.トリスクマ (インドネシア) 37秒517
参加は6名。結果は大菅が2位に1秒以上の差をつけた堂々の優勝。昨日女子スプリントで優勝したラダノバ(ブルガリア)が1番スタートだったが、37秒台と振るわず。まだ3ヶ月の自転車経験なので「スタートまでマスターしてないのだろう」と班目監督は分析する。大菅はレース終了後、日の丸とともに自転車で走路を2周するビクトリーラン。当然ながらオリンピック出場資格獲得の意義ある優勝である。周りの国の関係者も日本選手団に握手求めてくる。昨日の女子スプリントが残念な結果だけに、憂さを晴らすことができた日本選手団だった。
<大菅のコメント>
大変嬉しいです。気持ちの上では何としてでも勝とうということで一杯でした。スケートのオリンピック選考会等と同じように緊張しました。プレッシャーはありますよ。課題はスタートだと思います。ギアが重くてうまくスピードに乗れない感じでしたが、走り終わって掲示板のタイムを見たときはやった!と思いました(自己新記録=日本記録)。しかし、世界は34秒台でないと勝負になりません。技術的なことではまだまだ向上の余地があると思うので今後の課題です。ただ、身近な目標を一つひとつクリアしていくだけです。
スケートもタイムレースですから、この500Mタイムトライアルの方が他の短距離種目(スプリント、ケイリン)より好きです。スプリントとケイリンではケイリンのほうが好きかな。
これで自分の気持ちの中に占める自転車競技の割合が大きくなったのは確実です。
     
<班目監督のコメント>
スタートではまだまだ進歩の余地があるね。最初の半周(200メートル走路)10秒台だが、ここを9秒台くらいでいけば世界でのメダル圏内かな。いずれにしろ世界では34秒台が出ないと話にならない。例年は3月位から自転車のトレーニングに切り替えるが、来年はオリンピックがあるので2月位から自転車のトレーニングに入る予定を組んでいる。大菅がオリンピックに実際に出場するかどうかは現段階では未定だが、可能性はもちろん大だ。今回のスプリント予選の200MTTでも良いタイム(11秒526)が出たと思うよ。これも11秒1~2くらいで走れれば世界のスピードと言えるだろう。今後は男子選手とも一緒に走らせれば大幅な実力アップも可能だろう。男子選手と一緒に練習しても物怖じしない性格なので楽しみだよ。


<女子ポイントレース決勝>
優勝 S.ハン(韓国) 26点
第8位 大塚 歩 (日本) 5点
決定的な逃げが決まらず、淡々とレースが進む。逃げもあるが、すぐに吸収されて最後まで集団のレースとなる。前半を慎重に走った大塚も、早目に積極的に動くが決め手にはならず。「一度積極的に流れをつくってみたが、まだ早すぎたかもしれない。それが影響して後半は力尽きた感じ」「自分としては個人追い抜きよりも狙っていたけど残念です」。スタミナがある選手なので逃げが決まれば楽しみなところだ。