知的障害者と現役競輪選手による 「ぼくたちの千葉記念」開催について

配信日:2003年9月1日
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千葉県富里市にある、知的障害者授産施設 富里福葉苑では、日本で生まれた世界のスポーツ競輪を日常のクラブ活動に取り入れている日本で唯一の知的障害者施設である。
日常の競走訓練はもっぱら、同施設の平場グランドを中心に練習を行っているが、自転車整備から走行技術やルールにいたるまで、日本競輪選手会千葉支部所属の選手達が文字通り、手取り足取りの指導援助を行っている。今年に入り競輪選手の指導のもと、サイクルスポーツセンターでバンク練習の合宿を行っている。前日は千葉競輪場でもバンク練習を行った。
千葉開設記念に、知的障害者としては、世界で初めてバンクを使っての競輪競走を実施。知的障害者6選手と、優しく指導下さったプロ競輪3選手との「愛の競輪」が、9月8日(月)第6レース終了後スタートする。



ぼくたちの千葉記念「愛の競輪」
枠番 車番 選手名 年齢 所属

1

1
根本 直樹

19

富里福葉苑自転車競技部

2

2
藤原 健人

25

富里福葉苑自転車競技部
3
3
久保田 剛
29 富里福葉苑自転車競技部
4
4
笠原 康亮
23 富里福葉苑自転車競技部
5
正木 淳史
28 富里福葉苑自転車競技部
5
6
鈴木 幹雄
33 富里福葉苑自転車競技部
7
三根 毅
41 日本競輪選手会千葉支部
6
8
斉藤 喜美男
42 日本競輪選手会千葉支部
9
細川 和彦
34 日本競輪選手会千葉支部
先頭誘導員
大沢 仁
44 日本競輪選手会千葉支部
 
《レース展望》
プロの競輪選手から見れば、知的障害者選手はすべて可愛い弟子たちということで、プロの3選手は結束せず、思い入れの強い知的選手の番手・3番手を主張して激戦ムードが漂う。
先行力抜群の藤原が主導権を取れば、番手の根本にもチャンスが十分だ。上り調子の久保田が先行・まくり勝負なら、正木の突っ込みも要注意だ。注目はどのラインが先行しても知的界の鬼脚鈴木は中段からシャープな差し脚を発揮する。自在な笠原も位置しだいでは直線が長いだけに連下は十分。三根・斉藤・細川の競輪選手たちは、前日の練習でも、教え子たちの走りっぷりに涙を流しており、前を見るのがやっととこぼしていた。なおさら本番のこのレースに限り、栄光ある伝統を持つ千葉支部の選手ではあるが、評価を下げたほうがよさそう。
(富里福葉苑 自転車競技部)
 
 
 
2周回 1030M 9月8日(月)
第6レース終了後発走
車券対象外
■トーク 混戦模様
1
根本 直樹
・・・初手は藤原さんから、自力を含めた自在戦
2
藤原 健人
・・・根本君が任せてくれるなら主導権を狙う
3
久保田 剛
・・・いつも通り先行主体の競走
4
笠原 康亮
・・・調子は絶好調、勝てる競走を心がける
5
正木 淳史
・・・迷うけどお世話になっている久保田さんの番手
6
鈴木 幹雄
・・・単騎だし、切れ目から自在に
7
三根 毅
・・・行きっぷりのいい藤原君・根本君の三番手から
8
斉藤 喜美男
・・・一発ありそうな笠原君から直線勝負
9
細川 和彦
・・・なじみある久保田君・正木君のライン三番手
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