第90回生 卒業記念レース 第1日目レポート

配信日:2005年4月5日
2005年4月ニュース一覧に戻る
好天に恵まれた今日は、第90回生の卒業記念レース初日が静岡県の修善寺にあります日本競輪学校で行われました。今年7月からデビューする生徒たちは、いったいどのような成長を見せたのか、その集大成がこの卒業記念レースになります。このレースが終われば、次に競輪競走を走る時は、もうお金が賭けられたレースを走ることになります。プロフェッショナルになる過程のレースを力の限り、走って欲しいですね。


さて、そのレースですが、競輪学校の400mバンクで行われています。初日の今日は、気合の入ったレースが、一次予選の第一戦から見られました。しかし、普段の競輪場とは、まったく違う雰囲気(スタンドは生徒の父兄でしょうか黄色い声が飛び交い応援しています。空は青く、とんびがピーヒョロローと鳴く)。私事ですが、バンク内でも携帯電話が使えいい感じでした。
卒記名物は、スタンドのラーメン屋さん。結構美味しくて、みんな並んで順番待ちしています。


今日のメインレースは、第9レースの日本競輪学校選抜レース。成績上位9人で走るレースです。
出場選手は、小川勇介、芦澤大輔、阿竹智史、古屋琢晶、小岩大介、田中晴基、鈴木謙太郎、松田優一、廣川泰昭の9選手。
赤板前から後方にいた松田が上昇開始。いったん前を押さえたが、打鐘では芦澤が前に出て、松田と壮絶なもがきあいに。最終ホームではさらに、田中も主導権争いに加わった。最終バックでは小川が番手捲り。結局ゴールでは鈴木が追い込み1着、2着に廣川、3着小川となった。

赤板前

赤板

打鐘

最終ホーム

最終バック

ゴール

 
ダッグアウトから
特選1着の鈴木健太郎

「(小川勇介に)ついていっただけなんですけど、小川を差せたのは大きいですね。いつもはついていっても抜けないのに。学校では先行を意識していました。ただ先行じゃなく勝てるようにとか、捲りでも2着以上に来るとか。
卒業後は福島の先輩が強いんで、88期、89期に越えていけば、いつか伏見(俊昭)さんまでたどりつけるかなと思います」
特選3着の小川勇介

「最後たれましたね。ちょっと力みすぎちゃったみたいで。1着は自分では意識してないんですけど、回りが言ってくるんで」
二回戦3R1着の竹澤浩司

「松田(優一)君のおかげですね。松田君は練習でも、よく先行しているからと思って、松田君につけていきました」
一回戦3R1着、二回戦6R1着の北都留翼

「調子はそんなにいいわけじゃないんですけど、アマチュアの時とは動きがちがうんで、自分が『こう動こう』って思っていたのに、あわせて動いていってみた方がいいみたいです。目標は、難しいとは思いますけどトップを目指したいですね。競輪では同県の吉岡稔真さん、競技でもテオ・ボスさんみたいに。テオさんとは昨年冬に一緒に学んでいたんで、2歳上なだけですしね。頑張りたいです」
二回戦8R3着の高橋隆太

「脚はパンパンなんですけど、とりあえず準決勝に進めるんでよかったです。
目標は、やっぱり兄(高橋謙太)には追いつきたいですね。兄はあんまり、練習しろとか、優勝に乗って来いとか言わないんで気が楽ですね。明日頑張って、決勝に、できれば表彰台に乗りたいですね」

明日の準決勝はこれまた激しいレースになりそうですね。
注目は北都留翼と小川勇介、鈴木謙太郎ですね。小川は吉岡稔真の弟子。師匠の名に恥じないように頑張って欲しいものですね。北都留はジュニアで大活躍した選手。どこまで伸びるのか期待したいです。鈴木は適性組で学校選抜に入った逸材。こんな選手が将来大活躍する…と思います。

さあ明日は準決勝、決勝が行われます。
時間のある方は是非、競輪学校まで来てください。
競輪場とは違う雰囲気が良いですよ。

 
 
↑上に戻る