日本競輪学校の厳しい訓練に耐え抜いた第90期73名が7月にデビューしてから2ヶ月が経ちました。ここでは全国のFIIを中心に戦ってきた結果をまとめ、注目選手をピックアップします。

　まず優勝者は2名出ています。古屋琢晶選手（山梨）と菊谷信一選手（大阪）です。

　古屋選手の優勝は、8月8日～10日に行われた川崎FIでした。決勝戦は、最終1コーナー4番手からまくって出た古屋選手に合わせて、法月成祐選手（神奈川）が最終バック番手まくりを放つ苦しい展開。古屋選手は落ち着いて法月選手の後ろを追走し、直線追い込んでの優勝でした。その次の前橋開催でも無傷で決勝戦に進出と勢いに乗っている今、東日本では注目です！

　一方菊谷選手の優勝は、8月2日～4日に行われた松阪FIIでした。決勝戦は、最終ホーム6番手から一気にまくり発進する菊谷選手に合わせ、増田利明選手（静岡）が番手まくりを放つなどこちらも非常に苦しい展開。菊谷選手は増田選手と壮絶なもがき合いの末力でねじ伏せ、直線もしっかり粘り同着ながらも優勝しました。

　優勝こそまだですが、大活躍中の選手を2名ピックアップします。阿竹智史選手（徳島）と志村太賀（山梨）選手です。阿竹選手はデビュー以来4連続で決勝戦に進出。3連対率も非常に高く、車券の軸からは外せない選手となっています。在校2位の看板は伊達ではないですね。優勝ラッシュも間近です。一方志村選手はデビュー戦こそ優出を逃したものの、その後は全て決勝戦に進出しています。予選・準決勝では掲示板を外さない安定感が魅力です。古屋選手と共に、東日本では山梨旋風が巻き起こっています！

　話題の福岡コンビ、在校1位の小川勇介選手・自転車競技の実績抜群の北津留翼選手は共に2回優出しています。予選は確実にクリアしているのですが、準決勝が壁になっているようで、ここを打ち破れば優勝ラッシュはもうすぐです。

　10月にはレインボーカップセカンドステージが6開催に分かれて行われますが、90期からは阿竹智史、吉松直人（高知）、小川勇介、北都留翼、小岩大介（大分）の5名が出場します。12月に熊本で行われるファイナルステージに出場すればS級特別昇級も見えてきます。こちらも注目です。

まだ活躍していない選手もそろそろレースに慣れてくる頃。力相場が一変する可能性もあるのはベテランの競輪ファンほどよくご存知のはず。名前が売れる前に狙うのが勝利のポイントですよ！第90期の新人選手の活躍にご期待下さい！

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