『第6回日韓親善競輪レポート』 初日編

配信日:2005年11月10日
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『第6回日韓親善競輪レポート』 初日編


 韓流の波は競輪も襲った!11月10日、第6回日韓親善競輪エキジビションレースが西武園競輪場で初日を迎えました。本日は予選2個レースが行われましたが、なんと韓国勢の全勝という結果になってしまいました。国家を背負う覚悟で来た韓国勢の気合に負けてしまったと言ったところでしょうか。

■1レース
号砲と同時に2番ホング・ソッハンがSを取り、韓国勢が前団、日本勢が後攻めとなる。前から、キム・ボンミンーチョン・ヘグォンーキム・ベヨンーホング・ソッハンーキム・ヨンソプ、峠祐介ー岡田征陽ー高橋大作ー飯田威文で周回を重ねる。赤板で峠が上昇するが、キム・ボンミンが突っ張りそのままペースを上げて打鐘には先行態勢に。一旦後方に引いた峠が最終ホームで再び仕掛けるが、チョン・ヘグォンが合わせて最終2コーナー番手まくりを放つ。日本勢は後方から誰も仕掛けられない。最終2センターで番手からキム・ベヨンが早めに抜け出し1着。2着にマークのホング・ソッハン。
1レース動画映像はこちら>>
<周回> <赤板>
<打鐘> <最終ホーム>
<最終バック> <最終2センター>
■レース結果
1R
着順 車番 選手名 年齢 級班 出身 決まり手
1 3 キム・ベヨン 27 S1 韓国 まくり
2 2 ホング・ソッハン 29 S1 韓国 マーク
3 8 キム・ヨンソプ 30 S2 韓国  
4 1 岡田征陽 25 S1 東京  
5 9 高橋大作 31 S2 東京  
6 4 飯田威文 33 S2 埼玉  
7 5 チョン・ヘゴン 25 S1 韓国  
8 7 峠祐介 30 S1 埼玉  
9 6 キム・ボンミン 29 S1 韓国  

■2レース
けん制気味のスタートだったが、チョ・ホソンが前に出て韓国勢が再び前団を占める。周回は前からヒョン・ビョンチョルーチャン・ボギューチョ・ホソンーキム・チバン、池崎太郎ー吉田勇人ー川口満宏ー廣川貞治ー尾崎剛。青板バックで川口以下が上昇してイン切り。韓国勢を下げさせて打鐘から池崎が先行する。韓国勢は内に包まれるが、タイミングを見てヒョン・ビョンチョルが3番手に潜り込む。最終バックで池崎との車間をあける吉田のスキを見て、外からキム・チボン、内からチョ・ホソンが襲い掛かる。外が開いたチョ・ホソンはすかさず最終3コーナー池崎を番手まくり。そのまま押し切って1着。2着にキム・チボンが入った。
2レース動画映像はこちら>>
<周回> <打鐘>
<最終ホーム> <最終バック>
<ゴール!>
■レース結果
2R
着順 車番 選手名 年齢 級班 出身 決まり手
1 2 チョ・ホソン 31 S1 韓国 まくり
2 9 キム・チバム 24 S1 韓国 マーク
3 7 吉田勇人 26 S1 埼玉  
4 3 廣川貞治 37 S1 東京  
5 8 尾崎剛 28 S2 埼玉  
6 6 チャン・ボギュ 31 S1 韓国  
7 1 川口満宏 38 S1 東京  
8 5 ヒョン・ビョンチョル 31 S1 韓国  
9 4 池崎太郎 32 S2 東京  

 
注目のチョ・ホソン選手は実力を発揮して1着。アマチュア時代にはポイントレースでオリンピックに2回出場し、世界選手権でも4着と実績十分。しかし、競輪という短距離での競走は勝手が違うかと不安に思っていたそうなんですが、韓国競輪の歴史の中でもこんな選手は見たことがないと誰もが口を揃えて言うほどの強さを発揮しています。その強さに「韓国競輪の至宝」というニックネームがついているそうです。本人は現状に満足しておらず、特にダッシュ力を不満に思っているそうですが、今日のレースの踏み出しもあっさり後続を置き去りにするなど日本のトップレベルの選手と比べても遜色はありません。また内の狭いところを潜っていくなど、走行技術も今までの韓国勢とは明らかに違います。明日の決勝戦もこのチョ・ホソンを中心に作戦を立ててくるはず。
  <チョ・ホソン選手>
もう一人の注目選手は、アテネオリンピック韓国代表のホン・ソッカン。走るまでは400mの走路に不安を覚えていたそうですが、走路の状態がとても良くて走りやすいのでギアを1枚上げたそうです。その分車の伸びも良く、直線の長さは感じなかったというのですから恐れ入ります。明日は普段の韓国競輪でしのぎを削っているチョ・ホソンと連係し、鉄壁のラインで日本勢に襲い掛かって来るでしょう。
  <ホング・ソッカン選手>
一方の全敗を喫してしまった日本勢。全員の口から出るのは「失礼だとは思うが、これほど強いとは思わなかった」という言葉。中でも一昨年の大会にも出場している廣川貞治は「立川で走った時とはレベルが全然違う」と驚くばかり。今回の勝ち上がりは「各レースの日本・韓国選手上位2名が決勝に進出する」というものなので、日本勢も決勝戦に4名出場することはできますが、追い詰められたというのが正直なところ。昨年の決勝戦で力を発揮できなかった岡田征陽は、「チョ・ホソンは見ていても強いと思った。これから作戦を立てて何とか明日は勝ちたい。」と力強く語ってくれました。
  <岡田選手>


さあ、いよいよ明日は決勝戦。日本勢は自力を持つ3選手に廣川選手が出場します。競輪発祥の国として、これ以上負けるわけにはいきません!そのためには競輪ファンの応援が必要です!明日は専門解説者の木庭賢也さんとレディスケイリンレーシングチーム「すぴRits」のメンバーによる「日韓親善競輪決勝レース予想会」を10時30分から行います。その予想を参考にしていただき、先着2000名の方にお配りする投票用紙に優勝選手を予想して御投票下さい。的中された方の中から1名様にアシアナ航空で行く「ソウル往復ペア航空券」をプレゼントいたします。ぜひ西武園競輪場にお越し下さい!

■出走表

順位決定 発走予定13:55 
車番 選手名 年齢 級班 出身
1 飯田威文 33 S2 埼玉
2 チョン・ヘゴン 25 S1 韓国
3 キム・ボンミン 29 S1 韓国
4 峠祐介 30 S1 埼玉
5 川口満宏 38 S1 東京
6 池崎太郎 32 S2 東京
7 ヒョン・ビョンチョル 31 S1 韓国
8 チャン・ボギュ 31 S1 韓国
9 尾崎剛 28 S2 埼玉
決勝 発走予定14:32
車番 選手名 年齢 級班 出身
1 岡田征陽 25 S1 東京
2 ホング・ソッハン 29 S1 韓国
3 チョ・ホソン 31 S1 韓国
4 高橋大作 31 S2 東京
5 吉田勇人 26 S1 埼玉
6 キム・ベヨン 27 S1 韓国
7 廣川貞治 37 S1 東京
8 キム・ヨンソプ 30 S2 韓国
9 キム・チバム 24 S1 韓国

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