『第6回日韓親善競輪レポート』 2日目編

配信日:2005年11月11日
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『第6回日韓親善競輪レポート』 2日目編


 韓国競輪の強さは本物でした!第6回日韓親善競輪は11月11日決勝戦を迎え、昨日行われた予選を勝ち上がった日本人4名、韓国人5名で争われました。昨日の予選では全敗を喫してしまった日本勢は岡田征陽を先頭に韓国勢に立ち向かいましたが、韓国勢の鉄壁の連係を前に自力陣は昨年同様力を封じ込められてしまいます。結局韓国勢が連を独占し、連続優勝という形になりました。

 午前中には「日韓親善競輪決勝戦予想会」が木庭賢也さんとすぴRitsの皆さんで行われました。ファンの皆さんは予想を参考にされながら優勝者当てクイズに応募していました。

■順位決定戦
かなりけん制気味のスタート。並びが落ち着いたのは2周回目。前からチャン・ボギュ-キム・ボンミン-ヒョン・ビョンチョル-チョン・ヘーグォン、池崎太郎-峠祐介-川口満宏-尾崎剛-飯田威文で周回。青板バックで川口以下が上昇しインを切り、赤板ホームで池崎-峠が内から上昇し川口が迎え入れそのまま打鐘から先行。最終2コーナーで峠が番手まくりを放つ。チャン・ボギュが最終バック後方からまくるが川口が車体を振り接触。チャン・ボギュ-キム・ボンミンが落車。そのまま峠-川口で入線するが、川口が失格となり尾崎が繰り上がった。
動画映像はこちら>>
<打鐘> <最終2センター>
ゴール!
■レース結果
1R
着順 車番 選手名 年齢 級班 出身 決まり手
1 4 峠祐介 30 S1 埼玉 まくり
2 9 尾崎剛 28 S2 埼玉 マーク
3 1 飯田威文 33 S2 埼玉  
4 7 ヒョン・ビョンチョル 31 S1 韓国  
5 2 チョン・ヘゴン 25 S1 韓国  
6 6 池崎太郎 32 S2 東京  
落車棄権 3 キム・ボンミン 29 S1 韓国  
落車棄権 8 チャン・ボギュ 31 S1 韓国  
失格 5 川口満宏 38 S1 東京  

■決勝
2番ホング・ソックハンがSを取る。前からキム・ヨンソップ-キム・ベヨン-ホング・ソックハン-チョ・ホソン-キム・チーバヌ、岡田征陽-吉田勇人-廣川貞治-高橋大作で周回を重ねる。青板から岡田が上昇し、先頭員の後ろで並走が続く。赤板1コーナーで先頭員が退避し、同時に岡田とキム・ヨンソップが同時にスパート。壮絶なもがき合いとなるが、キム・ヨンソップが踏み勝ち、最終ホームキム・ベヨンが早くも番手まくり。岡田・吉田はすでに後退しており日本勢で残るは廣川-高橋のみ。廣川が最終バック内に潜り活路を開こうとするが、満を持してホング・ソックハンが番手まくり。直線に入りチョ・ホソンが直線抜け出し、韓国勢2年連続の優勝という結果に終わった。
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<赤板2コーナー> <2センター>
<最終ホーム> ゴール!
■レース結果
2R
着順 車番 選手名 年齢 級班 出身 決まり手
1 3 チョ・ホソン 31 S1 韓国 まくり
2 9 キム・チバム 24 S1 韓国 マーク
3 4 高橋大作 31 S2 東京  
4 2 ホング・ソッハン 29 S1 韓国  
5 7 廣川貞治 37 S1 東京  
6 5 吉田勇人 26 S1 埼玉  
7 6 キム・ベヨン 27 S1 韓国  
8 8 キム・ヨンソプ 30 S2 韓国  
9 1 岡田征陽 25 S1 東京  

 
優勝したチョ・ホソン選手
「今日のこの優勝は私1人だけの力ではなく、同僚の選手のおかげ。普段は競走でお互いに競い合っている関係だが、自分が優勝するということを欲張らずに、みんなで協力したことが韓国勢の優勝に繋がったと思う。この喜びをみんなで分かち合いたい。
前のレースで落車があったが、恐怖心よりも闘争心が湧き出てきた。今日は昨日より接触がはるかに多かったが、ここで押されたら終わりだと思い、負けないようにがんばった。
 個人的には、日本でレースができたことがとても嬉しい。このような素晴らしい競輪場で、素晴らしいファンの皆さんに囲まれ、素晴らしいレースができたことが本当に嬉しい。」
  <チョ・ホソン選手>
ソン・ボクソン監督のコメント
「決勝戦はキム・ベヨンとキム・ヨンソプのどちらを先行させるか迷ったが、作戦をみんなで考えて臨んだ。特にチョ・ホソンは競輪では経験が浅いが自転車競技歴は長いので、彼を中心に作戦を立てた。結果的には全て作戦通りにいったと思う。一番警戒していたのが日本人の競りだが、打鐘過ぎにキム・ヨンソプやチョ・ホソンが上手くアシストしてくれた。」
  <ソン・ボクソン監督>
決勝3着高橋大作選手のコメント
「日韓戦のこういう形態だとどうしても2分戦だし、自転車競技のような形になってしまって正直言ってやりづらい。韓国選手も強いとは思うが、自力で日本の競輪の形態で戦わないと強さを実感することはできない。」
  <高橋大作選手>

 前評判通りというか、今回はチョ・ホソン選手の強さが際立った開催でした。デビューして1年半ですから、まだまだ伸びる要素が残されています。日韓親善競輪だけでなく、世界の舞台できっとまた戦う時がくるでしょう。日本に強烈なアピールを残した韓国勢は13日に帰国予定です。今回の戦いで学んだ技術を韓国に伝え、そしてさらに強さを増して日本に立ち向かってくるはずです。

 日韓交流が活発に行われ、友好関係がさらに深まってほしいという思いは両国とも同じ。それが競輪を通して行われることを、とても誇りに思います。次回は来年韓国の新競輪場で行われるのでしょうか。新競輪場のオープンに伴い、韓国競輪の制度も大きく変わるようです。新しく生まれ変わる韓国競輪に期待しながら、「タシ マンナプシダ!(また会いましょう!)」


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