日本競輪学校では、これまでのともすれば画一的になりがちだった教育の方法を、生徒個々の能力や適性に合わせ、かつより高いモチベーションを維持させるべく、限られた条件の中で様々な工夫・改善をしていこうと試みているところですが、その一環として、通常の競走訓練をトーナメント形式で実施する、“準トーナメント”の第1回目が去る11月28日(月)を初日、12月2日(金)を最終日として行われました。
“準トーナメント”は、週の初めのほうの競走訓練を予選、終わりのほうの競走訓練を決勝戦を含む最終日として位置付け、勝ち上がりによる番組編成を行うことで、より生徒の競走訓練に対するモチベーションを高めようとするものです。【→解説参照】
記念すべき第1回“準トーナメント”は、無傷の3連勝で決勝に勝ち上がり、決勝でも鋭い差し脚を発揮した、高知県出身の野本翔太生徒の完全優勝にて幕を閉じました。
これからも折に触れてこの“準トーナメント”を開催していきます。そのたびに結果をホームページ上にて公開していく予定ですのでお楽しみに。
野本翔太生徒(高知・21歳)のコメント
「自分の調子はまずまずでした。完全優勝できたのは、リラックスして走れた事と運が良かったという事だと思います。決勝は、天田生徒が強いと分かっていたので、後ろにつけて、後ろからの捲りに合わせて出るか、追い込む作戦でした。結果、天田生徒が捲りになったので4コーナーから追い込んで1着が取れました。自分は、自転車経験が浅いので学校では色々な事を経験し勉強して強くなりたいです。タイプは違いますが、同グループの佐々木則幸選手(高知・79期)を目標に頑張ります。」
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決勝競走展開
天田ー野本ー網谷ー柴崎ー小野ー藤野ー金澤ー三澤ー長岡で周回を重ねる。赤板で金澤以下が上昇し天田と並走。打鐘で柴崎が先行態勢に入り、柴崎ー金澤ー小野ー天田ー野本ー網谷ー長岡ー藤野ー三澤で最終ホームを通過する。
最終1センターで天田が4番手から仕掛けるが、合わせて3番手の小野もまくり発進。天田・小野は並走状態で前団の柴崎ー金澤をまくり切るが、壮絶なもがき合いは決着がつかないまま直線に入る。結局最後は天田が踏み勝つも、ゴール前天田の番手から野本が鋭く追い込み優勝した。
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<決勝・スタート> |
<決勝・ゴール> |
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