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日本競輪学校の厳しい訓練を耐え抜き、第91期78名がデビューして早1ヶ月が経ちました。ここでは彼らの7月の成績を振り返るとともに、注目選手をピックアップしてみましたので、ぜひご参考になさって下さい。
まず優勝者は2名出ています、篠原忍選手(群馬)と金澤竜二選手(福島)です。
篠原選手の優勝はデビュー戦(宇都宮7月7日~9日)。500バンクの宇都宮で最終2コーナーから落ち着いて捲りを決めました。デビュー場所での優勝はなかなか難しく、88回生以来3年ぶりのことです。篠原選手は8月4日~6日前橋でも先行して準優勝しており、今後も目が離せません。
金澤選手は2戦目、平塚ナイター(7月27日~29日)で完全優勝を果たしました。決勝戦は逃げ切り勝ちでしたが、さすがにゴールデンキャップ獲得者、逃げでも捲りでも持てるポテンシャルを十分に発揮していると言えるでしょう。
注目選手はまだまだいます。優勝こそしていませんがデビュー戦を2連勝で優出した藤田大輔選手(千葉)、大川龍二選手(広島)、西村尚文選手(鹿児島)などはそれぞれの持ち味を活かして強烈な印象を与えました。
在校1位で卒業記念チャンプの佐賀・藤野孝彦選手をはじめ、在校上位組、エリート組は期待通りの成績とは言えませんが、まだ2場所を消化したばかり。初日予選を必ず通過する選手、惜しくも予選・準決勝で敗れながらも負け戦で1着・2着を重ねる選手はいつ大化けするか分からない選手たちばかりですので、下の成績一覧をぜひご参考になさって下さい。
また、在校成績こそ奮いませんでしたが栃木の神山拓弥選手は2場所連続の優出、実戦向きの脚を持っているところをアピールしています。在校成績が中位から下位の選手でも努力次第で逆転できるのが競輪の魅力ですね。
回生全体を見渡すと、ゴールデンキャップ獲得者が出たり、三宅伸選手の200m学校記録を塗り替える者が現れたりと、現在の競輪界を席巻する88期生を上回る活躍が期待される91期生ですが、ここまでのところは、まだまだ派手な活躍で大暴れというにはあと一歩、準決勝が大きなカベと言えそうです。
とは言え、まだまだ彼らの出世競争は始まったばかり。昨年同じ7月に優勝者が出なかった90期生でしたが、その後の活躍はファンの皆様のご存知のとおり、結論を出すのは早過ぎます。レースにも慣れ、本来の実力を発揮してくると手がつけられない強さを見せてくれるのも新人選手を追いかける楽しみの一つ。篠原、金澤選手に続くあなただけのご贔屓の選手を探してみて下さい。
ふるさとダービー富山も終わり、次はいよいよオールスター、気の早い方はもうグランプリの行方も気になるところですが、その前に全国各地を沸かせる91期の新人選手のフレッシュな走りにぜひ注目してみて下さい!
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