●北京オリンピックレポート 2008/08/14 <トラック競技開幕前日>
8月14日・北京オリンピック7日目。自転車競技は昨日のロード個人タイムトライアルでロード競技の全日程を終え、明日からはいよいよトラック競技が開幕する。19日までの5日間でメダル争いが演じられるのは男子7種目、女子3種目の合計10種目。日本選手の出場種目は、先のアテネ大会で銀メダルを獲得したチームスプリントが明日15日。ケイリンと男子ポイントレースが16日。男女スプリントが17日から3日間。そして女子のポイントレースが18日に行われる。
日本のトラックチームは今日午前11時からのトラック練習で最終調整に努めた。参加したのは、明日の本番に備え今日は休養にあてた長塚以外の7選手。トラックに入った選手たちの表情は、これまでのリラックスムードとはうってかわり、さすがに緊張の色が浮かんでいた。各選手に競技開始までいよいよあと1日となった心境を聞いた。
<伏見選手>
緊張してます。レースのまだ2日前ですけど、自分1人で興奮してます。調整の方は、これでダメなら仕方ないという感じですね。やるだけやったという実感はあるんで、あとは本番で自分の力を出し切れれば悔いはないです。
<飯島選手>
今日辺りからオリンピックという気持ちになってきました。レースはケイリンと同じ2日目なので、伏見君ともどもチームにいい流れを作りたいですね。体調は、あとはいかに疲れをとるかなんで、今日も軽めに乗って、気持ちよくスタートラインにたてるようにしたいですね。結果は後から付いてくると思ってるんで、本番では自分のレースに徹したいですね。
<永井選手>
全く緊張してないです。多分今日の夜あたりから緊張すると思います。体調はいいです。チームスプリントでは、世界選手権で13秒4だったんで、それを上回ることが目標です。ケイリンの方はプレッシャーがないので思い切りいけると思います。決勝目指してがんばります。
<渡邉選手>
不思議と緊張感はまだないですね。多分今日の夜とか明日の朝になると全然違うと思いますけど、それがいい方に向いてくれるといいですね。チームスプリントは合わせの練習が思うように出来なかったので、長塚さんのダッシュについていけるか不安があります。でも本番では多少離されるぐらいのほうが逆に自分の力が出せるような気がします。スプリントに関してはやはりハロンですね。ここにきて徐々に感覚も良くなってきてるんで、自分としては10秒1台の日本記録を塗り替えて、10秒0台を出したいですね。
<北津留選手>
緊張しまくってます。実は1週間ぐらい前から舞い上がってました。ここから逃げ出したいぐらいですよ。コンディション的にはまだしっくり来ない部分があります。まだあと3日乗れるのでその辺りを調整したいと思ってます。とにかく今できることを精一杯やって、自信を持ってレースに臨みたいですね。
<佃選手>
変な緊張感があります。いろいろ考えちゃって落ち着かない感じです。本番の日までに気持ちを整理してレースに臨みたいと思います。
<和田見選手>
だんだん緊張してきました。オリンピックというものを感じています。この緊張をいい方向に変えられればいいんですけど、まだ初めてのことなので不安も感じています。本番ではためらうことなく思いっきり自分の力を出し切りたいです。
<長塚選手>※電話取材
緊張はありません。体調もこれまでで最高に良く、メダルを目指してがんばれる状態にあります。明日の目標タイムは全体では最低でも44秒前半。できれば43秒台は出したいです。個人的には自己ベスト(17秒566)更新が目標です。明日はレーザーレーサーをはいて本番に臨むつもりです。
日本選手は明日(15日)、長塚智広選手・渡邉一成選手・永井清史選手がチームスプリントに出場します。
出走順も第1走者長塚、第2走者渡邉、第3走者永井選手の順の予定です。
明日は16時30分(日本時間17時30分)予選スタートです。
予選の結果が分かり次第、速報でお知らせする予定です。 |