日本競輪学校 第95回生 卒業記念レース 第1日目レポート

配信日:2008年10月14日
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北野良栄生徒による選手宣誓
北野良栄生徒
による選手宣誓
本日は日本競輪学校400mバンクにおいて、第95回生卒業記念レースの初日が行われました。時折激しい雨が降る生憎のコンディションでのレースとなりましたが、午前中に予選1が7個レースと日本競輪学校選抜レース1個レース、そして午後から予選2が8個レース行われ、明日の準決勝へ駒を進めた27生徒が決まりました。開催前に行われた開会式では、生徒代表として北野良栄生徒が選手宣誓を行いました。

こんにちは、KEIRINマガジンの佐々木です。競輪学校では明日、第95回生卒業記念レースの準決勝、決勝が行われます。95回生も94回生に負けず劣らずの個性派が多い印象です。400mFDで学校新記録(重倉高史)が出たり、ゴールデンキャップ獲得者(金子哲大)も出て実績も申し分ないです。もちろん、年齢制限撤廃により幅広いジャンルからの転向組もバリエーションに富んでいて、競輪での活躍も楽しみですね。明日の準決勝、決勝も将来を見据えた若獅子たちの素晴らしいレースになることでしょう。ぜひ卒業記念レースにご期待、ご注目ください。

それでは、本日のレースの中から、日本競輪学校選抜レースをダイジェストでお届けします。
 
レース周回は、誘導以下、鹿内翔、飯塚隼人、才迫勇馬、大瀬戸潤一郎、河端朋之、上原龍、山崎晃、金子哲大、村上直久。まず山崎が上昇すると上原も合わせて上昇を開始して、打鐘で両者のモガキ合いとなる。この主導権争いは上原に軍配が上がり最終バックを通過。中団から河端が捲くるが、上原の番手から鹿内も捲くりを放ち、そのまま押し切り1着。2着河端、3着に飯塚が入線した。

1着の鹿内翔生徒
「スタートも取れたし、上原(龍)さんなど僕より先行で強い人がたくさんいたので、番手に飛びつけたらいいなと思っていました。そうしたら上原さんが来たので、思い描いていた通りのレースになりました。後ろから誰も来ていなかったので、あとは冷静に捲くりにいきました。これからは基本的には脚質はスプリンターなので、もっと先行も頑張っていきたいです」

周回
周回
赤板
赤板
打鐘
打鐘
最終ホーム
最終ホーム
最終バック
最終バック
最終2センター
最終2センター
ゴール
ゴール
 
共同インタビュー
上原龍生徒在校1位:上原龍生徒(長野)
「競輪は中学の時に陸上をしていて、遠征で東京に来た時にテレビで見たのが初めて。純粋にカッコ良いと思っていました。高収入だということは後で知りました。でもまだその時はスケートで上を目指そう思っていました。師匠の市村和昭さんは父が同級生で、その紹介で知りました。自分はスケートをやっていたので、スケート出身者は意識しています。自転車をはじめて2年で実績もないので、在校1位になる自信はなかったけど、自分が頑張ってきた結果なので、自覚して歩んでいきたい。目標選手はいないんですけど、武田豊樹さん、今井裕介さん、牛山貴広さんには負けたくない気持ちはあります。自分でレースを組み立てたいので先行中心で頑張ります」
徳丸泰教生徒在校2位:徳丸泰教生徒(兵庫)
「父(徳丸佳克)のレースはたまにやっているのを母が見ているのを見ていた程度ですね。両親には『厳しい世界だから考え直せ』と言われていましたが、憧れがあったのでやってみたかった。やはり父は身近で頑張っている姿を見ていたので、目標です。今はグラウンドでは松岡健介さんや篠塚さんと練習しています。将来的には自分が出来るところまで頑張りたいです」
飯塚隼人生徒在校3位:飯塚隼人生徒(佐賀)
「中学3年の時、高校の進路を決める時に親に勧められました。その時に武雄競輪場に連れて行かれて、格好良いと思いました。それで高校2年の時に選手になりたいと決めました。最初は軽い気持ちでしたね。高校の自転車部の監督に師匠の原司さんを紹介してもらいました。『バック30本取って来い』と言われたので、取りました。これからも先行主体で思い切り頑張りたいです」
鹿内翔生徒在校4位:鹿内翔生徒(青森)
「それまでスポーツ関係の仕事につきたくて短大に入って就職したんですけど、物足りなくて。それで友人の高谷敏史君のデビュー戦を見た時に、選手の道が見えてきました。ファンの皆さんに『こいつはすごいぞ』と思われるようなぶっ千切った先行や、スピードで魅せるレースをしていきたいです。レースでは永井清史さんの先行を見て、すごいと思いました」
久保将史生徒在校5位:久保将史生徒(神奈川)
「大学まで空手をしていましたが、小さいころから競輪には魅力を感じていて、大学4年の時に真剣になりたいと思いました。みんな普通のサラリーマンとは違って、スポーツマンらしかったので良いなと思っています。自分で動いて魅せるレースをしていきたいと思います」
坂口晃輔生徒 在校6位:坂口晃輔生徒(三重)
「中学3年で進路を選ぶ時、担任が教え子に選手がいるよと紹介されたのがキッカケですね。だから浅井康太さんは高校の先輩でもあるし、同じグループで練習しています。先輩たちは憧れですけど、必死に食らいつくだけも大変です。捲くりが好きなので、捲くり主体でやっていこうと思います。先輩にスピードをつけてもらって、まだ自信はないですが先行力はつけて行きたいです。」
田畑英行生徒在校7位:田畑英行生徒(岩手)
「高校2年の時に地元の身近に選手がいたので、憧れて目指そうと思いました。なるまではアルバイトをいろいろやっていましたが、最後は練習をしながら道路舗装のバイトをしていました。(師匠の小泉俊也には)特に何も言われず、自分の思うようにやってこいとだけ言われてきました。こんな好成績とは思っていなかったので、自分としては満足しています。(目標選手:中野浩一氏について)叔父さんに中野さんの本を送ってもらって、世界選10連覇などに魅力を感じていました。周りの選手では(佐藤)友和さんです。先行して逃げ切るレースでゴールを目指したいです」
芦澤辰弘生徒在校8位:芦澤辰弘生徒(茨城)
「高校に入る時に競技をやってみたかったけど、とりあえず進学校に入学しました。それで兄(芦澤大輔)の卒業記念レースを見に行って、これは凄いと思いました。僕も将来的には追い込みで頑張りたいが、デビューしてからは先行で頑張って、2~3年を目処にイメージしていきたいです」
渡邉正光生徒在校9位:渡邉正光生徒(福島)
「中学3年の時、高校に自転車部があると分かっていたので、入って頑張ろうと思っていました。小さいころから競輪は父に連れて行ってもらっていました。それで選手になろうと思っていましたね。今は師匠(佐川達也)が選手会の仕事で忙しいので、小野大介さんに一緒にやろうと誘われてやっています。山崎芳仁さんもいるので強さを見ています。自分の名前は(競輪好きの父がつけた滝澤正光)そこからです」
河端朋之生徒在校10位:河端朋之生徒(岡山)
「高校に入った時に自転車部があるのを聞いて、担任がたまたまその顧問だったので入りました。卒業後は実習講師などで学校に勤めながらアマチュアとしてやっていました。先行を基本、というより先行しかしない気持ちで逃げ切りたいです。出身は鳥取ですが、冬は雪も降るし、周りに選手がいないので、刺激ある岡山に移りました」
堀内昇生徒適性1位:堀内昇生徒(茨城)
「陸上部の顧問に3年で進路を考えている時に、競輪を勧められました。目標選手は神山雄一郎選手で、競輪場のアルバイトで自転車取りをしている時に、すごく紳士な対応をしていて尊敬していたからです。デビュー後は先行一本で行きたいと思います。特別昇班の自信はあります」
 
第95回生徒 卒業記念レース 準決勝進出生徒
氏名
府県
氏名
府県
氏名
府県
石井 啓午
北海道
星野 辰也
栃木
乾  庄平
滋賀
大澤 哉太
北海道
長井 優斗
東京
竜門 孝宗
兵庫
鹿内 翔
青森
上原  龍
長野
德丸 泰教
兵庫
田畑 英行
岩手
北野 良栄
千葉
田中 勇二
岡山
山﨑 功也
秋田
矢口 大樹
千葉
河端 朋之
岡山
緑川 修平
福島
久保 将史
神奈川
才迫 勇馬
広島
玉木 英典
福島
村上 直久
神奈川
大瀬戸 潤一郎
広島
山崎 司
福島
坂口 晃輔
三重
飯塚 隼人
佐賀
雲藤 梓
茨城
山﨑 晃
石川
山﨑 翼
大分

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