日本競輪学校 第96回生 卒業記念レース 第1日目レポート

配信日:2009年4月8日
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選手宣誓
選手宣誓
毎年この時期には、新しい競輪選手のヒナたちが、修善寺にある日本競輪学校から巣立ってきます。今回は昨年5月に入学した96回生が巣立っていきます。
その締めくくりとして、第96回卒業記念レースが本日4月8日から明日9日にかけて行われます。
初日の本日は、開会式が行われ、大池新次校長の訓示、戸伏康夫生徒会長の開会宣言で幕が落とされました。
レースは午前中に予選一回戦7レースと特別選抜1レース、午後から予選二回戦8レースが行われました。
中でも、注目は午前中の特別選抜予選です。
出場選手が96回生のエリート組が中心に、番組が組まれ、まさしく96回生のエリートナンバーワン決定戦に相応しいレースです。
そのレースの出場生徒を紹介していきますと、世界を、オリンピックを目指す深谷知広生徒(パワーはナンバーワン)、柴田竜史生徒、滝澤正光先生に「競輪競走センスは抜群!」と言わしめた西村光太生徒、これまた滝澤先生に先行センスは抜群といわれた山形一気生徒、社会人野球から転向し、96期の生徒会長を務めた戸伏康夫生徒、森啓生徒、中村健志生徒、長島大介生徒、朝起きられず朝練が出来なかったと反省する雨谷一樹生徒(でもパワーはオリンピック級)の9選手。
キャラクターが揃った生徒たちの結果がどのようなものになるかわくわくしますよね。
では特別選抜レースダイジェストにいってみましょう!
まずスタートで、ダッシュ良く飛び出したのが、雨谷一樹と長島大介の同県同士。その後ろに中村健志、西村光太、その後ろに深谷知広が続き森啓、戸伏康夫、柴田竜史、山形一気と続く。レースが動いたのは赤板前。まず戸伏が上がると、それを中村が牽制しながら前に踏み込む。ペースは上がらず、最後方にいた山形が一気に前に上がると打鐘その後ろで中村と戸伏が並走に。これを一気に捲り、主導権を握ったのが雨谷。快調に飛ばしたのですが、最終4コーナーで、西村が追い込み、更に深谷が来て、深谷が1着、西村が2着で入線しました。強い生徒同士で決着がついたようです。
大迫力のレースでしたね。

スタート。
スタート。
9番雨谷と8番と長島が飛び出す。
9番雨谷と8番と長島が飛び出す。
周回中。
周回中。
戸伏が上がるが…。
戸伏が上がるが…。
中村も前へ踏み込む。
中村も前へ踏み込む。
打鐘で山形が飛び出す。
打鐘で山形が飛び出す。
山形の後ろで5番戸伏と7番中村が併走。
山形の後ろで5番戸伏と7番中村が併走。
残り1周。先行する山形。
残り1周。先行する山形。
残り半周。雨谷が主導権を握る。
残り半周。雨谷が主導権を握る。
猛然と追い込んでくる3番西村と1番深谷。
猛然と追い込んでくる3番西村と1番深谷。
ゴールは1番深谷が追い込み1着、2着は西村となった。
ゴールは1番深谷が追い込み1着、2着は西村となった。
 
共同記者会見
西村光太生徒在校1位:エリート組・西村光太(三重・23歳)
「最初から在校1位を狙っていたので満足しています。競技の方でも勝つことの方が多かったので、競輪の方も多少は自信はありました。高校時代は長距離の選手だったので、競輪選手という選択肢はその時はなかったので大学に入りました。同期で一番気になるのは深谷(知広)君と柴田(竜史)君です」
深谷知広生徒在校2位:エリート組・深谷知広(愛知・19歳)
「親が競輪のファンだったので、小さい頃から競輪場に連れて行ってもらっていたので、その時から夢でした。学校では、思ったより先行出来なかったです。でも、脚力は入学前よりもついたので、ある程度充実した学校生活でした」
柁原翔太生徒在校3位:柁原翔太(神奈川・21歳)
「小学校くらいからの夢でした。学校生活を振り返るともう少し1着回数を増やしたかったですね。デビューしたら、地元で勝てるような先行選手になりたいです。(目標選手は)吉岡稔真(65期・引退)さんで、吉岡さんの先行スタイルに憧れます」
落合達彦生徒在校4位:落合達彦(静岡・22歳)
「父が競輪ファンで、小さい頃から競輪場に連れていってもらって僕も競輪を見ることが多くて、小学校の頃から競輪選手になるのが夢でした。その頃の覚えているレースはないですけど、選手がものすごいスピードでバンクを駆け抜けているのを見て、すごいなって思ってました。デビューしたら、先行捲りで自力で動いてS級まで駆け上がれるような選手になりたいです。同県でいうと栗田雅也(84期)さんみたいに先行でS級で活躍したいです」
三ツ井武生徒在校5位:三ツ井武(神奈川・23歳)
「小学生からずっと選手になろうと思ってました。父からは選手になるにあたってのアドバイスはなかったですけど、一緒に練習はしていました。学校では自分の好きなようにやってこいと言われました。デビューしたら、自分はダッシュ力が武器なんで、ダッシュを活かしたインパクトある走りをしていきたいです。目標選手はやはり父(三ツ井勉・45期)です」
栗田雄矢生徒 在校6位:栗田雄矢(静岡・23歳)
「中学を卒業する頃から父親に進められて選手を目指しました。在校成績は、もう少し上にいきたかったですね。気になるのは、同県の柴田(竜史)と落合(達彦)です。デビュー後は先行で頑張りたいです。S級でも逃げ切れる選手になりたいです」
森啓生徒在校7位:森啓(岐阜・19歳)
「高校3年生の夏のインターハイが終わった後に監督の勧めもあって目指しました。競走訓練では、勝ちばかりを意識し過ぎて先行回数があまりなかったので、もっと先行回数を増やしたかったです。逃げ切って1着回数を増やしたかったです。目標は、S級で上位の選手になりたいです」
宮腰圭祐生徒在校8位:宮腰圭祐(福井・23歳)
「高校を卒業するくらいから選手を目指しました。師匠の野原哲也(51期)さんとは、僕と同年代の鷲田幸司(92期)君に紹介してもらいました。デビューしたら、脇本雄太(94期)のように徹底先行したいと思います。ルーキーチャンピオンレースも見ていて、脇本君は先行してたんで気持ちが強いなと思いました。自分も先行で頑張りたいです」
柴田竜史生徒在校9位:エリート班・柴田竜史(静岡・20歳)
「中学校を卒業するくらいに父に勧められ、そこから競輪選手を意識するようになりました。師匠の望月裕一郎(65期)さんには、高校の時に行っていたジムが一緒で、トレーナーに紹介してもらって、それで出会うことができました。師匠に言われた通り、自分なりに先行も頑張ってきたんで、思っていたよりは結果が残せたと思います。先行で勝てる選手になっていきたいです。そして師匠と連係したいですね」
守澤太志生徒在校10位:守澤太志(秋田・23歳)
「大学4年目の春くらいから競輪選手を目指そうかなと思いました。師匠の高橋里志(49期)さんには、僕の1つ下に高橋紀史(91期)君がいて、彼とは高校は違うんですけど自転車部同士で知り合いで、彼のお父さんだったんで、その縁です。持久力が持ち味なんで、持久力を活かした先行捲りで勝負したいと思います」
松谷秀幸生徒在校18位:適性1位:松谷秀幸(神奈川・26歳)
「野球を辞めてから、サラリーマンを1年やったんですけど、何かしっくりこなくて、もう一度プロの世界で勝負したいと思ったので、それで競輪を選びました。横浜のコーチをしている野村さんという方に競輪選手の知り合いがいるから、競輪をやってみろと言われて、それがきっかけです。(他に比べると)まだ自転車に乗っていないので、これからどんどん乗っていきたいと思います。デビューしてからは、勝っても負けてもファンの人に応援してもらえるような選手になりたいです」
 
第96回生徒 卒業記念レース 準決勝進出生徒
氏名
府県
氏名
府県
氏名
府県
佐藤 博紀
岩手
松谷 秀幸
神奈川
宮腰 圭祐
福井
守澤 太志
秋田
柁原 翔太
神奈川
岡崎 智哉
大阪
真船 拓磨
福島
栗田 雄矢
静岡
紀井 孝之
岡山
杉本 正隆
茨城
柴田 竜史
静岡
戸伏 康夫
岡山
長島 大介
栃木
落合 達彦
静岡
山形 一気
徳島
雨谷 一樹
栃木
塩田 大輔
静岡
小川 祐司
愛媛
長井 妙樹
東京
深谷 知広
愛知
松尾 透
福岡
城 幸弘
山梨
森 啓
岐阜
塚本 大樹
熊本
三ツ井 武
神奈川
西村 光太
三重
中村 健志
熊本

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