日本競輪学校 第98回生 卒業記念レース 第1日目レポート

配信日:2010年3月23日
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生徒宣誓
生徒宣誓

本日から明日の2日間にわたり98回生の卒業記念レースが静岡県・修善寺の日本競輪学校で行われています。
初日の今日は午前中に予選1回戦7レース、優秀な成績をおさめた9名による特別選抜予選1レース、午後からは予選2回戦8レースが行われ、明日の準決勝3レースに駒を進めた27名が決まりました。
明日は、午前中に準決勝と98回生徒個人紹介、午後には準決勝を勝ち上がった9名による卒業記念レース決勝が行われます。
名誉ある卒業記念チャンピオンに輝き98回生の頂点に立つのは果たして誰でしょうか。
明日は天気がやや心配ではありますが、生徒たちの熱い走りは変わりなし!
デビュー前から注目選手を見つけておくことも、競輪をよりいっそう楽しめる要素の1つです。
そのあたりにも注目して、生徒たちが一年間の学校生活の成果をいかんなく発揮する卒業記念2日目にも期待しましょう。

生徒宣誓
原清孝(福島・33歳)が生徒を代表して宣誓しました。

本日行われた98回生特別選抜レースダイジェストです。

周回は誘導以下、小玉拓真、角令央奈、松浦悠士、等々力久就、東矢昇太、箱田優樹、辻中国宏、飯山泰行、高橋明久で重ねていく。まず高橋が上昇を開始、飯山がそれを追う。
赤板で高橋が先頭に立つと、すぐさま飯山が交わして先行態勢に入って打鐘を迎える。すると今度は飯山の後位となった辻中が最終ホームで一気に叩いて先行。その辻中を追走した東矢が最終2センターで抜け出して押し切り1着。在校1位の東矢が巧みなレースで特別選抜も制した。2着は東矢追走の箱田が、3着に角が入線した。

●1着の東矢昇太生徒のコメント
「前々とって、そのままホームから先行したかったんですけどね。でも予想以上に入ってしまったし、前が辻中だったから、落ち着いて付いていきました。どちらかというと作戦は組まずに流れで走る方が得意なんですよ。在校1位でも先輩たちに『先行してこい、捲りや追い込みでは(デビューしてから)通用しない』と言われていたので、もう少し先行を増やしていきたかった。そこは悔しいところです。明日も頑張ります」

周回中
周回中
赤板
赤板
赤板過ぎ1センター
赤板過ぎ1センター
打鐘
打鐘
最終ホーム
最終ホーム
最終バック
最終バック
最終2センター
最終2センター
ゴール
ゴール
 

インタビュー

東矢昇太生徒在校1位:東矢昇太(熊本・23歳)
「選手を目指したのは大学四年生の時にイベントで競輪選手に触れ合ってからですね。自転車は競技としてはやっていました。オリンピックについては、世界選、アジア選など目指しましたが力及ばずで、学生の時は出られませんでした。在校一位は98回生の代表と見られるので、走りや言動にも注意したい。デビューしてからは前々で先行中心で頑張っていきたい。目標は大学の先輩でもある成田和也選手ですね。競輪界のトップ選手だし、目指しています」
増原正人生徒在校2位:増原正人(広島・26歳)
「選手を志したのは2年前。それまでスノーボードをしていて、足腰を鍛えるために自転車でバンクに入った時に、師匠(和田誠吾)に会いました。すぐに決心は出来ませんでしたけど、記録会に何回か参加して決心しました。頑張ったら頑張った分、自分に返ってくる職ですしね。学校ではほとんど捲りでした。捲りだけでは勝てないので、先行捲りで勝てるようにしていきたい。西本(龍)さん、前反(祐一郎)さんといった強い選手が兄弟子なので、目標にしていきたいです」
川口公太朗生徒在校3位:川口公太朗(岐阜・20歳)
「中学3年から選手を意識していました。自転車をやるために高校も選びました。最初から選手になりたくてやっていたので、競技は興味はあったけど、まだ自分のレベルが…。今は94期の先輩達と練習をしています。学校では追い込み、捲りだったので、先輩達と練習して脚をつけて先行でも勝てるようになりたい。永井(清史)さんとも一緒に練習していますね」
等々力久就生徒在校4位:等々力久就(長野・18歳)
「小学生の頃から選手になるのが夢で、本格的に思ったのが中学三年の時でした。父(等々力公英)からは自分の好きなようにやってこいと言われていました。捲り主体でやっていたので、もう少し(在校順位は)上に行きたかったから満足はしてません。もっと持久力をつけて先行でも勝てるようになりたい。目標は父を超えることですね」
山口翼生徒在校5位:山口翼(茨城・20歳)
「(師匠の)戸邉英雄は母の弟で叔父にあたります。中学でサッカーをしていましたが、高校では何もしていませんでした。目標がなくて何しようか考えた時、昔から見ていて興味があった競輪を選びました。デビューしてからはやはり先行主体で頑張っていきたい。目標は叔父さんと冬季移動で秋田から来る有坂直樹さんです」
松田大生徒 在校6位:松田大(富山・20歳)
「高校2年の時に選手になろうと思いました。それまではスキーをしていて競輪は全く知りませんでした。でもスキーでケガをした時に行った治療院で(師匠の)宮越大さんが来ていて話を聞くうちに、スキーで食べていくのは難しいので、身体を資本にした職につきたかったのもあり競輪選手を選びました。まったく知らなかったけど、見に行ったりして少しずつ練習にも参加したのがきっかけです。学校では追い込み、捲りだったので、もう少し自力を使った方が良かったかと思いますが、師匠に『勝つ競走でレースを覚えて来い』と言われていたので、上出来です。デビュー後は先行捲りで勝てるようになりたいです」
西川英樹生徒在校7位:西川英樹(大阪・32歳)
「高校の時に選手になりたくて受けたけどダメで、年齢制限が撤廃されて、もう一度と思って。その間は自転車はやっていなかったけど、体自体は動かしていましたから大丈夫でした。競輪はずっと見ていました。学校では自力を全然使っていなかったので、自力をもっと出せば良かったと思うが成績には満足しています。先行捲りでやっていこうと思います」
小峰烈生徒在校8位:小峰烈(長野・29歳)
「プロになろうと思ったのは2年前に、長野の選手にやってみないかと言われたことから。高校の先輩が百瀬(匡)さんで、話を聞きました。学校では1レース、1レースに課題を考えて走っていたので、その中では良く出来たと思います。なかなか若くはないので、徹底先行とまではいかないけど、自力で頑張っていきたいです。目標は吉岡(稔真)さんのような豪快に勝てる選手です」
箱田優樹生徒在校9位:箱田優樹(青森・19歳)
「自転車は初めては中学一年の時、その時はまだ遊び的な感覚で乗っていました。競走訓練では1つ1つ集中してレースできたので納得しています。デビュー後も先行捲りで頑張ります。(目標選手にクリスホイを挙げたのは)競技でも活躍したいと思っているので、クリスホイの名前を書きました」
辻中国宏生徒在校10位:辻中国宏(東京・23歳)
「選手になろうと思ったのは大学4年の時です。就職を考えた時に、公務員という道もあったが自転車が好きだったので、それで稼げるならと。大学の先輩である鈴木雄一朗さんに相談して師匠(高橋大作)を紹介してもらいました。師匠には『学校では先行して来い』と言われてきました。出身は京都ですが、登録は東京です。先行捲りで頑張ります」
山口茂生徒適性1位:山口茂(福島・30歳)
「一度会社員として働いていましたが、年齢制限の撤廃もあり、働いていても充実感がなくて。そんな時に、テレビで競輪のドキュメント番組を見て、同じ世代の人が頑張っていて触発されました。2年半前から選手を目指しました。ジムの門を叩いたら、そこに通っていたのが(師匠の)鈴木謙太郎さんでした。競走訓練ではケガもあって、思うようなレースが出来なかったけど、自分も意地があるから、必ず強くなって周りを驚かせようと思っています。目標は鈴木さんや飯野祐太さんのような自力選手。オールドルーキーでも自力で戦う選手を目指します。埼玉出身ですが強くなるために、福島で頑張ります」
 
第98回生徒 卒業記念レース 準決勝進出生徒
氏名
府県
氏名
府県
氏名
府県
箱田 優樹
青森
川上 真吾
東京
小玉 拓真
岡山
新山 将史
青森
駒井 大輔
東京
増原 正人
広島
菅原 洋輔
岩手
志村 龍己
山梨
松浦 悠士
広島
三浦 雄大
宮城
小峰 烈
長野
中西 昭成
香川
佐藤 裕輝
福島
等々力 久就
長野
好永 晃
佐賀
舘 真成
茨城
川口 公太朗
岐阜
松岡 孝高
熊本
飯山 泰行
茨城
吉田 茂生
岐阜
東矢 昇太
熊本
馬場 和広
埼玉
松田 大
富山
 
 
野中 祐志
埼玉
一ノ瀬 貴将
大阪
 
 
辻中 国宏
東京
角 令央奈
兵庫
   

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