第57回全日本プロ選手権自転車競技大会

配信日:2010年5月17日
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 5月16日、晴れ渡る空の下、函館競輪場で第57回全日本プロ選手権自転車競技大会が行われました。
 各種目で熱戦が繰り広げられ、函館競輪場に集まった1470名のファンが最高のパフォーマンスをする選手達に熱く声援を送っていました。
 選手宣誓は、地元の菊地圭尚選手。力強く選手宣誓をし、地元ファンから熱烈な声援を送られていました。
また、交歓競技として、地元の高校生、大学生によるミスアンドアウトケイリン、ガールズケイリンも合わせて行われ、競輪場に華を添えていました。



各競技のレポート

ケイリン
 決勝は、佐藤友和が先行し、武田豊樹が番手捲りをうったが、追い込んだ村上博幸が鋭く伸びて優勝を飾った。
優勝・村上博幸
「今回の全プロ記念競輪も、全プロ大会も調子が良かったですね。選手になって一番くらい良かったです。こんな時もあるんだなって自分でびっくりします(笑)」
ケイリン決勝 ケイリン決勝ゴール
ケイリン表彰
スプリント

 決勝1回戦は北津留翼が渡邉一成の内をすくって先行し、北津留の逃げ切り。2回戦は渡邉が追い込んで勝ち。3回戦は逃げた渡邉を北津留が追い込んで、スプリント2連覇を決めた。
優勝・北津留翼
「一番きつかったのは、やはり決勝の2回戦目がきつかったです。3回戦で後方を取れたのが大きかったですね。最近は特別競輪にも乗れなくなってきているし、寛仁親王牌・理事長杯が決まったので、競輪でも結果を出せるように頑張ります」
2位・渡邉一成
「スプリントに出ることは昨日急遽決まったので、何も準備していなかったんで、走りながら調整していきました。決勝に乗れてホッとしたよりも、負けて悔しい気持ちの方が大きいですね…」

スプリント3本目ゴール スプリント決勝2本目
スプリント表彰
1kmタイムトライアル
  インターナショナル大会で活躍するためには、ここは必ず勝ちたかった新田祐大が、きっちりと勝ったレースとなった。
優勝・新田祐大
タイム:1分5秒574
「優勝するのが目標だったんで、優勝出来て良かったです。世界選で試したことが、ここで活かせました。昨年の理事長杯は体調が良くなくて迷惑をかけちゃったけど、今年は頑張りたいです!」
1km新田1位 1km表彰
チームスプリント
 前評判は関東かと言われていたのだが、大番狂わせで優勝となった富山チームだった。
富山チームの喜びようが印象に残った種目となった。
優勝・中部(富山)チーム
タイム:1分17秒178
第1走・重倉高史
「きつい練習をしてきたので、その成果が出たのかもしれないですね。優勝出来るなんて、狙ってはいたけど、思ってもみなかったので嬉しいです」
第2走・宮越孝治
「信じられないです…、優勝出来てすごく嬉しいです」
第3走・笹倉慎也
「優勝できるなんて思ってもいなかったので、すごく嬉しいです」
チームスプリント1位 チームスプリント表彰
4km個人追抜競走
 飯島規之が今年も勝つのかと思われた4km個人追抜きだったが、新人96期の山下一輝が僅差で勝利を飾った。
優勝・山下一輝
タイム:5分1秒303
「まさか優勝出来るなんて思っていなかったので、びっくりしました。4km個人追抜競走は選手になってから始めて、今回で3回目です。ここで勝てて自信になりますね!」
2位・飯島規之
タイム:5分2秒272
「コンディションうんぬんより、僕の場合は年齢との戦いなんで、これが実力です」
4km個人追抜き 4km個人追抜き表彰
ポイントレース
 小林潤二、竹山陵太、野田源一の3人で逃げ、3人でポイントのたらい回し状態になった。最後まで果敢にポイントを取った小林の優勝。
優勝・小林潤二
48ポイント
「あの2人(竹山、野田)を逃がしちゃいけないと思って、追いかけました。最後は田村(武士)君が引いてくれたのがありがたかったですね。地元で開催するし、親王牌に出れるので嬉しいですね」
2位・竹山陵太
41ポイント
「野田さんに逃げますか?って聞いたら、うんって言われたので逃げました。最後は、3位までに入れるしいいやと思って追えなかったですね。2位なんで嬉しいです!」
ポイントレース ポイント表彰
4km団体追抜競走
前評判は九州大分チームだったが、今年は兄弟パワーか、石川チームが勝った団体追抜きだった。
優勝・中部(石川)チーム
タイム:4分35秒607
坂上忠克
「4km団体追抜競走は2回目の優勝です。あの時とはメンバーがちょっと違うんですけど、やっぱり優勝は嬉しいですね!」
坂上樹大
「僕らは良い時も悪い時も35秒台なんです。なんで、僕らが強かったというより周りが弱かったのかな(笑)」
岩本和也
「いつも僕が足を引っ張っていて、坂上兄弟はずっと優勝する力があったので、今回は調整も出来たし、今日は優勝出来て良かったです」
辻力
「4km団体追抜競走の優勝は初めてです。やっぱり嬉しいですね! このぐらいのタイムは出るだろうなと思っていたので、優勝出来て良かったです」
団抜き中部1位 4km団抜き表彰
交歓競技 Girls Keirin
 1回戦は先行した松尾智佳の番手を奪った前田佳代乃が追い込んで1着。2回戦も石井寛子の後ろから追い込んで2勝で優勝を決めた。
優勝・前田佳代乃
「嬉しいです! 1回戦は、いつも先行しかしていないんで違うことをやろうと思って勝てて良かったです。2回戦は(石井)寛子さんの番手に入ったんでラッキーでした」
ガールズ決勝ゴール ガールズ表彰