日本競輪学校 第99回生 卒業記念レース 第1日目レポート

配信日:2010年10月13日
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「選手は宝」。卒業記念レースのチャンピオンに手渡されるトロフィーに刻まれているこの言葉は競輪学校の想い、競輪界の想いを語っています。競輪学校を卒業する生徒達の胸に刻まれ、競輪選手としてデビューを飾り、羽ばたいていくために。

日本競輪学校第99回生卒業記念レースは、今回、競輪学校を離れ、伊東温泉競輪場で開催された。開会式では里見浩平生徒が選手宣誓をし、健闘を誓いました。
本日のレースは、午前中に予選1回戦と学校選抜レースが行われ、午後からは予選2回戦が行われ明日14日の準決勝3個レースの出場選手が確定しました。
伊東温泉競輪場にご来場いただいたお客様は、父兄を含め733名と、競輪場は大いに盛り上がっています。
明日は、午前中に準決勝戦が行われ、お昼に第99回生徒個人紹介、午後に卒業記念レース決勝が行われます。ぜひ皆様、来年1月にデビューする99回生の熱い競走を見に来てください!
伊東温泉競輪場でお待ちしています
1レース一般戦の発走時刻は午前9時30分です!
午後の決勝の発走時刻は14時9分です。

 
特別選抜レースダイジェスト
周回は、1竹内雄作、4高橋広大、2中田健太、3和田禎嗣、6藤井栄二、8和田真久留、5上吹越俊一、9小松崎大地、7本郷雄三。残り2周半で、9小松崎が上昇開始をすると中団にいた3和田禎も併せて上昇。しかし、前受けをしていた1竹内が突っ張って、打鐘先行。しかし、1竹内の番手にいた4高橋が、最終バック過ぎ、捲って出るが、その後ろにいた2中田が追い込んで1着。2着は4高橋、3着8和田真となった。
 
特別選抜レースフォトダイジェスト
周回中
周回中
青板バック
青板バック
赤板
赤板
打鐘
打鐘
最終H
最終H
最終B
最終B
最終4C
最終4C
ゴール
ゴール
 
中田健太生徒特別選抜1着の中田健太(埼玉・20歳)
「素直に嬉しいです! 皆、積極的な生徒が多かったので、流れを見ていこうと思いました。いつも1着を狙っているので、今日も展開が向いて良かったです。このメンバーで1着は本当に嬉しいですね!!」
上吹越俊一生徒在校1位:上吹越俊一(鹿児島・33歳)
「学校の年齢制限が撤廃されてチャンスだと思いました。(弟とは)厳しい世界なんで、自分をしっかり持って、頑張っていこうと話しています。生活面では皆と強力しあっていくことと、訓練面では教官たちの言うことを聞いて、乗り込み中心でやってきました。(在校1位に関しては)1年間通して頑張れたので、それを誇りにして、これからも競輪生活を頑張っていきたいと思います。先行でも頑張っていけるように、デビューに向けて脚をつけていきたいです。師匠の内村豪さんには、誘ってもらった恩があるので、尊敬しています」
名川豊生徒在校2位:名川豊(福岡・20歳)
「父が競輪選手だったので、一緒にスピードチャンネルも見ていました。選手になろうと小学校の低学年から思っていました。父からは学校では勝ちにこだわってこいと言われました。(在校2位は)最初はなれると思っていませんでした。自分ではやれた方だと思います。自分は捲りが得意なので、豪快な捲りを見て欲しいです。それと先行でもいまひとつですが、先行も頑張りたいです。(目標とする選手は)小倉竜二選手で、テレビでハンドル投げを見て素晴らしいなと思ったので憧れています」
猪俣康一生徒在校3位(適性1位):猪俣康一(愛知:34歳)
「自転車競技(マウンテンバイク)をやっていた頃から頭の片隅には競輪はあったのですが、マウンテンバイクを一生懸命やっていてその時の学校の年齢制限があってなれないなと思っていたんですけど、年齢制限が撤廃されて、自分は競走が好きだったものですから、これはチャンスだと思ってチャレンジしました。競輪は同じ自転車競技だけどもなかなかなれるものじゃないって聞いていましたけど、1つ高いレベルにある世界だと聞いていました。師匠の小林正治さんには、マウンテンバイクの後にモトクロスを5年やっていたんですけど、そこで知り合った人に紹介してもらいました。デビューが愛知なのは、師匠の小林さんが来年3月で引退されるので、師匠にマンツーマンで見てもらっていたんですけど、これからは師匠の同期の山内卓也さんがいて、山内さんは努力して上にあがった選手だから吸収するものがたくさんあるから、山内さんのもとに行った方がいいということで愛知にいくことになりました。年齢だからといって焦ってもしょうがないですし、やれることを一つ一つこなしていって、先行で勝てる選手になりたいと思います。憧れの選手は、昔のビデオを見て、滝澤正光先生や吉岡稔真さんのような先行選手ですね。」
中田健太生徒在校4位:中田健太(埼玉・20歳)
「父の影響を受けて、小さい頃から自転車があったので小さい時から選手になりたい気持ちはありました。具体的には高校生になってから父に打ち明けました。高校時代は基礎体力をつけるために陸上をやっていて、自転車には高校卒業前の冬休みくらいから乗り始めました。在校成績4位は自分では上出来だと思います。デビューしてからは先行基本で頑張っていきたいです。(同県の平原康多選手は)先行でタイトルを獲れる選手なので、憧れますね」
奥出健士郎生徒 在校5位:奥出健士郎(福井・21歳)
「父が市田佳寿浩さんの関係者だったので、市田さんの応援にいくことが多々あり、それで市田さんと知り合って、それで競輪選手を目指そうと思いました。自分は持久力がないのでダッシュ系ですね。脇本(雄太)君とは同級生で、一緒に練習していました。選手になったら、市田さんのような捲りでも、先行でも、追い込みでも何でも出来る自在型になりたいです」
高橋広大生徒在校6位(適性2位):高橋広大(福島・23歳)
「ずっとプロスポーツ選手に憧れていたんですけど、『打鐘』というテレビ番組を見て、それから競輪選手になろうと思いました。自分は適性組だったので、技能組にはまだ差があるので、なんとか追いつこうと思っています。自分の長所はガッツ溢れる走りです。得意はホームガマシですね。師匠(飯野祐太さん)のような、粘りのある競走をしたいです」
山口幸太郎生徒在校7位:山口幸太郎(長崎・31歳)
「中学くらいから選手になりたいと思いました。最初に3回試験を受け、年齢制限が撤廃されてから4回目で受かりました。その間は3年間は自転車から離れていて、なかなか戻らなかったけど、でも感覚的には残っていたので、一生懸命に自転車に乗るだけだと思いながら練習していました。妻が一番応援してくれて、周りの人も応援してくれたので、その期待に応えたいです。デビューしてからは先行して頑張りたいです」
本郷雄三生徒在校8位:本郷雄三(熊本・22歳)
「高校卒業してから選手になろうと思いました。ちょっと働いていたんですけども、合わないなと思った時に、高校の同級生が競輪選手を目指していて、それを聞いて自分も挑戦してみようと思い、目指しました。学校時は、苦手とする持久力を強化するためにも、スピードと地脚を強化しようと思っていました。師匠の西川親幸さんは、ジムのトレーナーから紹介してもらい、師匠になってもらいました。師匠からは学校中は先行してこいと言われました。デビューしたら打鐘先行で逃げ切れる選手になりたいです。憧れる選手は坂本亮馬選手のように、捲りでも先行でも素晴らしい走りを出来るようになりたいです」
須藤悟生徒在校9位:須藤悟(千葉・21歳)
「高校入学する時から競輪選手になりたいと思いました。師匠(利根川勇さん)からは、無事に卒業してこいと言われていました。自分ではやることはやろうと思っていました。学校では捲りを得意としていましたが、デビュー後は先行主体で勝てるように頑張っていきたいです。そして、長く上位にいられるような選手になりたいです」
郡司浩平生徒在校10位:郡司浩平(神奈川・20歳)
「高校時代は野球をしていました。高校生の時に進路を考えた時、プロスポーツで飯を食っていきたいなと思った時、目の前に父(郡司盛夫)がいたので、自分もなりたいと思い、選手を目指しました。父には、とにかく出し切る競走をしてこいと言われました。自分では、課題はやらされている意識ではなく、自分から進んでやっていました。学校では捲りや追い込みが多くなっているんですけど、卒業したら先行で勝てるように頑張っていきたいです」
 
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