日本競輪学校 第101回生、第102回生 卒業記念レース 第1日目レポート

配信日:2012年3月21日
2012年3月ニュース一覧に戻る
 本日、松戸競輪場に於いて101回生、102回生の卒業記念レース初日が行われました。
始めに滝澤正光競輪学校長の訓示があり、ピリッとした雰囲気の中、101回生代表の伊予野貴照生徒、102回生代表の高松美代子生徒が選手宣誓を行いました。
 初日の本日は、102回生が予選1回戦、2回戦、準決勝を行い、101回生は予選1回戦を行いました。
102回生の決勝進出者が決定。加瀬加奈子生徒、中村由香里生徒、小林莉子生徒、白井美早子生徒、渡邊ゆかり生徒、尾上明子生徒、篠崎新純生徒の7名が明日2日目の決勝を走ります。

校長訓示
校長訓示
選手宣誓
選手宣誓


102回生の成績と2日目の番組はこちら


共同インタビュー

【101回生在校成績トップ7】
滝澤正光校長滝澤正光校長 総評
「今回生は、年に二期生から一期生になり、37名という今までの約半分という体制ではじまりました。当初は人数が少なくどうなるのだろうかという懸念もありましたが、人数が少ない分教官たちの目の行き届いた、少数精鋭となりました。入校から夏帰省までしっかり乗り込み、約3ヶ月間で1万km乗り込みを目標に行いましたが、ほぼ8割が達成できたと思います。今回生はどんな訓練にも耐えうる強靭な肉体を一人一人がそなわっていると思います。競走内容に関しまして、私が赴任してから小原生徒ほど先行意欲の強い在校1位を見たことはないと感じていますので、皆様にも期待していただいていいのではないかと思う内容でした。上位の生徒たちは自力で強い生徒が多いので、今後の活躍が非常に楽しみです」
小原唯志生徒在校1位:小原唯志(茨城)
「師匠である武田豊樹さんがスピードスケートを引退して競輪をされると聞いた時から、自分も漠然と競輪選手になりたいなという思いがありました。ピストレーサーに乗り始めて約2年なんですけど、まだ自分では慣れていないと思うところもあるので、しっかりと乗り込んで培っていきたいと思います。先行回数が1位で、在校成績も1位を目指していたので、卒業記念レースが終わるまで在校順位は決まりではありませんが、1位を目指して走りたいと思います。力勝負して、魅力あるレースをしたいと思います」
小岩哲也生徒在校2位:小岩哲也(大分)
「3年くらい前に、兄(小岩大介)の走りを見て、自分も競輪で力を試したいと思い目指しました。兄と師匠(中村大和)に練習を見てもらって強くなりたいと思います。師匠から、学校では、脚力不足なので上位を狙ってこいと言われました。一番心がけていたのは悔いのない走りをしようと思っていました。デビューしたら自力を出せる選手になりたいです」
巴直也生徒在校3位:巴直也(神奈川)
「大学3年の就職活動を考えている時に、身体を使う仕事がしたいなと思い、競輪選手を目指しました。師匠(三住博昭)からは先行して在校5位内に入ってこいと言われました。世界選手権を見るのが好きなので、そこで圧倒的なパワーでねじ伏せるクリス・ホイ選手の走りがすごいなと思って目標選手に挙げました。自分で学校生活を振り返ると、まだまだ先行逃げ切り回数も少ないですし、まだ力不足かなと思います。デビュー後は、力でねじ伏せるレースを出来るように頑張りたいです」
土屋壮登生徒 在校4位:土屋壮登(埼玉)
「学校は時間が決まられた生活がきつかったですね。競走訓練は、けっこう後手を踏む競走が多くて4位だったので、アマチュアの時から個人種目しかやってなかったので、集団の動きがわからなかったんですけど、特観席(後ろの一番見える位置)から見て、動きがわかったので、それもプロになってから活かせると思います。力でねじ伏せるような選手になりたいです。藤田竜矢さんとか師匠の片折亮太のような選手になりたいです」
吉澤純平生徒在校5位:吉澤純平(茨城)
「競輪選手を意識したのは、ショートトラックの先輩の西谷岳文さんが競輪に転向したことがすごく衝撃的で、そこで競輪に興味がわいて、自分もスケートを引退した時にと心の片隅にあったので、僕も挑戦したいなと思いチャレンジしました。武田豊樹さんに師事したのは、今井裕介さんが小学校のスケートクラブと大学の先輩であったので、それと、社会人の時のチームが今井裕介さんの奥さんのお父さんが監督をしていて、その縁で、今井さんに武田さんに話をしていただいて、師匠になっていただきました。やはり、武田さんは強いし、一番の憧れです」
伊予野貴照生徒在校6位:伊予野貴照(兵庫)
「2009年に野球を引退しまして、以前から興味のあった競輪に意識が向きました。トライアウトに中野浩一さんや滝澤校長が来られていたことも僕の中ありまして、野球が終わった時に自分の力を発揮できるところはどこかと考えた時に競輪を選びました。20歳くらいの時に伊東温泉競輪場へ行って、競輪選手ってすごいなって興味が心の片隅にあって、選びました。101回生の意識の高い面々と切磋琢磨できたことは、今後の競輪人生で役に立つと思っています。師匠の島野敦識さんを紹介していただき、兵庫でやることに決めました。今はやれる自信と不安半々ですね。デビュー後は、兵庫を代表する選手になりたいと思います」
竹下翔生徒在校7位:竹下翔(熊本)
「高校、大学と自転車競技をやっていて、このまま自転車競技でやっていけたらなと思い、競輪選手になろうと思いました。学校はつらかったけど、アマチュア時代にもこんなに乗り込んだことがなかったので、充実していました。成績自体はよかったけど、内容は捲りや追い込みが多かったので、そういう面ではちょっと悔いが残ります。デビュー後は先行を主体として、逃げ切れる選手になりたいと思います」


【102回生在校成績トップ7】
滝澤正光校長 総評
「女子の場合は、約50年ぶりの再開という形で始まりまして、伊豆の競輪学校に迎え入れるのは初めてという事で、白紙の状態から始めました。入校当初は、基礎体力が十分できていない生徒が多数いましたので、自転車以外のトレーニング等も取り入れながら、体幹トレーニングを中心とした基礎体力づくりを、自転車のトレーニングと並行して行いまして、大まか男子と同じシステムで、夏帰省まである程度しっかりとした乗り込みを行い、後半期は競走訓練へと移行するという形でしたが、大体そのような流れで来ていましたが、卒業認定試験や資格検定試験が伊豆ベロドロームの250mバンクで行う事になりまして、当初、予定していた競走訓練期の競走回数が約70レースぐらいの消化になりまして、当初の予定より若干少なかったのですが、ある程度レース数もこなせてやって参りました。
  入校当時は、上下の格差が大変ありましたけれども、下位生徒が訓練後半にしっかり脚力を付けてきまして、ある程度上下格差が少なくなってきたと思います」
中村由香里生徒在校1位:中村由香里 (東京)
「選手を目指した動機は、小さなころからプロスポーツ選手になるのが夢でして、ちょうど新聞で女子競輪が復活するという記事を目にし、これだと思い競輪に人生を懸けようと思いその時から自転車を真剣に始めて今に至っています。学校では日々成長というのを自分の中で目標に置いてやってきました。毎日しっかり一段ずつ登れるように目標を持ってしっかり取り組んできました。充実した1年でした」
荒牧聖未生徒在校2位:荒牧聖未(栃木)
「選手になった動機は、新聞とインターネットで女子競輪復活という記事を見てこれだと思い、応募して選手になろうと思いました。学校での1年間は、そこまでまだ自転車に乗っていなかったので、乗り込み中心というのを聞いていたので、何事でも一生懸命やろうという思いで生活していました。(選手である)父からは、やるからには常に上を目指して何事も一生懸命やるようにと言われていました」
中川諒子生徒在校3位:中川諒子(新潟)
「競輪選手を目指したきっかけは、女子競輪が復活すると言うのを聞いてあので、プロスポーツ選手になりたかったので決めました。学校生活はすべて決められた時間で、練習も決められているので、そのような部分でつらいところもありましたけど、訓練など休まずに取り組もうと思ってやってきました。1年間充実していました」
加瀬加奈子生徒 在校4位:加瀬加奈子(新潟)
「選手を目指したきっかけは、賞金を稼ぐためです。正直1年間面倒くさくて早く卒業したいと思っていました。しかし、徐々に女子競輪が注目されて、お客さんのお金が自分たちの賞金につながってくるというのを冷静に考えられるようになって、お金を多く稼ぎたいので、しっかり訓練を集中してやるように心掛けて、規律正しく皆のお手本になるようにを心掛けてやってきました。」
門脇真由美生徒在校5位:門脇真由美(大阪)
「選手に進められて応募しました。競輪学校の1年間を振り返ると、私はアマチュア時代から自転車競技をやっていたのですが、アマチュア競技を退いてからは、趣味程度の範囲しか乗り込みをしていなかったので、訓練に付いていけるかどうかは不安でした。しかし競輪学校の1年はとても充実していたと思います。(在校成績5位に付いては)この7人の中では私が一番遅いと思うんですけれど展開が良かったとか、そういう感じだと思います」
渡邊ゆかり生徒在校6位:渡邊ゆかり(山梨)
「ここへ来た動機というのは、一つ2010年のバンクーバーオリンピックの落選というものがキーで、もう一度戦いの場に自分の身を置きたいというような思いで競技の方も続けていきたいなというのもありまして自転車競技と並行してプロのスポーツ選手になれるという事を知り、最後のひと押しは橋本聖子さんの後押しでもありましたが今に至っています。学校生活を振り返りますと学校の考慮もありまして、ナショナルチームの全日本の合宿も参加させていただいたりしたのですが、大ギヤを踏んだり、ロンドンオリンピックが間近に迫っていることもあり、自分の競技の経験というものが無い中でも、背伸びしながらやっていかなければならないメニューもあり、少し戸惑いながらやっておりました。
その疲れが、学校の課業へ持ちこんでしまい、欠席する事も多くて、学校の生活は不本意なものだったと思っています」
白井美早子生徒在校7位:白井美早子(京都)
「陸上競技をしておりまして、2008年の北京オリンピックの永井清史選手の銅メダルを獲得を見て私もオリンピックに出たいと思って自転車競技を始めたのがきっかけです。
その中で女子競輪が復活されるという報道を耳にしまして、プロの世界に身を置いたら、より成長出来てオリンピックに近づけるのかなと思い選手を志しました。
学校生活は普段地元に帰ると、女の子一人の状態で練習していたので、学校は32人ライバルが身近にいて毎日毎日負けたくないという気持ちの一心で訓練に励んでいたので、それが自分を成長させてくれたので充実した競輪学校生活でした」



102回生決勝メンバー共同記者会見

決勝メンバー

滝澤正光校長 総評
「決勝に残ったメンバーを見ると、学校成績から考えるとほぼ順当な色は出ているのではないかと思います。特色あるというか得意の戦法を持った生徒たちが勝ちあがってきたなと思います。決勝のレースは、皆様方にいい意味で最高のアピールができるようなレースを期待しております」
加瀬加奈子生徒1番車 加瀬加奈子
「やはり世界に行かせていただいて、それで後ろから行って負けたのでは格好悪いので、それに、コメントでも先行して逃げ切れる熱い走りをしますって言っているので、これで先行しないのは格好悪いし、1着1着1着でこれているのでよかったです。決勝は、自分も先行にロマンを感じて、格好いいなと思っているので、先行で小林に負けたくないですね。それで着に絡めればベストです」
中村由香里生徒2番車 中村由香里
「自分はどんな展開でも自分の力を出し切ることを目標にやっているので、一走、一走、自分の走りは出来たと思います。準決勝は前にいた生徒の力が強く、自分の及ばず3着で危なかったしたが、決勝はそれを修正して頑張りたいです。決勝は、どんなレースになっても粘り強いレースをすることはもちろんなんですけども、学校一年間お世話になってきたので学校関係者の皆様への感謝と、ファンの方々にはこれからよろしくお願いしますという気持ちをこめて、魅了できるレースをしたいと思います」
小林莉子生徒3番車 小林莉子
「先行と言ったら小林、女子競輪と言ったら小林と言われるような熱い走りをしたいです。初日3走も自分のスタイルで勝ちたいので、先行を通しました。加瀬さんにこういう場で勝てたことがないので、決勝では加瀬さんに先行で勝ちたいと思います」
白井美早子生徒 4番車 白井美早子
「初日は勝ちにこだわったレースを心がけました。予選2は不甲斐なかったけど、予選1と準決勝は自分の思い通りのレースが出来たので満足しています。決勝は勝ちにこだわっていくだけです。(加瀬さんと小林さんがやりあってくれたら)私の出番かなと思います(笑)」
渡辺ゆかり生徒5番車 渡辺ゆかり
「初日は積極性が足りなかったと反省しています。デビューしてからは、先行を貫いて最後まで諦めない走りをしていきたいと思います。チャンスがあったら、先行して、前々で勝負したいと思います」
尾上明子生徒6番車 尾上明子
「正直、準決勝には残れないと思っていたら残れたので、本日最後のレースだし、思い切って走ろうと思ったら、恵まれたというか決勝に残ることが出来ました。女子競輪頑張れと応援したいと思ってもらえるようなレースをしたいと思います」
篠崎新純生徒7番車 篠崎新純
「初日は勝ちにこだわったレースで、消極的で、自分の思ったようなレースではなかったんですけど、決勝は思い切って走りたいと思います。決勝は、地元開催なので、思い切って走りたいです。走りで魅了して、ガールズケイリンはすごいと言われるような熱い走りを女子一同でしていきたいと思います」
↑ページTOPへ