日本競輪学校 第101回生、第102回生 卒業記念レース 第2日目レポート

配信日:2012年3月22日
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本日は、松戸競輪場に於いて、101回生、102回生の卒業記念レースの各決勝が行われ、それぞれの卒業記念チャンピオンが誕生しました。特に102回生は48年振りに再開された女子競輪復活の初代チャンピオンです。そのチャンピオンに輝いたのは加瀬加奈子生徒でした。また、男子101回生のチャンピオンは、山本伸一生徒でした。共に競輪を背負って立つ選手になってほしいですね。


表彰式
  101回生
優勝 山本伸一 2位 三谷竜生 3位 玉村元気
優勝 山本伸一
2位 三谷竜生  3位 玉村元気
  102回生
優勝 加瀬加奈子 2位 中村由香里 3位小林莉子
優勝 加瀬加奈子
2位 中村由香里  3位 小林莉子

本日は、午前9時から男子101回生の予選2回戦が行われ、準決勝進出選手が決定し、更に、午後12時過ぎから、準決勝戦が行われ、決勝進出生徒が決定しました。決勝進出生徒は、小原唯志生徒、吉澤純平生徒、坂本将太郎生徒、近藤龍徳生徒、巴直也生徒、才迫開生徒、山本伸一生徒、玉村元気生徒、三谷竜生生徒の9生徒です。

午後14時からは生徒紹介が行われ、年々ヒートアップする生徒たちのパフォーマンスに観客席のお客様、また父兄の方々は大喜びでした。

決勝進出生徒の紹介が行われ、いよいよ決勝がスタートしました。

まずは101回生の決勝がスタート。
周回は玉村元気、山本伸一、吉澤純平、坂本将太郎、小原唯志、近藤龍徳、才迫開、三谷竜生、巴直也。残り3周で巴が上昇すると、小原、近藤も追走する形で上昇し先頭員の後ろで並走となった。中団にいた才迫は、一旦少し引いて、残り2周で一気に叩き先行態勢に。巴は3番手に入った。打鐘過ぎに三谷が踏み込んで叩き返すとその番手には玉村がはまり最終バックを通過。その3番手にいた山本が最終バック過ぎに踏み込んで、前団を捉えゴールし101回生の卒業記念レースの優勝を飾った。2着には三谷、3着に玉村が入線した。


レース直後には、着位確定後、山本生徒の胴上げが行われました。


そして、102回生の決勝が行われました。
周回は、小林莉子、加瀬加奈子、中村由香里、白井美早子、尾上明子、篠崎新純、渡邊ゆかり。残り2周で篠崎が上昇し、打鐘で一気に叩きに出たが、先頭員の後ろにいた小林が出させず、先行。加瀬も併せて踏み込むが、空いた内を渡邊が入って小林の後ろに。加瀬は引いて篠崎の後ろにつく。残り1周では、加瀬が踏み込んで、前団を叩きに出て、最終3コーナー過ぎ小林を捲り切りそのままゴール、見事優勝を飾った。2着には加瀬を追走した中村、3着には先行し粘った小林。


レース後には男子と同じく胴上げが行われ、女子全員と記念写真となりました。


表彰式
滝澤正光校長から優勝カップを手渡される101回生卒業記念レース優勝の山本伸一生徒。


中野浩一氏からインタビューされる山本生徒。


滝澤正光校長から優勝カップを手渡される102回生卒業記念レース優勝の加瀬加奈子生徒。


中野浩一氏からインタビューされる加瀬生徒。


滝澤校長が父兄、お客様に挨拶。


閉会には国歌斉唱。


恒例の生徒行進で101回生102回生卒業記念レースは締めくくられました。



101回生、102回生優勝者共同インタビュー

滝澤正光校長 男子決勝総評
「在校1位の小原生徒が硬くなったのか、消極的な部分が出て、ちょっと残念かなと思ったんですけど、その分を山本生徒が力強いレースで勝ってくれたので、よかったと思います。先行意欲が強い生徒が多いんですけど、まだまだトップスピードや細かいところでは修正しなければいけないところは山ほどありまして、これからのデビューまでの3ヶ月間でしっかり頑張ってもらいたいと思います」
優勝 山本伸一(高知)
「ゴールした時の心境はすごく嬉しかったです! 優勝の喜びは、高知から妻と京都から両親がきていたので、妻と両親に伝えたいです。学校で1年間、滝澤エリート教場で滝澤校長のもと、乗り込みを中心にその中でもまれて、脚もですが精神的にも強くなれたと思います。自転車歴は浅いですけども、先行主体に頑張って、ファンの皆様に車券を買いたいなと思ってもらえる選手になりたいと思います。校長のような先行選手になりたいです。気持ちを前面に押し出して、見ている人に感動を与えられるようなレースをしたいと思います。応援よろしくお願いします」


滝澤正光校長 女子決勝総評
「加瀬が言っていた通りに決勝は加瀬と小林の先行争いになるかと思ったんですけど、やはりレースというのは予想通りにならないというか、加瀬自身も先行意欲は充分にあったと思うんですけど、一回後手を踏む展開になってどうなるのかと思ったいたら力強い走りですぐに巻き返してくれました。このパワフルな力強いレースは、これからのガールズケイリンの牽引者として、また卒期初代女王として、それにふさわしいレースだったと思います」
優勝 加瀬加奈子(新潟)
「前を取りたかったんですけど、小林に取られてしまったので、周回中はどうしようかと思っていました。先行争いに加わろうかと思った時に、篠崎がきて、それは予定外だったんですけど、思い通りにならないのが自転車競技だと思うので、ただガムシャラに先行してもムダ脚を使うだけだと思ったので、篠崎の番手に一旦はまって、そこから出ようという戦法に切り替えました。卒業記念レースを4連勝できたことは嬉しいです! これからデビューしてからも、積極的なレースをしていきたいと思います。それが世界にもつながっていくと思うので、今後も果敢に攻める男前なレースをしたいと思います」




101回生2位から9位インタビュー

2位 三谷竜生(滋賀)
「緊張は決勝よりも準決勝よりも緊張しなかったというか、落ち着いていけました。決勝は4コーナーを頭でまわってきて、一瞬、優勝の夢を見たんですけど、やっぱり決勝だけにきつかったですね。決勝のレースで、もう少しで逃げ切りができたのでまずまずの手応えは感じています。これから頑張りたいと思います」

3位 玉村元気(福井)
「今は悔しいですけど、卒業できる嬉しさもあります。第1回トーナメントはだめだったけど、第2回トーナメントは準優勝で、第3回は優勝できて、卒業記念レースで3位に入れているので、勝負強さはあると思います。デビュー後は、自分でいい位置を切り開いて、ヨコの動きも入ってくると思うので、それに対応できるようにしっかり体幹をきたえていきたいですね」

4位 吉澤純平(茨城)
「不発に終わったんですけど、もっと力をつけて、次は前で勝負できるように3ヶ月間頑張っていきたいと思います」

5位 坂本将太郎(栃木)
「…悔しいです。作戦は特に決めずに展開の中で動こうと思っていました。デビュー戦に向けて頑張りたいです」

6位 巴直也(神奈川)
「ホームで内をすくわれたことが全てです。ヨコに並ばれるまで気がつきませんでした…。デビュー後は力をつけて頑張りたいと思います」

7位 近藤龍徳(愛知)
「自分の決めた位置から勝負したんで悔いはないです。自分の力が足らないだけでした…。しっかりS級に上がるまでは自分の力で頑張りたいんですけども、運よくS級に上がれたらマーク屋として超一流になっていきたいですね」

8位 小原唯志(茨城)
「バックで行ったけどきつかったですね。内からロケットみたいに行かれたので」

9位 才迫開(広島)
「自分の行きたい通りに行くことができました」


102回生2位から9位インタビュー

2位 中村由香里(東京)
「加瀬ちゃんの力が強かったので、追い込み切れなかったので、これからまた努力精進していきたいです。私はまだ軽いギアでしか踏めないので、そこも卒業後は大きなギアでも踏めるような練習をしていきたいと思います」

3位 小林莉子(東京)
「加瀬さん、中村さんに勝てなかったのは悔しいですね…。デビュー後は、加瀬さんや中村さんに接戦ではなく大差をつけて勝てるような、脚力を上回って勝ちたいと思うので、これからどういう練習をしていくかが大切だと思うので、人よりも何倍も練習して強くなりたいと思います」

4位 渡邊ゆかり(山梨)
「篠崎さんより前に動いて、前にいこうと思ったんですけど、ちょっとつまってしまって、正直卒業記念レースの中で一番脚を余らせて終わってしまいました…。もう一回立て直してきます。大ギアもしっかり踏めるように頑張りたいと思います」

5位 篠崎新純(千葉)
「動かないとこのまま終わってしまうと思ったので、後方にいるよりは前に行った方がいいなと思ったので前に動きました。決勝は楽しかったです。走れることが楽しかったので、これからも女子で頑張っていきたいと思います」

6位 尾上明子(愛知)
「決勝戦はすごくドキドキしたけど楽しかったです。スピードも技術も違いました。この中で走れて幸せでしたね。加瀬さんの後ろに中村さんが入ると思っていたので、加瀬さんが動いた時に小林さんの後ろにいこうと思っていたけど、でも、やはり篠崎さんが上手かったですね。先に入られてしまいました」

7位 白井美早子(京都)
「一番しちゃいけないレースをしてしまいました…。でも、この悔しさは、決勝に乗った7名しか味わえないことですし、この決勝に乗れたのも支えてくれた両親や、京都の先輩たちのおかげだと思うので、この決勝のことを忘れないで、デビューしたら負けない選手に、3ヶ月間でしっかり頑張っていきたいです。京都には偉大な先輩がたくさんいるので、しっかりついていけるように頑張っていきたいと思います」



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