2015年トラック世界選手権 2月19日(木)2日目レポート

配信日:2015年2月20日
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 2日目は男子ケイリンが行われ、日本勢は大会直前に脇本雄太(JPCA)が左鎖骨を骨折して欠場した影響で、渡邉一成(JPCA)のみの出場となった。リオデジャネイロ五輪を来年に控えて好結果を残したい種目だったが、1回戦、敗者復活戦ともに敗れ、2回戦進出はかなわなかった。日本勢は3年連続で2回戦に進むことができておらず、苦戦が続いている。
 1回戦は最後方から進み、徐々に外から上がって残り1周半で先頭に立った。だが、脚が続かずゴール前で捉えられ、最後は流して7人中の最下位で終えた。敗者復活戦も終始最後方に控える展開となった。ペーサーが退避した後は内、外とコースを変えながら前を狙ったが、伸び切れず、5人中4位に沈んだ。レース間隔が短く、体力の回復も十分ではなかったようだ。
 18日のチームスプリントからの好調を維持して臨んだ一戦で、渡邉は「調子が良かっただけに、悔しい。一生懸命工夫しながらやってきたが、まだまだ足りない部分は多かったんだなと思った」と無念そうに話した。中1日を空けて、21日には三つ目の種目となるスプリントに出場する。
 渡邉が悔しい思いを味わった男子ケイリンは、地元フランスの英雄フランソワ・ペルビスが圧勝で優勝を飾った。決勝は2番手の好位をキープして最終ラップに入り、残り半周で一気に加速して勝利をもぎ取った。短期登録選手として日本の競輪でもおなじみの選手で、昨年はケイリン、スプリント、1000メートルタイムトライアルの3冠を達成した。今大会でも一層の注目が集まる。
 女子4000メートル団体追い抜きは、オーストラリアが決勝で4分13秒615の世界記録をマークし、イギリスを破った。

【選手のコメント】
 渡邉一成
 「オリンピックを前にして、本当に悔しいレースだったし、だからこそ、オリンピックを目指して何をやらないといけないか収穫もあった」