2015年トラック世界選手権 2月21日(土)4日目レポート

配信日:2015年2月22日
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 男子スプリントは中川誠一郎、渡邉一成、河端朋之(以上JPCA)の3人が出場し、予選のフライングスタートの200メートルタイムトライアルで中川が9秒877をマークして19位に入り、日本勢としてただ一人予選突破を果たした。上位24人が勝ち上がる予選で、渡邉は10秒038で27位、河端は10秒089で30位に終わった。
 1回戦で中川はラファルグ(フランス)と対戦。2周目から後ろに付け、3周目のバックストレートで並びかけたものの、差し切ることはできなかった。「巻き返せるかなと思っていたんですけど。あれだけやられると作戦の組みようがない。相手が強かった。」と脱帽だった。
 予選突破タイムは9秒台で、渡邉と河端は厳しい戦いを強いられた。渡邉は「(競輪の)レースである程度強い負荷をかけ、脚力は維持しているかもしれないが、ステップアップをしていってない」と危機感を募らせ、河端は「力不足。今持っていることを出すことはできても、それを強くしていくという練習、作業ができていない」と肩を落とした。近年、日本短距離は苦しい戦いが続いている。坂本監督は「圧倒的にパワーの差が出た。本人たちが世界との力の差を知り、自覚してやっていくしかない」と険しい表情で話した。

【選手のコメント】
 中川誠一郎
 「世界選手権だけあって、しっかりみんな照準を合わせているという感じがした。対戦力をもう少し上げていかないと」

 渡邉一成 
 「まとまった練習ができていないので、脚力を上げる、力を付けるトレーニングが不足しているのを感じた」

 河端朋之 
 「次のシーズンに向けても、強くなるためにやっていくことがまだまだある」