日本競輪学校 第107回生、第108回生 卒業記念レース 第1日目レポート

配信日:2015年3月24日
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2015年3月24日(火)、静岡競輪場に於いて、第107回生、第108回生卒業記念レースの第1日目が行われました。
滝澤正光競輪学校長の訓辞に続き、選手宣誓は107回生は山本紳貴生徒、108回生は尾崎睦生徒が務めました。
107回生は、NKG選抜組と予選1回り組に分かれ、NKG選抜組の1位から3位に、その3名を除いた着位上位18名の計21名が準決勝に進出となります。
108回生は、予選1、予選2、予選3を1日目に走り、上位7名が決勝に進出しました。
決勝に進出した生徒により抽選が行われ、1番車・佐藤亜貴子生徒、2番車・福田礼佳生徒、3番車・尾崎睦生徒、4番車・細田愛未生徒、5番車・三宅玲奈生徒、6番車・溝口香奈生徒、7番車・児玉碧衣生徒となり二日目の卒業記念チャンピオンの座を争います。
2日目の熱い競走を是非、ご観戦ください!

生徒入場
生徒入場
校長訓示
校長訓示
選手宣誓
選手宣誓
108回生レース
108回生レース
NKG選抜レースゴール
NKG選抜レースゴール
108回生決勝進出生徒による車番の抽選
108回生決勝進出生徒による車番の抽選

共同インタビュー

【107回生】
山本紳貴生徒在校成績1位:山本紳貴
「学校の競走訓練では捲りと追い込みがほとんどだったので、いつもチャンスがあれば先行したなという気持ちがあったんですけど、出来ておらず、1回戦目に先行できるチャンスが来たので先行しましたが、末着をだしてしまいました。2回戦目は2日目のことを考えて、着を取りにいく人任せのレースをしてしまいました。2日目、またきっちり走りたいと思います。
 (在校1位については)順位はいいかもしれないですけど、今横にいる生徒や選抜に乗っていた生徒に比べれば、脚力で言えば自分はまだ劣っていると思うので、でも、レースで勝てる、勝てないはまた別の話なので、そこは今後の課題です」
中西大生徒在校成績2位:中西大
「NKG選抜は、自分の得意な戦法の捲りができたので良かったと思いますが、後ろの新山生徒のスピードが良くて、1着はとることができませんでした。緩んだタイミングで自分で行けたのは良かったと思います。
 (目標選手は稲毛健太)陸上出身で活躍していますし、年も近いので。練習も一緒にやらせてもらっています。学校でパッとしなくても、出たら練習を見てあげるからと言われています。自分で言うのもあれですけど、位置取りと中速から高速にもっていくところは他の生徒よりは出ているのかなと思います」
小川真太郎生徒在校成績3位:小川真太郎
「NKG選抜競走も2回戦のレースも、調子は良くないという部分もあって、あまり力を発揮できなかったと思います。明日はいろいろ修正する部分を修正して、決勝に残れるような競走をしたいと思います。
 卒業と同時に温泉旅館の調理師として勤めさせていただきました。山口県の国体がありまして、そこで自転車競技を見て、競輪をやってみたいという気持ちが少し残っていたのと、徳島県の先輩選手で山形さんや原田さんといった若手の自力選手がたくさん出てきて、徳島が盛り上がっているのを見て、自分もその中に入りたいと思いました」
阿部拓真生徒在校成績4位:阿部拓真
「NKG選抜の最初のレースでは、最終バック3番手と良い位置にいたにも関わらず、捲りがでなかったので、そこは反省すべきで、脚がまだないのかなという力不足を感じました。2回戦も、最後は合わせて捲りのイメージでいったんですけど、後ろの小林生徒にすんなり力負けしたので、やっぱりまだ脚が足りないと思うので、これからつけていきたいと思っています。
 (尊敬する人は孫正義)お金を稼ぐことに関しては、今年はユニクロのファーストリテイリングには負けてしまったと思いますけど、ソフトバンクグループの孫さんはすごく長けているので、お金を稼ぐことに関しては無差別に尊敬できるのかなと思います」
吉田拓矢生徒在校成績5位:吉田拓矢
「NKG選抜では、外に浮いてしまって苦しいレースになってしまいましたが、それでも3着に残れたので、まずは安心しましたが、初日のようなレースにならないように、しっかり修正して、2日目は頑張りたいと思います。
 父(哲也)からアドバイスはまずケガしないように頑張って来いと。学校時代は先行できるように頑張れと言われてきました。尊敬する選手は武田豊樹でファンと魅了する力強い走りもそうですけど、練習中でも気迫あふれる練習に対する姿勢もすごく尊敬しています」
吉武信太郎生徒在校成績6位:吉武信太郎
「練習中のケガで今回、卒業記念レースは出ることができなかったですけど、みなさんの競走を見ながら、自分ならどう動くか考えながらレースを見ていました。卒業記念レース前は、お金がかかっているわけでもないですし、デビューに向けて完全にケガを治してデビュー戦を迎えられればと思っていたんですけど、皆の走っている姿を見ると、僕もここで走りたかったなと思ってきて悔やまれます。
 107回生で競走訓練で自分なりに勝ちにこだわった結果、今ここにいることができるので、デビューしてからもどんどん脚力をつけて、勝ちにこだわって、デビュー後は今は目立てない分、四国を代表する選手として目立てるように頑張っていきたいと思います」
志佐明生徒在校成績7位:志佐明
「昨日からシミュレーションしていたおかげもあって、初日は着に絡むレースができたと思います。2日目に繋がる一日だったと思います。
 競輪に進んだのは、高収入の魅力というか、自分の成長する過程に魅力を感じています。かなり自分と向き合えた一年だったと思います。自分の強いところ、弱いところが見えた、特に弱いところには苦しんで向き合う時間があったと思います」

【NKG選抜メンバー】
廣田敦士生徒在校成績8位:廣田敦士
「NKG選抜では絶好の展開でホームを回れたんですけど、思った以上にスピードに乗せることができなくて負けてしまったことが悔しかったです。2回戦目では外々に踏んで1着に入れたので、良い感触で終われたので良かったと思います。
 (練習仲間の浅井康太選手からは)特に大きなアドバイスではないですけど、ケガなく必死にやってこいと言われていて、戻ってきてから技術的なことや練習を教えてもらうことになっているので、学校では自分なりに頑張っていきました」
新山響平生徒在校成績12位:新山響平
「(NKG選抜1位は)調子が良くて、先行主体で攻めようと思っていたんですけど、隅田さんに先に行かれたので、そこでつぶし合っても意味がないなと思ったのでまくりに構えて、落ち着いてバックからいきました。NKG選抜には自分が選ばれるとはあまり考えていなかったので嬉しかったし、落ち着いてレース運びできたなとは思います。
 (師匠・坂本勉からは)第一回のトーナメントを見てもらったんですけど、その競走スタイルを貫けばいいと言われたので、先行主体で頑張っています。今やろうと思ったことを明日に流してしまうと、明日もまたその明日となって、どんどん先延ばしになるのが嫌なので。思い立ったらやろうと思っています。高校のときに、先延ばしすることが多々あったので、そういうのを辞めようと競輪学校に入るときに思いました。得意とする先行を主体として自力を出して勝ちたいと思います」
隅田洋介生徒在校成績26位:隅田洋介
「今日の2レースとも先行はできたんですが、最後まで自分が残れることができなかったので、それがすごく悔しく思っています。NKG選抜に選ばれたのは、学校で1年間頑張ってきた自分の成果を評価してもらって、すごく嬉しく思っています。
 自分は元職業がアイスホッケーなんですけど、変なプライドは捨てて、競輪に来たからは『元』は関係なく一から。プライドよりも信条というか、心はプロとしてやってきました。同期で仲間ですけど、競走になると周りは敵だと思っていました。(転向は)契約更新のとき戦力外にされて、それで次に何やるかを考えたときに、自分の努力次第で高収入に上がり、今までずっとサポートしてくれた両親に恩返しするために選びました」

【108回生】

児玉碧衣生徒在校成績1位・決勝7番車・児玉碧衣 
「セールスポイントはダッシュ力です。初日を振り返って、先行と決めていたので先行出来たのはよかったと思います。でも、2レース目で2着になってしまい、踏み直すことが出来てなかったので、決勝はしっかり挽回したいと思います。
 ライバルは。決勝はしっかり逃げ切って1着が取れるように頑張りたいと思います」
尾崎睦生徒在校成績2位・決勝3番車・尾崎睦
「初日3レースは、先行、捲り両方出来て、思い通りのレースが出来たのでよかったと思います。自分のセールスポイントはダッシュ力を生かしたレースですね。(目標とする選手は)奥井迪選手の先行するスタイル、気持ちの強さを見ていて、常に感動するというか、自分もそういう選手になりたいと思いました。
 赤色が好きなので、決勝で3番車はとても嬉しいです。自転車も赤色で、赤一色で1番でゴールを駆け抜けたいと思います」
細田愛未生徒在校成績3位・決勝4番車・細田愛未
「初日は3つとも捲りでした。自分のセールスポイントは、ダッシュとそのレースの展開によって切り替えられるところだと思います。
 目標とする選手は加瀬加奈子選手で、先行一本でいくのは実力がないとムリなので、自分ももっと力をつけて、自信をもってレースに臨み、自分でレースを作りたいと思います。
 決勝は真ん中からですけど、いい位置を取れるようにスタートダッシュよくしたいです」
三宅玲奈生徒在校成績4位・決勝5番車・三宅玲奈
「自分のセールスポイントは、自分にないスピードを目標があることによって出せるところだと思います。初日2レース目で児玉さんに大きく離れたけど、目標があることによって、自分の出せないスピードを出して、最後は児玉さんを差せたので、決勝戦もしっかりそれをつなげていきたいと思います。
 姉(三宅愛梨)には、『卒記は自分の力を出し切るレースをしておいで』って言われました。姉のレースの否定はしませんが、自分は1レース、1レースで力を出し切りるレースをしていきたいと思います。
 決勝は自分の力を出し切るレースをしたいと思います」
元砂七夕美生徒在校成績5位・元砂七夕美
「初日は、1レース目で先行出来なかったので、2レース目は先行しようと思って、先行出来たけど5着に沈んでしまいました。それで、決勝に乗れるかの瀬戸際だったので皆の着を計算して、3レース目は着にこだわり過ぎて、消極的なレースになったにも関わらず、3着になってしまい、本当に悔しいレースになりました。
 兄(勇雪)には最近、よくアドバイスをもらっています。家族の仲はけっこういいですね。(目標するスタイルは)先行主体でいきたいと思っている、先行で活躍している加瀬加奈子選手や奥井迪選手にようになりたいと思います」
佐藤亜貴子生徒在校成績6位・決勝1番車・佐藤亜貴子
「初日はいい位置が取れたので、いい展開につなげていけたのが、成績につながったと思います。
 同回生の一番若い子とは一回り違うのでジェネレーションギャップはけっこうありました。でも、私よりしっかりしている年下の子が多かったので、逆に私が学ばせてもらうことがたくさんありました。
 自分でレースを作れたらと思うけど、まだまだ脚力が足らないので、その中で自分の出来ることをしっかりやろうと思っています。少し離れてしまっても、最後まで絶対に諦めない気持ちで、粘り強く走れたと思います。
 決勝戦は1番車という、いい車番が取れたので、大事にしたいと思います」
溝口香奈生徒在校成績7位・決勝6番車・溝口香奈
「初日1レース目、2レース目もしょうもないレースをしてしまったんですけど、3レース目は児玉さんに離れないようにしようと思って、いいレースとは言えないけど考えていた通りには走れたと思います。セールスポイントは粘りと諦めの悪さだと思います。
 (目標とするスポーツ選手は)錦織圭選手は、小さくても海外で勝っていけるテクニックを尊敬していて、自分も恵まれた体系ではないので、どうやったら勝っていけるか考えた時にすごいなって思いました。
 第1回も第2回トーナメントも6番車だったので、卒記で決勝に乗れたら6番車だろうなと思っていました。決勝は、外枠ですけど、様子を見ながらいい着を取れるように頑張りたいと思います」
福田礼佳生徒在校成績8位・決勝2番車・福田礼佳
「他のメンバーにはまだ劣っていますが、自分の一番はダッシュ力だと思うので、そこを生かしてレースをしていきたいと思います。初日を振り返ると、外枠が多くていい位置が取れなかったけど、きれいにマークして着を取れたのはよかったと思います。
 (尊敬する選手)梶田舞選手は、近くで見ていてもスイッチオン、オフがしっかりしていて、努力家のところを尊敬しています。
 第2回トーナメントが1番車で優勝することが出来たし、決勝も内枠を取れたので、いい結果を出したいと思います」
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