日本競輪学校 107回生、108回生 卒業記念レース 第2日目レポート

配信日:2015年3月25日
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107回生、108回生の卒業記念レース二日目が行われ、それぞれの卒業記念レースチャンピオンが誕生しました。
晴れ渡る空の元、決勝レースが行われ107回生の卒業記念チャンピオンが新山響平生徒、108回生の卒業記念チャンピオンが尾崎睦生徒となりました。
舞台となった静岡競輪場内には、大勢のお客様、生徒の親族、師匠、練習仲間の方々が来場され、金網越しに大きな声援が飛びかい、大盛り上がりのレースとなりました。

107回生の卒業記念レース 決勝に進出した生徒は、準決勝1からは吉田拓矢、山岸佳太、簗田一輝、準決勝2から小林史也、山本紳貴、志佐明、準決勝3から堀内俊介、阿部拓真、新山響平となりました。

決勝は1番吉田拓矢、2番山本紳貴、3番新山響平、4番簗田一輝、5番阿部拓真、6番堀内俊介、7番志佐明、8番小林史也、9番山岸佳太の車番となり、スタート。先頭員の後ろから堀内、阿部、山本、志佐、吉田、新山、小林、山岸の並びで周回。残り3周半で、小林が上昇開始。それに簗田が続く。これを見た吉田は小林に合わせて踏み込み、打鐘で小林と先行争いに。しかし吉田は小林を出させず、残り半周過ぎまで先頭にいたが簗田が一気に捲って出ると、これを追走した新山がゴール前に交わし1着、107回生卒業記念チャンピオンに輝いた。2着は新山を追走した山岸、3着は堀内が入線した。

最終ホーム
最終ホーム
ゴール
ゴール


108回生卒業記念レース 決勝は先頭員以下、三宅玲奈、尾崎睦、福田礼佳、佐藤亜貴子、溝口香奈、児玉碧衣、細田愛未で周回。残り2周で児玉が上昇開始。打鐘で一気に先頭に出るとそのまま先行態勢に。その後ろに三宅がはまり、3番手尾崎が入る。最終2コーナーで三宅、尾崎が捲ってでると、尾崎が一気に前二人を抜き去り、独走状態になった。そのまま後続を引き離し、尾崎が1着ゴールし108回生の卒業記念チャンピオンとなった。2着には尾崎には離されたが粘った児玉、3着は三宅が入線した。

最終バック
最終バック
ゴール
ゴール
107回生表彰
107回生表彰
108回生表彰
108回生表彰
尾崎睦生徒胴上げ
尾崎睦生徒胴上げ
108回生記念撮影
108回生記念撮影
新山響平生徒胴上げ
新山響平生徒胴上げ
107回生決勝メンバー記念撮影
107回生決勝メンバー記念撮影
滝澤校長訓辞
滝澤校長訓辞


107回生 決勝戦を振り返って

優勝 新山響平(青森)



「優勝したのはよかったし、ホッとしているけど、先行出来なかったのが悔しいです。先行出来なかったけど、その後はすぐに切り替えて、冷静にレース出来たと思います。1年間を振り返ると、最初の頃は本当に卒業出来るんだろうかと思うほど長く感じたけど、訓練もつらくて、でも、慣れてきたら、どんどん自分のやりたいことが見つかって、先行にこだわって競走訓練も出来たし、あっという間に今日を迎えて、充実した1年だったなと思います。プレッシャーもあると思うけど、デビュー後は先輩たちの前で頑張ります!」

2位 山岸佳太(茨城)
「結果は2着で満足しているけど、レース内容は小さいレースになってしまったので、課題の残るレースになったのかなと思います。ホームでチャンスはあるなと冷静に思ったけど、でも、差しきれなかったのは実力不足なので練習していきたいです。振り返ると最初の頃は長く感じたけど、今思えばあっという間だったと言えるくらい充実していました。107回生で一番早く特班特進出来るように頑張っていきたいと思います」

3位 堀内俊介(神奈川)
「何も出来なかったのが悔しいです。今回は前で走りたかったけど、出来なかったので、練習して、力をつけていきたいと思います。目標は先行して、着に絡めるように練習したいと思います。最初は、短距離の経験をつんできた人ばかりで力の差を感じていたけど、少しずつ追いついていけたと思います。同期の新山、吉田と強い人たちに負けないように挑戦していきたいと思います」

4位 簗田一輝(静岡)
「予選、準決勝でいいレースが出来なかったので、決勝は自分の見せ場を作ろうと思ってて、内容は他の3レースよりよかったと思います、結果はついてこなかったってだけで。師匠からバックを取る競走をしろって言われていたので、決勝でそれが達成出来てよかったです。これから先行一本で頑張っていくので、師匠にしっかり練習をつけてもらって、静岡勢を引っ張っていける選手になりたいです」

5位 阿部拓真(宮城)
「決勝は、…うーんって感じですね。前欲しかったけど、思った通りにいけなかったです。前向きにこれが本当の競走じゃなくてよかったととらえて、勉強になったと思います」

6位 志佐明(神奈川)
「単騎戦の難しさと、9車はあまり学校でやってないので難しかったですね。打鐘で真ん中にいたけど、迎え入れると思ってなくて、そこで出遅れた感はありますね。身体の準備は悪くはないと思うので、デビューに向けて、さらに磨きをかけていきたいと思います」

7位 山本紳貴(千葉)
「決勝は小さいレースになってしまいましたね。学校時代、脚力が劣っていることもあって大きいレースが出来ていなかったので、そのつけじゃないけど、新山生徒は毎レース先行にこだわりを持って走っていたので、卒記チャンプにふさわしい選手だと思うので、自分の力を認識して、デビューまで3ヶ月とあっという間だと思うけど、課題は見えているので、まだ強くなれると思うし、先行で勝てるような脚をつくっていきたいです」

8位 小林史也(和歌山)
「デビューに向けて、しっかり練習して、皆に負けないように頑張りたいと思います。目標はデビュー戦で完全優勝出来るように頑張ります」

9位 吉田拓也(茨城)
「自分の中で先行って決めていて、出てからどれだけ粘れるかだったんですけど、バックで捲られてしまったのは、自分の力不足だと思うので、この結果としっかり向き合って、これから力をつけていきたいです。目標は、まずは9連勝してA2にすぐに上がりたいです」


108回生 決勝戦を振り返って

優勝 尾崎睦(神奈川)



「ホッとしています。昨年の卒業記念レースを平塚で見た時から、学校で一番の目標は卒業記念レースだと思っていたので、無事にこの日を迎えることができて、応援にきてくれた皆の前で1番でゴール出来たのは、少しは恩返し出来たのかなと思います。レースはいくつかパターンを考えていたんですけど、後ろからの仕掛けがあるのもわかっていたし、前の三宅生徒が飛びつくのも想定内だったので、後はどこから自分が仕掛けていくかという展開だったので、思っていたパターンの一つでした。あそこから行けば、行き切れると思ったので、思い切って行きました。ビーチバレーをしていた時の仲間がこうやって自分が競輪をしているところを応援に来てくれたのは嬉しいし、自分の活躍している姿を見てもらえれば認めてもらえるのかなと思ったので、まず、この競輪学校時代の最後のレースを見てもらったのは一つよかったかなと思います。今後は、106期の奥井迪選手ような先行を貫いていける選手になりたいので、そのためにはまだまだ脚力が足らないので、その辺は師匠にお願いして、練習でつけていきたいって、デビュー戦では逃げ切って優勝したいと思います。過去の卒業記念クイーンの3名の先輩たちに比べると、自分の脚力は劣っているので、1日でも早く追いつけるように、毎日練習したいと思います」

2位 児玉碧衣(福岡)
「先行って決めていたので、自分のレースが出来たことはよかったと思います。でも、バックで尾崎さんに抜かれて、そこで踏み直せなかったのが自分の足りないところだと思うので、地元に帰ってたくさん練習して踏み直せる脚をつけられるように頑張りたいと思います」

3位 三宅玲奈(岡山)
「力を出し切れるレースを目標にしていて、消極的なレースではなくバック前から自分で仕掛けられたし、あそこで児玉を抜ければ、自分に勝ち目もあったかもしれないけど、でも、結果3着だったので、また今後につなげていきたいです」

4位 福田礼佳(栃木)
「アクシデントがあって、自分の100%を出せなくて、それが悔しくて、悔しくて…。最後の最後は一番悔しいです」

5位 細田愛未(埼玉)
「全然動けず終わってしまって、悔いしか残らないレースでした…」

6位 溝口香奈(奈良)
「ダメでした。悔し涙も出ないような不甲斐ないレースをしてしまったんですけど、デビューしてからは、泣けるようなレースをしたいと思います」

7位 佐藤亜貴子(神奈川)
「決勝戦は何も出来ずに終わってしまったので、脚力が違いましたね。デビューまでしっかり練習していきたいです」


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