■Pickup Rookie
高橋晋也(福島)15333
 武雄モーニング7では、外田心斗が豪快にカマして2着を大差引き離すひとり旅。“モーニング”で3場所連続の完全Vで特班を遂げると、同日の8月18日に高橋晋也(写真)も9連勝で特班。チャレンジを卒業した。
 「今は伊豆のナショナルチームで練習をしています。僕はBチームですけど、Aの新田(祐大)さんたちとも練習できる。キツいですけど、これ以上ないっていう環境だと思います」と、先のオールスターを制した新田とも汗を流す高橋。初日、2日目を危なげない先行策で押し切った。
 「決勝は同期が相手だけど、自分の力を信じて特班は意識をしないで走りたい」
 115期4人がコマを進めた決勝は、5番手からのまくりで次元の違う上がりタイムを叩き出し同期の寺沼拓摩を8車身ちぎる完勝劇だった。ナショナルチームで磨かれたダッシュなら、A級1、2班のステージが壁になることはなさそうだ。


高木 佑真(神奈川)15399
 デビュー2場所目の奈良2日目に、逃げ切りで初勝利。伊東、奈良をともに優出とまずまずの滑り出しで、高木佑真(写真)がホームバンクの川崎GIIIナイターを迎えた。
 「初めての地元で師匠(白戸淳太郎)も一緒なので緊張します。まだ33バンク(伊東と奈良)しか走ったことがないので、400バンクだと感覚が違うと思うんですけど、練習通りに走れれば大丈夫だと思います」
 シリーズを2461着。3日目の準決は先行策で6着に沈んだものの、最終日はカマシ気味に主導権を奪って、そのまま押し切った。
 「最終日は先行できて、勝ち切れたので良かったです。日ごろから練習してるカマシをやりたくて、それでしっかり逃げ切れました。もちろん1周半(駆けて)逃げ切れる脚はつけていきたいけど、ダッシュ力がないのでカマせれば自信になる。今回は地元で決勝を走りたかったけど、最終日が1着で良かったです」
 続く高松は決勝進出ならずの541着。まくりで最終日に勝ち星を挙げたが、内容的には不満が残るものだろう。次回、9月9日からの岐阜シリーズに期待したい。

鈴木 樹里(愛知)15402
 ホームバンクの豊橋でデビュー果たし、最終日には先行策から押し切って初白星を飾った鈴木樹里(写真)。卒業記念クイーンで在校2位と周囲の期待も高いだけに、プレッシャーもはかり知れない。その後は高知を145着で優出、順調かに思われたが、岐阜565着、続く直近の大宮を667着。大きい着が続いている。
 「まだ競走に全然慣れていなくて…。自分の力を出せていないです。学校の時とはレースの感覚が違って難しいところがある。自分の持ち味はダッシュなので、まくりが得意。ただ、レースではしっかり自力を出して、できれば先行もしたい。だから、いまは1周モガける脚をつけることを意識して練習してます」
 大宮の2日目には仕掛けた高橋朋恵後位、2番手の好ポジションも大久保花梨にかぶって不完全燃焼。
 「思うようにレースができないです。番手にはまったので踏むのをやめてしまった。あとから映像で確認したら、やっぱり自力を出すなら、はまらずに叩かないとダメですね。もっと積極的に自力で仕掛けたい」
 まだまだプロ生活は始まったばかり。次回、9月9日からの平塚FIで巻き返したい。

情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved