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「真っ向勝負」この一言に尽きる。競輪学校の歴史の中でも、とりわけ先行意欲に燃えた競走をする期である。先行を勝利への確かな手段として捉え、自ら主導権を取り逃げ切り勝ちを狙う。彼らには、タナボタを待って勝ちを拾おうという意識など全くない。強者と対戦する時も、怯むことなく迷わず先行を狙い、正々堂々勝負を挑む。他人の競走を妨害することなく、自分の持ち味を出し切ることに全力を注ぐ。清々しさと闘争心溢れる真っ向勝負を見せてくれるのが94回生である。 |
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先行争いが激しさを増す中で、ケタ違いの脚力を見せつけているのが鈴木雄一朗(東京)と岩本俊介(千葉)の2名だ。
鈴木生徒は、大学時代にスプリント、ケイリン種目で4度の優勝を飾る。競走訓練でもそのオールラウンダーぶりを発揮し、先行・捲りで勝ち続けた。瞬間でピークに達するダッシュ力だけでなく、先行態勢から逃げ切る持久力も傑出しており、一度波に乗せるともう止められない。さらに、70回を超える競走回数のうち、着外が僅か一ケタ台であった。とにかく強い。憎らしいほど強い。
岩本生徒は、大学時代に陸上短距離種目を得意としたスプリンター。強くなりたい一心で徹底的に先行力を鍛えあげた。打鐘後1周半を先行して逃げ切る脚力は圧巻。日を追う毎に威力を増している。ホーム・バックを取った回数も驚異だが、全17勝のうち先行1着が16回と、一貫した徹底先行ぶりを実績でも示した。心技体全てが充実している。狙ったモノは必ず獲るのが、この男だ。
この2名に迫るのは、坂本貴史(青森)だ。父・勉(S級1班、57期)のDNAを受け継ぎ、先行・捲りと自在な戦法で対戦相手を凌駕する。在学中、ジュニア世界選(メキシコ)、タスマニア・スポーツカーニバル(オーストラリア)に日本代表選手団として派遣され、世界の強豪を相手に大健闘を見せた。記録会でも発揮した、強靭で粘り強い地脚が唸りをあげてゴールへと突き進む。 |
鈴木生徒 |
岩本生徒 |
坂本生徒 |
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上記3名に待ったをかける精鋭たちを紹介しよう。
常に先行を意識した競走を重ね、第2回準トーナメント2着の藪田貴幸(茨城)、先行・捲りと自在に動ける脚力を鍛え、第2回準トーナメント優勝の阿部大樹(埼玉)、ジュニア世界選日本代表にも選抜され、第1回トーナメント競走2着の脇本雄太(福井)、先行1着8回を含め、圧倒的な先行回数を誇る佐川翔吾(大阪)、瞬時のダッシュ力から豪快な捲りで着をもぎ取る宮﨑康司(香川)らが台風の目となり、卒記レースを一段とヒートアップさせる。 |
藪田生徒 |
阿部生徒 |
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70回を超える競走訓練の結果、在校成績10傑に輝いた生徒も見逃せない。
2度のトーナメント競走で決勝進出し、大一番には滅法強い岡光良(埼玉)、第1回準トーナメント競走優勝、登坂王決定戦でも際立つ脚力を見せた鈴光洋彦(岡山)、第1回・第2回準トーナメント競走決勝進出の須永優太(福島)、第2回準トーナメント競走決勝進出の岩崎大和(茨城)、第1回登坂王決定戦2位の猪狩卓男(福島)、先行・捲りを中心に24勝を挙げた岩本純(岡山)、持ち前のダッシュ力を武器に威力抜群の捲りを決める前田義和(鹿児島)、競走展開に左右されず着に絡む粘りを持つ佐藤康恭(福島)が、実戦での強さを証明する。 |
岡生徒 |
鈴光生徒 |
須永生徒 |
岩崎生徒 |
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僅か1年という訓練期間で、著しく成長を遂げた生徒を挙げてみよう。
積極的に先行を狙う姿勢が実を結び、第2回トーナメント競走3着の内田玄希(東京)、第2回登坂王決定戦3位、第2回トーナメント競走2着の屋良朝春(東京)、陸上競技で培った技能を活かし、先行出来る脚力を鍛えた吉澤賢(千葉)、先行勝負を挑み続ける貪欲さが勝利に結びついてきた加賀山淳(千葉)、記録会で幾度もA評価を達成し、自力を使った競走に徹した山田庸平(佐賀)らが、急成長の勢いそのままに挑戦状をたたきつける。 |
内田生徒 |
屋良生徒 |
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各訓練で随所に表れた、秀抜な能力を持つ生徒たちにも注目したい。
全5回の記録会のうち、1000mで1分7~8秒を4度も叩き出した阿久津浩之(群馬)、第1回登坂王決定戦優勝、回生対抗登坂トーナメント3位の愛敬博之(愛知)、厳冬期を含む記録会で3連続A評価を達成した竹田慎一(富山)は、いずれも安定したダッシュ力と持久力を兼備する。今回生トップレベルの非凡な能力を存分に発揮し、上位へ挑む。 |
阿久津生徒 |
愛敬生徒 |
竹田生徒 |
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5月22日 |
入学式 |
5月22~23日 |
試走記録会 |
6月22日 |
行動訓練班対抗競技会 |
7月6日 |
開校記念ロードレース大会・体育祭 |
7月17~18日 |
第1回登坂王決定戦 |
8月6~7日 |
第1回記録会 |
8月28日 |
組対抗自転車競技大会 |
9月4日 |
競走訓練開始 |
9月18~19日 |
第2回記録会 |
9月21日 |
第2回登坂王決定戦 |
10月10日 |
93・94回生対抗登坂トーナメント |
11月21~22日 |
参加実習(千葉競輪場) |
11月29~30日 |
第1回準トーナメント競走 |
12月10~11日 |
第3回記録会 |
12月12~13日 |
第1回トーナメント競走 |
1月23~24日 |
第2回準トーナメント競走 |
2月12~13日 |
第4回記録会 |
2月14~15日 |
第2回トーナメント競走 |
3月6日 |
94・95回生対抗登坂トーナメント |
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