『函館競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:6月7日


 渡辺晴智の優勝で幕を下ろした宮杯から4日、明日からは函館競輪場開設58周年記念「黒船杯争奪戦」が始まる。前検日の今日は宮杯でも決勝に進んだ神山雄一郎、手島慶介らSS班4名を始め、99名が無事に身体、車体検査を終了。明日から始まる戦いに備えた。
 場内では様々なイベントをご用意しています。開催中は毎日、唐揚げ、フランクフルトやかき氷などの縁日や藤巻昇氏によるレース解説予想会(8、10R終了後)。各日定員10名様にはバンク内でのレース見学も予定されています。【お問い合わせは(株)アリエル 0138-45-8898】さらに明日はお笑いコンビ、ザ・たっちによるお笑いライブが5、9R終了後の2回催されます。明日は函館競輪場へご来場ください。


<1R>
原田隆選手
原田隆選手
   オープニングの1R1番車は原田隆(写真)が務める。本人も調子を上げており、「光栄です」と意気込みは十分だ。
 「ちょっと伸び悩んで来てたので、前田(拓也)さんに相談して年明けからはたまに一緒に練習するようになった。良くなってきたのはそれから。もっと早く気付けば良かったんですけどね。調子は良いし、遠いところへ来たから、前回の大垣記念よりは良い成績を残したい」


<2R>
 2Rの高橋京治も5月防府FIで決勝に乗るなど成績はまずまずだ。
 「防府のあと、練習中に落車してしまった。不安を抱えて大宮FIに行ったけど、最終日に1着が取れたし、まずまずじゃないかな。まだ違和感はあるけど、展開が向いてくれればいいね」


<4R>
 4Rは5月大垣記念で決勝に進んだ森田達也が人気を集めそうだが、本人の表情は浮かない。
 「調整失敗ですね。前回のあとに腰痛が出てほとんど練習はできてない。今回は走ってみないと分からないですね」


<5R>
 5Rの宮越孝治はなかなか調子が戻ってこないが、今回から使用する小倉竜二のフレームに好感触を得ている。
 「前回(大垣記念)の落車でフレームを修理に出してるので、練習で使ってた小倉さんのフレームを使います。練習では最近になく良かったし、良い感じだと思いますよ」
 中曽直彦も前2場所とは別人の走りが期待できそうだ。
 「4月は4本走ったし、5月は風邪で調子を崩して調子が落ちてた。最近になってやっと練習できるようになったし、今回はまだやれると思います。明日は2月に1着を取らせてもらった同期(大沼孝行)君とワンツーを決めたいね」


<6R>
倉野隆太郎選手
倉野隆太郎選手
   6Rからは選抜戦。このレースは5月のあっせん停止から復帰戦となる倉野隆太郎(写真)の走りに注目が集まる。
 「誘導員の早期追い抜きを11回やって、あっせんが止まりました。考えもんですけど、僕は出てナンボの選手なんで。1カ月の間にしらびそで2回高地トレーニングもやってきたし、仕上げてきました。その成果が今回出ればいいですけどね」
 吉永和生は前走の別府FI敗者戦ながら2勝と復調気配を見せている。
 「前回のピンピンで吹っ切れたし、調子は戻ってきてますね。チャンスが来ればモノにできる脚にはあると思います」


<7R>
高谷雅彦選手
高谷雅彦選手
   7Rはなかなかスランプを脱出できない高谷雅彦(写真)に心強い援軍がそろった。
 「宮杯から練習はできてないし、調子は成績どおりです。良くなっては来てるんですけどね。しかも函館の相性もさっぱりなんです。みんなに『また来たの? 今回は頑張れよ』って言われます。でもマイナスとマイナスでプラスになるように頑張りますよ」
 松本一成は3月のダービーから確実に復調している。
 「練習でも踏めるようになってきたし、だいぶ良くなってますね。函館に苦手意識はないし、頑張ります」


<8R>
杉浦康一選手
杉浦康一選手
   8Rは細切れ戦。北日本勢の先陣を切る金澤竜二は、「中1週間だけど、雨が多くて2日しか練習できてない。調子は走って見ないと…」と控えめなコメント。
 一方、準備万端とばかりに気合が入るのは地元の杉浦康一(写真)だ。
 「前回から3週間空いて、練習もできました。練習はできてるし、決勝に乗った川崎記念と変わらない状態だと思う。初日から頑張らないとね」
 赤井学はそろそろ上昇気流に乗りたいところ。
 「少しずつ良くなってるけど、波がありますね。今回は追加を断って3週間練習してきたし、そろそろ上げていきたい。去年の今頃は記念でも決勝に乗ってたのにね」


<9R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
   9Rからは優勝候補が目白押しの特選がスタート。宮杯組は中3日での参戦となるが、稲垣裕之(写真)は「みんな同じ条件。言い訳にはならない」ときっぱり。
 「宮杯は準決勝で負けたけど、良くも悪くも楽しかった。もう一度、ラインの大切さを認識させられるシリーズだったしね。改めて競輪が面白いなと感じました」
 藤田竜矢は5月西武園FIで優勝、続く高松FIで準Vと成績を上げている。
 「調子はまあまあですね。練習はやってるけど、記念に向けてやっても空回りしてしまうので。函館は久しぶりだし、まずは走ってみてからですね」
 宮杯で準決勝まで勝ち上がった藤野光吉は「昨日ようやくメシを食いました。宮杯から間隔がないので、ちょっと乗ったくらいだけど体調は戻ってきてますね」と体調を崩していた宮杯よりは上向きの様子だ。


<10R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
   10Rには地元のエース・菊地圭尚(写真)が登場する。宮杯は失格で途中欠場となっただけに、最近の悪い流れを地元戦で断ち切りたい。
 「調子自体は悪くないんだけど、流れが良くないですね。4月平FIの落車の影響も全く無いわけじゃないし。ただ明日は人の後ろだし、人の後ろで流れに乗れるようにしたい。地元はファンの声援がすごいので、期待に応えられるように頑張ります」
 海老根恵太も優勝候補の一角を占める自力型だが…。
 「宮杯からはほとんど休んで、自転車には昨日バイクを使って乗っただけ。自力ではやってないですね。(渡辺)晴智さんや(佐藤)友和の欠場でチャンスはチャンスだけど、自分の状態も…。出場するからには頑張りますけどね」
 宮杯では惜しくも優勝を逃した手島慶介はいつもどおり冗談を交えて記者の質問に答える。
 「宮杯のあとはショックで寝込んでました(笑)。宮杯でフレームを壊したり、宇都宮記念で落車したりだけど、いい方に考えるしかない。函館は大好きな競輪場だし頑張ります」


<11R>
山田敦也選手
山田敦也選手
   11Rは山田敦也(写真)が地元勢のトリを飾る。
 「宮杯のあとは疲れもあったし、調整程度でゆっくり乗ってきました。調子はバッチリではないけど、ここまで来たら頑張ります。今回だけは気持ちで乗り切りたいですね」
 宮杯では連日主導権を握った矢口啓一郎も疲れを取っての参戦だ。
 「久々に4日間先行したので、直前は何もせずに疲れを取ってきました。疲れはないですね。ここが終われば空くので、しっかり練習するつもりです」
 坂本健太郎も不気味な存在になりそうだ。
 「ちょっとずつ調子は落ちてると思うけど、流れが良いですね。直前は1週間空いて、ちょうどいい位の練習ができました。函館は良かったり悪かったりだけど、どちらかと言えば好きなバンクですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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