『青森競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:9月23日


 青森競輪開設57周年記念みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦(GⅢ)はいよいよ2日目に突入。本日は優秀戦「八甲田賞」をメインに、準決勝進出をかけた二次予選競走が行われた。優秀戦は機動型がそろったスピード勝負を荒井崇博が制し、明日以降へ弾みを付けた。

 尚、明日24日も場内イベントは満載。すぴRitsが登場し、来場者をお出迎え。エキシビジョンレース(9R発売中)や伊藤克信さんとの車券バトル、サイン会&写真撮影会などが行われます。他にも競輪選手との対決コーナーやおもしろ競輪教室など企画は様々。是非とも本場にお越しください。



<5R>
古田義明選手
古田義明選手
   5レースからは二次予選競走B。木村勉が橋爪亮の番手・高橋義彦に競り込んで隊列がもつれると、梅澤謙芝がひとまくり。ゴール直前で梅澤マークの古田義明(写真)が抜け出した。
  「恵まれました。展開が良かった、それだけですよ。バンクは昨日は重く感じたが、今日は軽かった。最近は1着を取れていなかっただけにこの1勝は素直に嬉しい。これからの良いきっかけになればいいですね」
  後続がもつれたが橋爪亮が3着に粘り準決勝Cに駒を進めた。「前回の久留米の初日でも梅澤さんに同じ展開でまくられてしまった。悔しいですが、それでも何とか3着に入れた。明日も頑張ります」


<6R>
 6レースは近畿勢を追走した守田秀昭の選択が成功。直線ではコースを見極め突っ込み、ゴール前強襲で1着をさらった。
  「展開が良かったとはいえ、コースも掴めたし、良く見えていた。準決Aは久々。この流れを大事にしたいですね」
  芦澤大輔は、山岸正教が先頭で最終ホームを通過するとすかさず巻き返したが、後続に交わされて4着に沈み「ホームでも山岸さんが流していたから、これではペースになってしまうと思い慌てて踏んだ。出切ったけど差されては…」と反省の弁。


<7R>
 7レースは先行した東北ラインを小川将人がまくると、中部三番手の大庭正紀が大外を強襲した。
  「今日は自分の力では無く展開任せでしたね。最後はインコースに前の服部君が行ったし、ごちゃごちゃしていたから外に行った。届くか分からないが思い切り踏みました。よく届いてくれたね」
  2着には鈴木愼二が入線。北勢追走から、直線でコースを見つけて突っ込んだ。
  「先手ラインからの組み立てと決めていたし、伊藤君が行ったから迷わずラインに付かせてもらった。最後はコース見る余裕もあった」


<8R>
内田慶選手
内田慶選手
   8レースからの二次予選A競走では、合志正臣と田中誠が落車するアクシデントが発生。レースは主導権を握った藤田竜矢が後続のもつれを尻目に快調に駆けると、直線で内田慶(写真)が抜け出し快勝。
  「記念の1着は去年の地元記念以来だし久々。今回使っている新車は感じ良く踏めている。今日は何もしていないし藤田君が頑張ってくれたおかげ。彼とは期こそ違うが学年が一緒。仲も良いし明日も一緒なので頑張りたい」
  藤田竜矢も2着に粘り関東コンビでワン・ツー決着。
  「田中君が突っ張ったり、粘ったりしても対応しようと思っていた。あと稲垣さんの動きも警戒していました。だけど両者とも中団争いだったし、自分のペースで駆けられました」


<9R>
尾崎剛選手
尾崎剛選手
   9レースは地元の小橋秀幸が積極策。小橋が最終バック過ぎにタレ気味になると、満を持していた高谷雅彦が番手から発進。吉田のまくりも凌ぎ切り1着をゲットする。
  「小橋君が積極的に行ってくれて有難かった。今日は小橋サマサマ。バンクは昨日よりは軽かったが、脚は少し重いかな…。あと2走、結果が出れば良いけど、とりあえず明日に集中しないとね」
  青森コンビ追走の尾崎剛(写真)が2着に流れ込む。本人も意外?な展開に「展開自体は『まさか』とは思わないが、僕が2着なのが『まさか』ですよ(笑)。このメンバーで2着に入れて嬉しい。大満足です。準決Aは初めて。明日も力を出し切れれば」と戸惑いつつも笑顔が絶えない。
  巧みなコース取りで3着を確保した室井竜二は「踏むコースも見えたし、良く伸びた。調子もまずまず」と話しており、堅調をキープしている様子。
  先行した小橋秀幸は地元先輩の勝利に貢献し「勝ち上がれなかったが、高谷さんが勝ってくれたし良かった」とサバサバ。


<10R>
石毛克幸選手
石毛克幸選手
   10レースは先行した飯野祐太に乗った佐々木健司が、三角で後続の反撃を猛ブロック。その勢いで抜け出しそのまま直線も鋭く伸びた。
  「飯野を残したかったのだが、石丸が横まで来ていたし、地元だったから思い切って早めに行かせてもらった。石毛もいて最後はどうなるか分からなかったが、思い切り踏んだ。今日も飯野の踏み出しにしっかり付いていけているし、脚は出来ている」
  2,3着に入ったのは石毛克幸(写真)加藤圭一の南関コンビ。内から佐々木のブロック、外からは石丸のまくりと不利な形勢ながらも、耐え凌いだ。
  石毛は「佐々木さんがあんなにもってくるとは思わなかった。あれさえなければ一着が取れる展開でしたね」
  加藤も「うまく中団が取れたし、あとは石毛さんに付いていければ何とかなるかと思っていた。それにしても三角はきつかった。良く頑張れたと思います」とそれぞれ競走を振り返る。
  石丸寛之はまくりが届かず惜しくも4着に終わる。
  「三角手前で石毛のスピードと合ってしまった。後方に置かれていたし、佐々木のブロックもきつかった」


<11R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   最終11レースは優秀戦「八甲田賞」。レースは矢口が先頭のまま、一本棒の態勢で最終ホームを通過すると、関東勢後位からの組み立てとなった荒井崇博(写真)がバック過ぎからひとまくり。ゴール直前で矢口を捕らえて快勝した。
  「仕掛けたタイミングは抜群だった。今日は単騎戦だったし、ごちゃごちゃと考えずに気楽に行けた。矢口がカカッていたし駆けやすかった。あそこに俺がいれば、別線も仕掛けづらいでしょ」
  3着の佐藤友和(写真)は、三角で荒井の仕掛けに乗るかたちとなった。
  「今日の作戦は前を取ってまくりでと思っていた。荒井さんをまくりたかったが、反応が早かった。あと矢口さんにあんなダッシュをされては出切れませんよ」
  連日、矢口マークの後閑信一は「矢口は日に日に強くなっている。明日も矢口と一緒だし、4日間一緒に乗れるように頑張りたい」と矢口の状態に太鼓判を押し、明日の準決突破へ闘志を燃やす。
  有坂直樹も「疲れるよホント。今日も離れそうだったし。佐藤も凄いが矢口も強いよ」と矢口の強さに圧倒された模様。
  矢口啓一郎は4着に終わったが、抜群のダッシュ力を披露し、レースを作った。
  「五十嵐さんの出方が気になったが、主導権を握ってからはいつも通り駆けられた。今はコンディションが良いし、駆けていて充実感がある」と話す。今日のレースは他の機動型には脅威となったはずだ。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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