『青森競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:9月19日


 オールスターから中3日。息つく間もなくグレードレースが開幕する。今日は青森競輪場開設58周年記念「みちのく記念競輪」の前検日。8名のSS班を筆頭に、99名の精鋭が縄文バンクに集結した。
  明日20日には滝澤正光氏によるトークショー(11:20~ 13:53~)、津軽三味線ミニライブ(12:46~ 15:11~)、「PKJパフォーマンス」(バンク内)などの多彩なイベントをご用意しております。先着1,000名様には青森競輪場オリジナルどら焼きをプレゼント。環境抜群の本場にぜひお越しください。


<1R>
宿口陽一選手
宿口陽一選手
   スタートアップの1Rはいきなり好カードとなった。得点上位の宿口陽一(写真)は、「7月別府で優勝した後、一本競走を休んだので間隔が一カ月ぐらい空いてしまいましたけど、練習の感じは悪くなかった。でも、その後の花月園と奈良の間が詰まっていて、思うような調整ができませんでしたね。三和(英樹)さんのレースはあまり見たことがないんですけど、数字を見るだけでも強いって分かりますよね。気を抜かずに走ります」


<2R>
 今回が長欠からの復帰戦となった渡邉満(2R)は、前走の松阪で骨折していた。しかも背骨を折る重傷…。
  「腰椎の圧迫骨折でした。神経とかに触れる部分じゃなかったのが不幸中の幸いですね。自転車に乗れるようになったのは10日前ぐらい。本当はもう少し休んでもよかったんですけど、青森とは抜群に相性がいいので復帰をここにしました。せっかく来た記念のあっせんですしね。何とか4日間、走り抜きたい」


<3R>
伊藤成紀選手
伊藤成紀選手
   3Rの伊藤成紀(写真)は、ほぼ二分戦のメンバー構成を前にして複雑な表情を見せる。
  「本当は中団をさばいて仕掛ければ楽なのかもしれないですけどね。でも、今は先輩にも力で勝たなきゃダメと言われてるし、ポイントを逃さず仕掛けることだけを心掛けています。明日も相手がどうとかじゃなく、自分の力を出し切れるところから仕掛けたい。勝ちを狙うのはそれからですね」



<4R>
 4Rでは森川剛が自信のコメント。番組を見て思わず笑みを浮かべた。
 「やりやすいメンバーだと思います。松戸記念の後にフレームを替えたんですが、これがドンピシャでした。硬すぎないのでギヤもかけられるんです。替えてから確定板を外した8月小倉初日の9着と9月小松島初日の4着はイン粘りなんです。今となってはなんで粘ったのか分からないんですが、それ以外のレースではしっかり自力で結果を出せているので、今回は初日からしっかり自分でレースを作っていきますよ」


<5R>
  本村隆文(5R)は「絶」の字が付く不調に陥っている。今回は追加での参戦となったが、「見ての通りの状態です。配分が空いていたんですが、追加を受けられて、かえって良かったと思ってますよ。これ以上は悪くなりようがないし、開き直って走れる。4日間、自力を出してスッキリしたいですね」と前向きだ。


<7R>
安東宏高選手
安東宏高選手
   安東宏高(7R・写真)はベテラン勢がラインを固めるレースに緊張の面持ち。
  「今回は単独での練習をメインにしてきました。ゆっくり距離を乗りましたね。バンクでの練習にはこの後に復帰できればと思っています。今の自分があるのは先輩たちのおかげなので、下手なレースはできませんね。何とかラインで上位を独占できるように走らないと。どんな形でもハナに立つレースをしたい」



<8R>
高谷敏史選手
高谷敏史選手
   8Rは高谷敏史(写真)が大役を任された。
  「(高谷雅と)連係するのは初めてです。何が何でも先手は取らなきゃというプレッシャーはありますね。直前にバンクで高谷雅さんと会ったので何度か一緒にモガかせてもらいました。練習は弱いと聞いていたけど、そんなことはない。本当に強かったですよ。迷惑をかけないよう走ります」


<9R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
   特選を走る27名の選手は、ほぼ全員がオールスターからの転戦だ。まずは9Rの岡部芳幸。準決勝で惜敗し親王牌に続くG1優参はならなかったが、手応えは得てきたと言う。
  「最終日の9着は残念でしたけどね。でも目標だった準決勝Aに乗れたし、そこで勝ち負けを争えたので、悪くはなかったと思います。力も出し切れました。地元に帰ってからは訓練日にロードレーサーに乗ったぐらいの練習ですね」
  石橋慎太郎(写真)は青森バンク初見参。オールスターでも絶好調だっただけに、今回もVの期待は大きい。
  「6年の選手生活で(青森は)初めて。アマチュア時代にも走ったことがないので、今日、明日の練習で感触をつかみたいですね。状態は周りが言うほど良くはない。ピークは宮杯あたりでしたね。そこと比べちゃうから物足りなく感じちゃうのかな…」
  菊地圭尚は北ラインの先導役。オールスターでも1勝を挙げているが、「(欠場した)向日町記念の直前にギックリ腰をやってしまい、それから軽めの練習しかできていないんです。一時は全くかがめない位まで悪化しちゃいましたからね。今回は疲れを取るぐらいの調整で来たので、まずは走ってみないと…」


<10R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手 紫原政文選手
紫原政文選手
   10Rには平原康多が登場。オールスターでは同期の故内田慶選手の悲劇もあり「ファンの皆さんには申し訳なかったんですが、レースにならなかった」と見せ場なく終わったが、「今回は気持ちをしっかり切り替えてきました」と気丈に語りレースに臨む。
  山田裕仁(写真)はオールスターをふり返り「地元地区の特別競輪だったのでかなり集中して仕上げていったんですけどね。肉体的な疲れはあると思うけど、あんなに仕上げていったのに、あの程度の結果しか残せなかったという精神的な疲労感が強いですね。それを払拭する意味でも、明日はしっかり自力で動いていきたい」。
  オールスターで準優勝。年頭に掲げていたSS班入りどころか、グランプリ出場も視界に入れた紫原政文(写真)は気合十分。
  「もう一つ高い目標ができたのは素直に嬉しいですね。プレッシャーと感じることなく、楽しんで走りたい。正直、オールスターが終わってホッとしたのはあるけど、また気持ちを入れて走らないとね。この後に控えている地元の共同通信社杯でグランプリを決められれば最高です」


<11R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手 濱田浩司選手
濱田浩司選手
   最終レースは地元3人、特に佐藤友和と有坂直樹に人気が集中しそうだ。オールスターで復帰後初のビッグ優参を果たした佐藤友和(写真)は「前回で復活をアピールできたでしょう。少なくとも僕はそう思ってますよ。去年もオールスターで決勝に乗って、ここ(青森)を走ったけど、その時と状況は全然違いますよ。今年は悪いイメージを持って来てませんからね。しかも、今年優勝しているレース(東王座、函館S)はどっちも中三日で入っているんです。ゲンを担ぐ意味でも今回は楽しみですね」と笑顔を見せた。
  濱田浩司(写真)は鼻息が荒い。満を持して臨んだはずのオールスターで不甲斐ない成績を残したが、ここを雪辱戦と位置付ける。
  「岸和田で優勝して、気分良く練習に戻れたんですけど、つい張り切ってしまった。オールスターで今一つ振るわなかったのはそれが原因だと思います。今回は何もやってないし、体の疲れは取れている。練習の成果がここで出てくれるでしょう」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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