『青森競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:9月3日
 青森競輪開設62周年記念みちのく記念競輪「善知鳥杯争奪戦」は後半戦となる3日目を迎え、準決勝3個レースをメーンに熱戦が繰り広げられた。最終レースは深谷知広が9着に敗れる波乱となったが、長塚智広をはじめ、佐藤友和、成田和也に平原康多らベストナインが出そろった。明日の決勝戦でシリーズの頂点を決める。
 最終日も鳴海昭仁の三味線ショー(13:23~)、吉岡稔真氏によるトークショー(13:57~)など場内イベントは満載。ぜひ、青森競輪場へ足をお運びください。
<9R>
長塚智広選手
長塚智広選手
坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
 準決勝一発目のレースを制したのは長塚智広(写真)だ。目標の矢口啓一郎は不発となったが、3番手に切り替えて直線一気。シリーズ3連勝で完全Vに王手をかけた。
 「矢口君が頑張ってくれたおかげで展開が向きました。十文字さんと3人で決まらなかったのが残念です。前にいた成田君も強いんで厳しいかと思ったけど何とか勝てました。4連勝はなかなか難しいと思いますが、決勝も優勝を目指して頑張ります」
 坂本亮馬(写真)が後方からのまくり追い込みで2着に強襲した。
 「矢口さんも中団が欲しいですからね。本気で踏んだけど、ギアの差もあって出切れなかった。あとは落ち着いて脚を溜めていきました。コーナーで膨れて届かなかったけど、長塚さんを抜ける感じはありました。腰の治療もできているし、日に日に感じは良くなっています」
 番手絶好の成田和也は3着で決勝進出を果たした。
 「(高橋)陽介が前で頑張ってくれたので、一緒に決勝に乗りたかったんですけどね。矢口はけん制で止められて、後ろに長塚がいるのも分かっていたけど、先に踏まれてしまいました。サラ脚で4コーナーを回れればいいんですが、そうはいきませんからね。脚は問題ないと思います」
 地元の高橋陽介は先行策で力を出し切った。
 「展開は良かったんですけどね。ちょっと焦って踏んでしまった。ホームで流して、バックが向かいだったので、踏み上がらなかったです。でも、今日のメンバーでは力不足ですね」

<10R>
平原康多選手
平原康多選手
佐藤友和選手
佐藤友和選手
 平原康多(写真)が人気の北日本勢に完勝。中団から圧巻のスピードで前団を飲み込んだ。
 「(佐藤)友和は番手から出れるので、4番手はしっかり取ろうと思っていました。無我夢中で無理やり仕掛けていった感じです。綺麗に回せてはいなかったけど、友和のところを越えられて良かったです」
 平原マークの中村淳は佐藤友和にからまれながらも懸命に耐えて3着に入った。
 「平原君はさすがです。追い切れずに外に浮かされてきつかったです。最後は必死でしたね。2着に入れたと思ったけどダメでした」
 2着の佐藤友和(写真)は反省の言葉に終始する。
 「(飯野)祐太はかかっていたんですけどね。平原君のスピードが良くて無理でした。あとは中村さんのところを飛ばさないといけないんですけど、あたっても返されてばかりでした。全てにおいて反応が遅れている感じ。反省のレースです。今回は思い通りに動けていない」

<11R>
新田康仁選手
新田康仁選手
佐藤康紀選手
佐藤康紀選手
 人気を集めた深谷知広は中団の内に詰まって大敗。新田康仁(写真)が外併走から力強くまくって快勝した。
 「深谷との対戦を楽しみにしていたし、先行、まくりで勝負しようと思っていたんですけどね。深谷が引かないから意地になって中団で勝負しました。飛び付き含みのレースになると思ってギアを4.08に下げたのが結果的に良かったです。明日もしっかり自力で優勝を狙います」
 望月永悟が2着に流れ込み、静岡ワンツーを決めた。
 「新田さんが強かったです。ゴチャつく展開になったけど、しっかり付いていけてるから悪くない。決勝にせっかく乗れたし、チャンスがあれば一発狙いたいですね」
 佐藤康紀(写真)は地元の意地で3着に食い込んだ。
 「前が頑張ってくれたおかげです。レースは見えていたし、余裕もあったんですけどね。みんな強くて脚が違う。でも、何とか決勝に乗れて良かったです。決勝の北日本は2年連続同じ3人で同じ並び。3番手で頑張ります」
 深谷知広は持ち味を出せずに大敗を喫した。
 「想定外のことがいくつも起きてしまった。調子が良すぎて落とし穴にはまった感じですね」
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