『いわき平競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:3月18日
いわき平競輪場開設59周年記念「いわき金杯争奪戦」が明日19日に開幕する。地元福島が誇る山崎芳仁、伏見俊昭のSS班2枚看板を筆頭に、ダービー王の栄冠を手にした村上博幸、雪辱を誓う武田豊樹らトップレーサーが集結。明日からの4日間は目の離せない熱闘が繰り広げられること間違いなしだ。
いわき平競輪場では多彩な催し物で皆様のお越しをお待ちしております。カーニバルプラザ内特設ステージでは阿部道さん、工藤元司郎さんによる予想会が行われます。また、期間中は雑誌「JJ」4月号、「Number」3月18日号の該当ページを提示された方は入場無料。みなさんお誘い合わせの上、ぜひ競輪場にお越しください。
<1R>
正規配分では2度目の記念参戦となる
山田和巧
。前回の落車は気がかりだが…。
「せっかくの記念配分なんだから、走れないような状態では参加しませんよ。幸い怪我は軽かった。田川先輩と一緒のレースなので頑張りたいですね。少しでも上のレースで戦いたいので、G3開催は気合が入ります」
<2R>
松岡慶彦
は番組を見るなりホッと胸をなで下ろす。
「須賀君と一緒ならいいなと思ってたんですよ。最悪、1人なら自分で動くことも考えていたんですが、初日から目標がいると嬉しいもんですね。2月玉野で落車した影響は多少残っているけど、走れるレベルだし大丈夫」
<3R>
向日町記念で初日を突破、2月観音寺、3月西武園と予選で連勝中の
小林弘和
は笑顔を見せる。
「去年、ここ(平バンク)は来たばかりです。やっぱり逃げた方が成績は安定しますね。ここも先行基本で戦いたい」
<4R>
92期対決に注目が集まる。追加参戦の
稲吉悠大
は「ここのところ初日は良いレースができているんだけど、準決勝になった途端にダメですね。もう少し展開を作れれば…。でも、だんだんレースには参加できるようになっているし、上向いていると思います」と話す。
一方、
安部貴之
は「僕は僕のレースをするだけ。意識しちゃうことはないけど、お互いに手の内は分かっているからかえって走りやすいんじゃないかな」と冷静に分析している。
<5R>
鈴木規純選手
地元福島からはただ1人の予選スタートとなった
鈴木規純(写真)
。緊張の色は隠せない。
「最近は展開に恵まれてるだけですよ。去年は腰が痛くて散々でした。年に10回のぎっくり腰。ようやくいい整体に巡り会って調子が上がってきました。それにつれて展開も向くようになってきた感じ。実は、地元記念を走るのは初めてなんですよ」
<6R>
古屋琢晶選手
2カ月近くの欠場から復帰した
古屋琢晶(写真)
は徐々に良化の兆しを見せている。
「山梨はまだ寒いけど、雪もないし練習自体はしっかりできています。明日は関東が多い組み合わせだし、しっかり自分のレースをしたいですね」
<7R>
前回の3月松阪でS級初優勝を達成した
鈴木誠
は「気分良く地元の記念を迎えられましたね。調子は悪くないと思いますよ。練習グループの若い子たちに引っ張ってもらっているおかげですね。年頭に調子を崩したんですが、気温が下がったのにギアを掛けたままだったのが原因だったみたいです。もともと大ギアを踏むタイプじゃないけど、今の3.69が合っているみたいですね」と気合を見せる。
<8R>
倉野隆太郎選手
F1戦を連覇してきた
倉野隆太郎(写真)
は好調の理由をこう説明する。
「練習内容とか、競走に関しては特に何かを変えた訳じゃないんです。強いて言えば、練習も競走も焦りをなくしたということぐらいですね。一本、一本を集中するようにして、無理にキツい練習をしないようにしてから調子が上がってきました。深谷君がS級に上がってきたのも刺激になっているかもしれません」
<9R>
坂本亮馬選手
村上博幸選手
G1レースを経験するごとに迫力を増している
坂本亮馬(写真)
は、今回も自然体での競走を強調する。
「どんなグレードのレースでも、僕は何も変わりません。作戦も考えることはないし、流れに乗るだけです。ちょっと花粉症が出てますけど、なるべく家からでないようにして対策してました(笑)。レースになれば集中するし、影響はありません」
ダービー王の称号を手にした
村上博幸(写真)
の動向にも注目が集まる。
「獲ってから最初のレースだし、もうちょっと自覚を持って走らないといけないと思うんですけど、僕の中では特に変わったことはないですね。緊張感はないけど、こういうものを経験しながら成長していきたいですね」
山口幸二
は「松戸の時よりはだいぶ(花粉症が)マシですね。公用が入っていたので、なかなか練習の時間は取れなかったけど、疲れは取れたんじゃないかな」と取材に応じる。
<10R>
佐々木雄一選手
ダービーでは準決勝で涙を飲んだ
武田豊樹
はコメントも冴えない。
「状態は良いとは言えないですね。特別に何かしてきた訳じゃないですし。まだ傷めた指が気になります」
福島3車がそろって並びに注目が集まる。司令塔となる
佐藤慎太郎
は「初日だし、地元だし色々と考えなきゃいけませんね。僕の状態は、それほど良いとは言えない感じ。ダービーの時と変わりませんね。あまり意気込んで練習してきた訳じゃないし、山崎や伏見さんの影で感張りますよ」。
佐々木雄一(写真)
は「注目されるレースで1着を獲っちゃってるけど、本当は良くないんですよね(笑)。コソッと勝って油断させなくちゃ。1月から競走がずっと詰まっているけど、ここに向けて直前は調整してきた。しっかり考えて走りますよ」と決意を語った。
<11R>
山崎芳仁選手
伏見俊昭選手
満を持して
山崎芳仁(写真)
が登場。だが本人からは気弱なコメントが。
「まさか初日から伏見さんと一緒とは思いませんでしたね。ただでさえ緊張するのに。これならG1の方がまだマシですよ。どちらにしてもワンツーで決まるように走るだけですけど」
伏見俊昭(写真)
も同じく地元戦への緊張感を吐露。
「地元は失敗が許されませんからね。3連勝が義務みたいなF1よりはマシかもしれないですけど。練習は変わらずやってきた感じですね」
地元ダービーでは初戦で失格を喫した
中村浩士
は気持ちを切り替えての参戦だ。
「ちょっと気持ちは引きずりましたけどね。やるだけやった結果だし、悔いはありません。岩本とは防府記念の最終日以来の連係になると思います。付くのが難しい選手だし、外併走しながら仕掛けるので、まずはしっかりマークすることに集中してですね。平競輪場とは相性も良いので頑張りたい」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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