『いわき市復興競輪「がんばっぺいわき」(GIII)レポート』 2日目編

配信日:1月22日
  本日(22日)、福島県・いわき平競輪場で、いわき市復興競輪「がんばっぺいわき」いわき金杯争奪戦(GIII)2日目が開催されました。2日目の優秀「いわき海竜賞」は地元の伏見俊昭選手が1着、2着に成田和也選手、3着に武田豊樹選手とS班の3選手での決着となりました。また単発レースとして行われた「いわき市復興支援レース」は豪快な捲りで小嶋敬二選手が制しました。どちらも寒さを忘れるくらいのものすごいスピードバトル、見逃した方はぜひオンデマンド等で確認を!開催は明日(23日)、3日目を迎えます。決勝進出を賭けた準決勝3個レースをメインに、ますますヒートアップしていくことでしょう。引き続きいわき市復興競輪にご注目下さい。
 3日目のイベント・ファンサービス情報です。先着1000名様にはオリジナルの使い捨てカイロをプレゼント。また阿部道氏、及び工藤元司郎氏(後半3R)によるレース展望予想会は予想会終了後にジャンケン大会も行うのでぜひご参加を。初心者も安心の初心者ガイダンスコーナーに加え、フードコートでは購入していただいたお客様から抽選で100名様に車券購入券のプレゼントもあります。さらに!特別観覧席入場者には、被災地3県の復興を込めた「希望のかけ箸」を全員にプレゼント。開催3日目、明日もいわき平競輪にご期待下さい。
いわき海竜賞の表彰式
いわき海竜賞の表彰式
いわき海竜賞ゴール
いわき海竜賞ゴール
<1R>
小橋秀幸選手
小橋秀幸選手
 初日は9着大敗となった小橋秀幸(写真)だが2日目は捲りで勝ち星を挙げる。
「組み立ては前受けからで、松永(晃典)さんが付いているから、近藤(隆司)君はもしかしたら先行するのかなというのはありましたね。でも、まさかこんなおいしい展開になるとは。展開勝ちですね。捲ったけど、そこまで出ていない感じです。とりあえずは1着で一安心しました」
 先行した近藤隆司マークの松永晃典が2着・3着の写真判定の末、2着入線。
「2着と3着の差は大きいので、そこは良かったです。今日は流れで先行基本という感じでしたね。でも6番(古川貴之)が早めに来て、僕たちもあれを出させるわけにはいかないし、そこで脚を使ってしまいました。小橋(秀幸)君も良いスピードで来ましたね。最近は開催が詰まっていたけど、記念だから練習もしっかりしたら、オーバーワークだったみたいで初日は凄く重たかったんです。もっと年齢も考えて調整も噛み合わせていかないとダメですね。明日、また頑張ります」

<2R>
外山三平選手
外山三平選手
 古屋琢晶の番手に入った外山三平(写真)が抜け出し1着。
「展開ですね。今日はタイミングがあったらカマしていこうと思っていたんですけど、ホームで(古屋に)合わされてしまって。でも(吉田)健市さんが冷静で、入れてくれました。古屋君はどんどんかかっていくから、2センターでも4コーナーでもタイミングが取れなかったですよ。今日は健市さんの冷静な判断のおかげです」
 吉田健市は2着入線で、愛知ワンツーが決まる。
「三ちゃん(外山三平)にカマシでも捲りでも任せていましたよ。9番(古屋)が誘導を使っていたからどうするかと思ったけど、競りにもなったし、オーロラビジョン過ぎの良いタイミングだったと思います。初日の分も少し取り返せてました。明日からも大事で、何とか最終日は特選まで行きたいですね。ワンツーが決まったのは良かったです」

<3R>
荒木伸哉選手
荒木伸哉選手
 人気を背負っていた荒木伸哉(写真)が中団から捲りで快勝。
「誘導がまだ残っていたから、どうしようかと思ってパニックになりましたよ。下を走っていたら追い上げようかなと思ったら、長尾(博幸)が上に上がっていったのでね。でも今度は窓場(加乃敏)さんが内から来たので、またそこでパニックになってしまって(笑)。浮いた感じになったから戻ろうとも思ったんですけど、そのまま外から踏みました。その割には良かったと思いますね。状態は悪くないし、昨日迷惑かけた分、頑張ろうと思っていました。最後まで気持ちを切らさずに頑張ります」

<4R>
倉野隆太郎選手
倉野隆太郎選手
 高谷雅彦が先行する中、6番手から捲りを打った倉野隆太郎(写真)。1着も主導権を奪えなかったことに反省の弁。
「いくならホームでしたね。緩んでいたらいくつもりだったんですけど、踏み上げてくると思って見てしまいました。それからタイミングもはかっていたんですけど、6番(馬場喜泰)も捲りにいって…。合わされても、同時かその上をいけばよいのに、昨日が重たかったから、そういう自信の無さが出てしまいました。明日また頑張ります」
 主導権を取れなかった倉野に萩原操が「俺が怒ってやる!」と言うと、倉野は「えっ?奢ってくれるんですか!」
 馬場喜泰の捲りでマークの関一浩が2着に突っ込む。
「今日は馬場さんのおかげです。強かったです。昨日はまったくレースにならなかったし、今日は馬場さんに付いていくことだけを考えていました。ホームで倉野(隆太郎)君もカマシてくるのかなと思ったんですけど、来なかったし、先に捲ってくれました。踏み出したときは馬場さんを抜けないと思うくらい、馬場さんが強かったです。この2着は大きいと思いますね」

<5R>
小松剛之選手
小松剛之選手
 ここから二次予選のサバイバルが始まる。先行態勢の坂本貴史に対して井上雄三が捲りで対抗。井上の番手に坂本がおさまり、最後は坂本マークの小松剛之(写真)が差し脚を伸ばして連勝を決めた。
「たまたま位置が取れたので、入ってもらいました。前のおかげですよ。前が踏んでくれるからのひとことに尽きます。付いているときは必死でしたから、山田(英明)が捲ってきたときも動けませんでした。恵まれましたね。ワンツーで良かったです。また明日頑張ります」
 坂本貴史が2着で準決勝進出を決める。
「流しすぎて5番(井上雄三)に来られましたね。合せたと思って、ニュートラルに入れていたときに、コーナーで来て。でも1車だったから、そのあとは落ち着いて駆けられたとは思います」
 絶好の展開に思われた山田英明だったが、捲りで3着まで。
「初手は前か中団。坂本(貴史)君が緩めたら突っ張ろうと思ったし、仕掛けのメリハリはしっかりしようと。捲り頃の展開になったと思ったし、タイミングもここだというところでいったんですけどね。ちょっと流れる感じもなかったし、出なかったです。自分のイメージと自転車の実走が違いましたね。とりあえず3着ですが準決勝に乗ったので、力を出し切れるように頑張ります」

<6R>
中村一将選手
中村一将選手
 中村一将(写真)が抜群のスピード戦を展開した。一旦は3番手に入るもすかさず捲って、逃げる長島大介を捕え後続を千切った。
「ホームは3番手に入ってしまいました。(中澤)央治さんは倍数もかけているんだから、申し訳なかったですね。長島(大介)君も横に並んだときに、すごく踏んでいました。自分のタイミングで仕掛けたし、すぐ動けているので良いと思います」
 主導権を握った関東ライン。逃げた長島大介が3着に粘り、マークの稲村好将が2着で準決勝進出となった。
 長島大介は「バックを取れなかったのは、悔しいですね。思い切り踏んだんですけど、自分の中でも踏めたと思うし、良かったです。(中村に)いかれてしまっても、そのあとも踏めている感じでした。流れに乗れているし、今日は形が出来ましたね。記念の準決勝は初めてです」
 稲村好将は「(長島が)頑張ってくれましたね。7番(中村)がホームでも来なかったから大丈夫と思っていたら、もうすぐ横に来ていました。でも1車だったから、仕事をしてなんとかなるかなと。(調子は)大丈夫です。前回、叩いてしまったので、今回は頑張ろうと思っていました」

<7R>
林雄一選手
林雄一選手
 菅田壱道と才迫勇馬が牽制を繰り広げる中、新田康仁が先行。新田をマークした林雄一(写真)が1着突破した。
「新田(康仁)さんのおかげですね。後ろを見ていたらすごいことになっていたし、逆にこれはチャンスだなと思っていました。(新田が)踏み上げていって、さすがでしたね。でも後ろに白い色(菅田)が見えていたので、気持ち車間をあけていきました。真後ろだから厳しかったですよ。3車だったらワンツーとか2人で決まったと思いますけど、すぐに真横にも来ましたから、あそこは合せないといけないと。(感触も)悪くないと思います」
 才迫を牽制して、さらに南関の3番手を奪取した菅田壱道が2着。巧みなレース運びが光った。
「理想の展開になりましたね。あそこまで牽制すれば才迫(勇馬)も行きにくいだろうし、完璧でした。オーロラビジョンも見て、才迫が来ていたいのも見てました。南関の3番手は申し訳なかったですけど、反応したまま突っ込めた感じでしたね。(鈴木)誠さんまで入れたし、うまく立ち回れたと思います」
 菅田マークの鈴木誠が3着、地元記念で準決勝進出。
「前のおかげですよ。作戦通りにいきましたね。それにしても、あんなにうまくいくとは思っていませんでした。前々にいってくれたおかげで、チャンスができました。良かったです」

<8R>
小埜正義選手
小埜正義選手
 小埜正義(写真)が好調ぶりをうかがわせるパワー捲りを披露。前団を一飲みにしてライン上位独占を演出した。
「いやぁきつかったですよ。今日は前か中団から。フタされたときはどうしようかなと思っていました。本当は先行をしたかったんですけどね。最後はもう一杯一杯。これもラインのおかげですよ。スタートも取ってもらったし、あくまでラインのおかげです」
 小埜マークの藤田和彦が2着、小埜の強さに驚きを隠せない様子。
「小岩(大介)のところだけだったので、小岩だけ、小岩だけと思っていました。そうしたら青井(賢治)がしゃくってきて、それも良かったです。最後は抜けるどころか、逆に離れていってしまう感じでしたよ。強いのは知っていましたけど、今は成績が物語っているとおりの強さですね。どこまでいっても抜けない感じでしたし、グングン伸びていきましたよ。あと1周くらいはいけるんじゃないかってくらい。一皮どころか三皮くらい剥けていますね。強かった!」
 南関3番手の深澤伸介(3着)は「俺が3着に来られるかどうかのレースになりましたね。3番手をしっかり付いて、あとは小岩(大介)が牽制に来ると見ていました。小埜もギュン!って感じではなく、グワーンという感じで踏んでくれたのも良かったですね。連日ラインのおかげです。モンスタークラスでした。明日も負けないようにしないと。(準決勝進出は)良かったです」

<9R>
川村晃司選手
川村晃司選手
 ホーム7番手から一気にスパートした川村晃司(写真)が貫禄の押し切り勝ち。
「負けパターンだったので、無理やりでもいこうと思っていました。いけなかったら情けないし、いけるところまでと思って。でも、何とか出切れたという感じで、あまり良くなかったですね。しっかり修正して明日頑張ります」
 川村晃司マークの渡辺十夢はゴール前詰めて2着。
「外並走にもなったけど、(川村)晃司さんにあそこまで最後詰められたので出来は良いと思います。行ってくれましたし、ワンツーが決まって良かったです。昨日は恥ずかしいレースをしてしまいましたしね。また明日頑張ります」
 3着には山口大助が入線。
「川村(晃司)さんが来たのには間に合わなかったし、後ろの渡辺(十夢)さんも生粋の追い込み屋なので、締めながら来たのできつかったです。アンコになったけど、冷静に踏めたのが大きかったと思いますね」

<10R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 先行した鈴木謙太郎の番手から1着の神山雄一郎(写真)は「展開的にはこれ以上なかったと思いますが、(鈴木が)バックからきつそうで。でも僕が出ていくわけにもいかないですしね。動き自体は悪くなかったし、ギアも良かったと思います。競りなら、また考えますけど」
 ベテラン・萩原操が2着と大ハッスル。
「見ながらいったけど、神山(雄一郎)の内にはいけないし、どうしようと思っていましたよ。気配を消しながらいったんですけど、アカンかったな(苦笑)。(準決進出で)十分ですね(笑)」
 前傾で接戦の3着争いを制したのは宮本憲
「もう最後は何着かも分からないくらいでしたよ。(神山が)牽制したことで、けっこうコースはあきましたね。記念の準決勝、実は初めてです。このいわき平バンクを走るのも初めてだったんですよね。嬉しいです。また明日です」
 大谷靖茂(9着)は「前受けは取らされる形になって、それなら突っ張るか、いけるところからと思っていました。でも抑えに来るのが微妙なところで迷いました。踏んだときは1センターでヤバイと思ったけど、2コーナーでまた伸びていったので捲れるかと思ったけど、神山(雄一郎)の牽制がうまかったですね。悔しいけど課題はまだまだあるし、残り2日、頑張ります」

<11R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
 11レースは単発で行われた「いわき市復興支援レース」。山崎芳仁が果敢にホームから攻めて抜け出すも、そこを猛烈な勢いで小嶋敬二(写真)が捲り切り1着ゴールを果たした。
「(坂本)亮馬が落車あけだし、先行するかなと思ったんですけどね。そうしたら木暮(安由)が内をすくっていったし、それに山崎(芳仁)が仕掛けていって。けっこう踏んでいたと思うから、これはチャンスだと思いましたよ。タイムも見たら、けっこう出ていたし、良かったです。これからFI2回走って、熊本ダービーなので、頑張ります!」
 山崎芳仁は小嶋に屈して2着、悔しい表情を見せる。
「いけたと思ったんですけどね…。力は出し切れました。踏み返したんですけど、小嶋社長が強すぎましたね。スピードが違っていました。また頑張ります」
 木暮マークの飯嶋則之が3着に入線。
「木暮(安由)君の後ろで動きにしっかり対応できたと思います。前回と比べても、今回は良かったです。体調と練習、展開が噛み合えば良いですね。最後は伸びましたかね?でも抜けているので、そこは十分ですね」

<12R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
成田和也選手
成田和也選手
 最終レースは優秀「いわき海竜賞」。永澤剛の主導権取りからレースが動くと、武田豊樹が強烈なスピードで叩いていく。捲り切る武田を永澤の番手からスイッチした伏見俊昭(写真)が追い、直線で差し切って1着。
「武田(豊樹)さんの巻き返しは早いと思っていましたよ。あとは永澤がかかり切る前に来るかどうかの展開だけ。武田さんが見えたけど、合せるのはきつかったですよ。後ろが口があいていたのでスイッチして。バックで武田さんが踏むのを止めたし、三宅(達也)君も来ていたので、詰める勢いでいきました。今日も最後は意地ですよ」
 北日本3番手から成田和也(写真)が追走の2着。
「道中は余裕があったし、見えていました。踏んだ感じは、こんなもんという感じで、普通でしたね。体調も悪くはないと思います。明日ですね。頑張ります」
 叩いた武田豊樹は切り替えた福島勢に交わされ3着。
「1センターで浮いてしまって後輪が飛び加速しなかったです。(伏見がスイッチしたが)踏んだり緩めたりして緩急を付けたんですけどダメでしたね。でも叩けているのは良いと思いますよ。また頑張ります」
 三宅達也もスピード良く捲り迫ったが4着まで。
「みんな強かったですね(苦笑)。あとちょっとだったんですけど、もう一個踏み上がらなかったです。悪くはないけど、今日は力負け。(番組発表後)ギアも変えて、明日は単騎なので、楽しみにします」
 武田の番手競りにいった武井大介(8着)は「取りきってから離れないようにするのが今日のテーマでした。武田さんの踏み出しを山口(貴弘)さんも分かっていたので、ガツガツした競りというよりは、踏み出し勝負の感じでしたね。一瞬4コーナーで絡んだことで遅れてしまいました」
 北ラインの先頭を任された永澤剛(9着)は「もっと遅めか、もっと早めに切らないといけなかったです。ちょっと中途半端になってしまって。相手も武田(豊樹)さん、三宅(達也)さんだし、焦ってしまいました」
いわき市復興レース経過
 本日、いわき市復興競輪「がんばっぺいわき」いわき金杯争奪戦(GIII)の2日目が開催されましたが、その11レースにおいて、いわき市の復旧・復興を目的とした単発レース「いわき市復興レース」が開催されました。S級トップクラスのメンバーによる熱いレースは開催を多いに盛り上げ、いわき市の復旧・復興に一役買っていました。優勝した小嶋敬二選手の今後の活躍にも期待したいところですね。


小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
 誘導以下、山崎芳仁─岡部芳幸─谷津田将吾、坂本亮馬─園田匠、小嶋敬二─坂上樹大、木暮安由─飯嶋則之の並びで周回を重ねる。赤板で上昇した木暮が誘導後位に入ると、打鐘で坂本が木暮を抑えるが、2センターで空いた内突いた木暮が主導権を奪取。これで7番手となってしまった山崎が最終ホーム前から早めの巻き返しを見せると、最終バックで先頭に立つ。しかし、8番手で機を窺っていた小嶋が2コーナーから満を持しての捲り発進で山崎を捕らえると、そのまま後続を5車身離しての圧勝。小嶋マークの坂上が離れてしまった為、2着には山崎が入線。3着は逃げた木暮マークの飯嶋。

8番手からの豪快捲りで復興支援レースを制した小嶋敬二
「展開に恵まれましたね。山崎君が早めに仕掛けていったけど、もつれる展開になって脚を使っていたから、スピードもいつものノリじゃなかったので、それがいい目標になった感じですね。これで7連勝ですね(笑)。このあとダービーまではS級シリーズが3本続くんですけど、S級シリーズではどうしても一流選手と走る機会が少なくなってしまうので、今日のメンバーで走れたことは大きいし、その中でいい結果を残せたことは良かったかなと。こういう『復興支援レース』はこれ1回で終わらせてはいけないものだと思いますし、そういう機会が今後あるならば、僕自身積極的に参加していきたいなと思います」

地元戦で大きな見せ場を作った山崎芳仁だが、小嶋の剛脚の前に2着に敗れる。
「いやぁ、小嶋さんが強かった! 出切るのに脚を使った部分はあるんですけど、それにしてもスピードが違っていましたよね。小嶋さんが来たのが分かった時に、僕も慌てて合わせて踏んではみたんですけど、それでは全然間に合わなかったですから。でも、地元の復興支援レースで見せ場を作ることはできたと思うので、その点は良かったんじゃないかなと思いますけどね」

主導権奪った木暮マークの飯嶋則之は3着入線。
「木暮が頑張ってくれて、展開的にはいいレースになったんですけど、ちょうど岡部さんとタイミングが合って絡む形になってしまったのがね。まあ、もうちょっと木暮がスピードに乗ってくれていれば面白かったんですけど、それは仕方ないですよ。僕自身、感触的には悪くはなかったし、次に繋がるレースが出来たんじゃないかなと思いますしね」

山崎マークの岡部芳幸は4着と確定板を逃し悔しそうな表情を見せる。
「飯嶋の牽制がキツかったなぁ。山崎もいつものスピードじゃなかったから、ちょうどタイミングが合う様な感じになっちゃったよね。それでも最後は意地で3着までには突っ込みたかったんだけどね。やっぱり悔しいな。ただ、今日踏んだ3・92のギアに関してはすごく感触が良くて、今まで悩んできた部分に少しだけ光が差してきたと思うし、そういう意味では収穫のあるレースだったかなと」

坂本が不発となった園田匠の追い込み勝負は5着まで。
「(坂本が)内に詰まった2コーナーのところでどうせなら早めに切り替えておけばよかったですね。今回に関しては今までにないくらいの調子の良さを感じていたので、すごくもったいないことをしてしまったかな。これからはこの調子をキープし、上積みしてビッグレースに臨める様にしていきたいですね」

小嶋の捲りに千切れてしまった坂上樹大は6着という結果に。
「今日は小嶋さんが強すぎたとしか言いようがないでしょう。もう、笑っちゃうくらいの強さでしたね(笑)。いい勉強になりました。逆にあの捲りにしっかりと付いていける様になれば、記念の1本や2本すぐに獲れると言ってもおかしくはないと思うので、今日の結果を持ち帰って、またイチからしっかり練習してきますよ」

前走で落車した影響が出たのか、坂本亮馬は見せ場らしい見せ場を作ることなく7着に敗れた。
「せっかく、こういうレースに出させてもらったのでもうちょっと何とかしたかったんですけどね。ずっと内に包まれて何もさせてもらえなかったです。まあ、今の調子というか、流れの悪さがそのまま出てしまった様な感じになってしまいましたね(苦笑)。それでも、この後は大きいレースも控えていますし、気持ちを切り替えて、そのレースに向けて準備していきます」

地元ライン3番手を固めていた谷津田将吾は8着に沈む。
「何にも見せ場を作れなかったですね(苦笑)…。岡部さんと飯嶋さんが絡んでいる時にそれを見てしまったというのもあるんですけど、あの時に内に突っ込めていれば。ただ、僕にはそこまでのスピードがなかったですね。そこは力不足としか。本当の意味での上のクラスで戦っていく為にはそういうスピードが不可欠になってくると思うので、しっかり練習してきたいと思います」

積極策に打って出た木暮安由だったが、山崎に捲られ万事休すの9着。
「先行はある程度考えていたんですよ。そんな時に坂本君が内を空けたので、体が自然と反応しましたね。その反応自体は悪くなかったですし、先行したことも間違っていなかったと思います。粘れなかったのは自分の力が足りなかっただけですから。このメンバーで積極的なレースをすることが出来たのは、次に繋がると思いますしね」


ゴール
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