『いわき平競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:1月24日
 いわき平競輪開設64周年記念「いわき金杯争奪戦」は3日目。今日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが繰り広げられた。11Rでは人気の新田祐大がまさかの敗退。地元勢からは小松崎大地のみが決勝戦進出を決めた。明日はいよいよ決勝戦。武田豊樹、小松崎大地に自力型2車が並ぶ南関勢が激突する。
 最終日の明日は間寛平がいわき平競輪に登場。10R発売中に福島県住みます芸人のぺんぎんナッツと初笑いステージイベントを開催します。日本ツインテール協会ステージイベントではdrop-ドロップ-のステージイベント(9R発売中)。スピーチーズのライブ(4R発売中)やけいりんガイダンス(3、5、8R発売中)など様々なイベントでご来場をお待ちしています。明日もぜひいわき平競輪場へご来場ください。
<10R>
小松崎大地選手
小松崎大地選手
岩津裕介選手
岩津裕介選手
 赤板ホームから三谷竜生が誘導員を下ろす。その上を打鐘から小松崎大地(写真)が叩いて出ると、すかさず巻き返してきた片寄雄己を出させずハイペースで逃げる。1センターから三谷が内をすくうと、小松崎ライン3番手の和田圭が落車。3番手からまくった三谷を2センターで佐藤慎太郎がブロックすると佐藤は車体故障してしまう。そのまま小松崎が押し切ったが、レース後は硬い表情を崩さない。
 「後ろが見えなかったので、(落車が)僕のラインじゃないことを祈ってました。今日はみんなで勝ち上がりたいって気持ちが強かったので残念ですね。日に日に課題を埋められてるかなって感覚はある。もうちょっとだけどね。明日も頑張りたいです」
 三谷後位から佐藤の内にコースを選んだ岩津裕介(写真)が2着に突っ込んだ。
 「激しいレースになりましたね。外を踏みたかったけど、慎太郎さんが車体故障で下がってきたので(内に)行かざるをえなかった。三谷君は頑張ってくれたけど、失格なんで残念です」
 3着には三谷が入ったが、審議の結果失格に。3着には栗原厚司が繰り上がった。
 「片寄君が頑張ってくれました。ホームで無理して行ってくれたんでラインのおかげですね。このギアにもだいぶ慣れてきた感じです」
 車体故障で着外に沈んだ佐藤慎太郎も失格の判定。
 「悔しいですね。お客さんも(決まったと)ガッツポーズしてただろうに申し訳ないです」

<11R>
小埜正義選手
小埜正義選手
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 初手は前から2番目だった新田祐大は吉田敏洋の上昇に合わせて赤板から前に出ると、吉田、さらには小埜正義をも突っ張って先行態勢に。打鐘の4コーナーから再度アタックをかける吉田を合わせると、やや口が空いた神山雄一郎に代わって番手には岩本和也が。中団に入っていた小埜正義(写真)は1センターからまくって出ると、粘る新田を直線で飲み込んで激戦を制した。
 「突っ張られたときに(中団に)入れてもらって、ラインのおかげですね、今日も。仕掛けるのは自力選手なんで当たり前。そこに行くまでの過程で番手、3番手の人が頑張ってくれたのでありがたいです。僕の力じゃなくて、今日はラインの力があったんで。(新田が)どんどんかかっていくから苦しかった。(まくれたのは)本当にたまたまです」
 岩本に入られたが、3番手で立て直した神山雄一郎(写真)が直線鋭く伸びて2着に。
 「新田のダッシュがすごくて離れたね。突っ張るのは分かってたんだけど…。その後は来れたけどね」
 小埜のまくりに続いた佐藤龍二が3着で記念初優出を決めた。
 「突っ張られたけど、僕は落ち着いてたし、あとは小埜さんを信じて。(小埜が)合わされた感じで、自分でまくって行かないとと思ったら、そこから(伸びていった)。強い、強い。調子はかなりいいんで、決勝は僕が前で頑張りたい」
 南関勢を追った野田源一は直線外を伸びるも4着。「踏み出しが重くって…。小埜くんの位置にいられたらまくって3着までに入れたのに」とガックリ。

<12R>
後閑信一選手
後閑信一選手
武田豊樹選手
武田豊樹選手
 前受けの木暮安由は後ろ攻めから上昇した櫻井正孝を出させず赤板から突っ張り先行。中団の高久保雄介は打鐘過ぎ4コーナーから仕掛けたが、これに合わせて武田豊樹は番手まくり。これで4角番手回りの展開が転がり込んだ後閑信一(写真)がゴール寸前で武田をとらえた。
 「(交わせたのは)武田が脚を使ってたんでね。俺はいい状態のまま来れてると思います。(決勝戦は)楽しみといえば楽しみ。今の状態がどれくらいか分かるんでね」
 2着の武田豊樹(写真)は番手まくりという厳しい判断をせざるをえなかった。
 「2番(高久保)を止めにいこうとは思ったけど、木暮もあれだけ踏んだら持たない。前に踏まないと。でも、難しいですね」
 後方に置かれた佐藤和也だったが、巧みなコース取りから直線でも鋭く伸びて3着。決勝戦最後の切符を手に入れた。
 「今日は筋を通す感じで北日本(宮城コンビの後ろ)。でも、あんなに突っ張るとは思わなかったので。ホーム過ぎですくえたけど、櫻井君も仕掛けると思ったし、まだ待とうと。どこかでチャンスがあるなと思ってたけど、上手く内が空きました。記念の決勝は初めてだし、今日は強気に突っ込もうと思ってました」
 上手く後閑後位を確保していた坂上忠克だったが、「俺だけゴメンと思いながら手堅く内にいったんですけどね。武田が行ってるんで大丈夫だと思ったけど、最後に外をビューッと…」。ゴール寸前で佐藤に決勝進出をさらわれた。
 5着の大槻寛徳は悔しさを隠せない。
 「(坂上の内に入るのが)ワンテンポ早かった。焦ってました。空いてからでよかったですね。(決勝に)乗れてただけに情けない。すげえ悔しいです」
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