『弥彦競輪開設70周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:7月20日

 弥彦競輪場で開催されている開設70周年記念「ふるさとカップ」は、7月20日に3日目を迎えた。メインの準決勝3個レースは、郡司浩平、佐藤慎太郎、平原康多のS班3名が勝ち名乗り。地元の諸橋愛は3着で決勝最後の1枠をつかんだ。21日の最終日には、いよいよ70周年記念の決勝の号砲が鳴らされる。
 本場では最終日も、「冷感マスクと汗拭きシートのセット」を先着500名様に。お子様には、先着150名様に「お菓子」をプレゼントします。さらに、各レース5名様に弥彦競輪オリジナルグッズが当たる「勝利選手プレゼント」の抽選券も配布します。弥彦競輪場でお楽しみください。
 なお、入場口にてサーマルカメラによる体温の自動測定を行います。マスクの着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保等、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための行動をよろしくお願いいたします。

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郡司浩平選手
郡司浩平選手

鈴木裕選手
鈴木裕選手
 前受けの郡司浩平(写真)を森田優弥が押さえて主導権を握る。ハイペースで逃げる森田に、4番手の郡司は最終2コーナー手前から反撃開始。2センターで先頭に躍り出ると、そのまま力強く押し切った。
 「(坂井洋の)ダッシュが良いところは見ていますし、カマされると後方になってしまうので、それは避けたかったです。森田君が一発ギアを上げたので、あとは被らないようにとだけ思っていました。森田君もカカっていたんですけど、自分のタイミングで行けたのでスピードの乗りも良かったです。踏んだ距離が短いっていうのもありますけど、昨日(2日目)より後半の末脚とかは良かったと思います。勝ち上がりの段階で自分の思うようにレースを運べましたし、(鈴木)裕さんと決まったので良かったです」
 鈴木裕(写真)が続いて南関ワンツーが決まった。
 「(郡司を)全然、抜ける感じがしなかったです。めちゃくちゃ強い。森田君も相当カカっていたのに、それをすかさず行っちゃうんですからね。(自分の)感じは引き続き良いですし、今日(準決勝)も変わらずでした。郡司に付いて行けば2着と思っていたんで良かったです」

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佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手

渡邉一成選手
渡邉一成選手
 赤板の1コーナーでハナに立った吉田拓矢に対し、前受けから下げた渡邉一成は打鐘手前から一気にスパート。最終ホームで出切って、番手の佐藤慎太郎(写真)がきっちり続く。佐藤は大森慶一をさばいて3番手からまくって来た吉田を2センターでブロックすると、内をすくった鈴木庸之に踏み勝ち、最後は渡邉を交わして白星を挙げた。
 「(作戦は)緩んだところを行くって感じだったけど、その感じ方は人それぞれ違いますからね。(大森)慶一が飛ばされているのは分かっていたけど、吉田を持っていかないと。(鈴木にすくわれて)一瞬、ヒヤっとしました。割られちゃうパターンだからね。自分の力というよりは(渡邉)一成のお陰。日に日に良くなっているけど、大きな変化はないですね」
 逃げ粘った渡邉一成(写真)が2着でゴールした。
 「僕が前を取るのはみんなが想定内。その通り走るのは危険があるけど、仕方がない部分もありますから。(打鐘前)2コーナーの下りを利用して行ったけど、吉田に半周踏まされてキツかったです。出切って大森さんが付いてきていたまでは見たけど、その後はゴールまでもつようにペースに入れました。連日、長いっすね。ただ、7車でホームカマシだけ狙っていると失敗しているレースも見ているし、ポイントだけは押さえられるようにと思っていました。初日の反省が生きている」

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平原康多選手
平原康多選手

諸橋愛選手
諸橋愛選手
 平原康多(写真)を押さえて先頭に立った小松崎大地を、赤板の2コーナーで大石剣士が叩いて先制。一気にスピードを上げて、隊列は一本棒のまま最終回へ。根田空史がバックから番手まくりに出て4コーナーを回ると、2センターから踏んだ平原が横一線のゴール前勝負を制して決勝進出を決めた。
 「大石君が2周から全開で行くとは思わなかったです。(打鐘で)行けるかなと思って踏んだけど、止まってしまいました。ちょっと無理でしたね。最後は良く届いたなって感じです。(新車の)伸び的にはまあまあ。セッティングをいじることはないと思います」
 番手まくりの根田に続いた小松崎大地が2着でゴールした。
 「いろいろ考えていたけど、一番理想の形になりました。良い位置で回れたのかなと思います。楽して良い位置を取れないし、楽して勝てるとは思ってなかったので、持っているものを全部使ってどうかっていうレースでした。あの仕掛けで平原君に抜かれているので、そういうところを詰めていかないと」
 厳しい展開となった地元の諸橋愛(写真)だったが、直線でなんとか突っ込んで3着。決勝への最後の切符をつかんだ。
 「ヒヤヒヤでしたよ。余裕はあったんですけどね。(平原が)何回か行くと思って構えていたんですけど、いつ行くんだみたいな感じになりました。(最後は)慌てて踏んで失敗しましたね。早めに踏んだ分、コースが閉まってしまいました。(地元記念の優出は)最低限。スタート台です」